『動脈列島』@神保町シアター(15/6/17(wed)鑑賞)
本日の映画『動脈列島』@神保町シアター、観終わりました。1975年公開作品。患者を新幹線公害で亡くした研修医(近藤正臣)が新幹線を止めるべくテロを開始。対する警察は、エリート警察官僚(田宮二郎)率いる特別捜査体制でテロリストに挑むという映画。黙々と行動を積み上げる作戦ものですね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月17日
『動脈列島』:最先端技術の塊である新幹線のわずかな隙を衝き、社会や組織の隙間をすり抜けて次々とテロを成功させてゆく近藤正臣と、日本警察の動員力と情報収集能力をバックに、一歩引いた目線で飄々と犯人に迫る田宮二郎の対決が、いやぁ、燃える燃える(^^)
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月17日
『動脈列島』:膨大な情報量をテンポよく捌き、ひたすら行動を積み重ねてお話を進めてくスタイルが、さばさばしててまず素敵。だいたい犯人の手口も、新幹線に停止信号打って停止させる(アナログ・ハック!)とか、リモコンでブルドーザーを暴走(ドローン犯罪!<違う)とか、40年前の作品なのに!
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月17日
『動脈列島』:あと、こんだけのことをしでかした犯人なのに、田宮二郎も国鉄総裁も、「こいつはそんなに悪い奴じゃない」と素朴に信じてるんだよね。特に国鉄総裁なんか、犯人が自宅にやってきたら(正面玄関からw)、部屋に招いて話を聞こうとする。今ならあり得ない。ギャグでさえ成立しませんよ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月17日
『動脈列島』:でも40代の自分はかろうじて覚えてるけど、昔の「大人」、特に戦前の教養を身につけた「大人」には、そういう度量があったし、そうあることが本物の「大人」であるとされた空気が、確かにあの頃の日本にはあったんだよ。主義主張は違っても、同じ日本人じゃないかという空気が。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月17日
『動脈列島』:今は右も左も、対立する立場の人間の言葉や行動は、すべて打算や私欲にまみれて、誠意なんか欠片もないかのように罵りあってる。公害問題もあったし、まだまだ貧しかったけど、今よりずっとマシな社会だったように思えてきちゃうなぁ。ノスタルジーに浸りすぎるのも、なんだけどね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月17日
『動脈列島』:ともあれ、今はお爺ちゃん役でしか見ない若い近藤正臣、そして日本人離れしたスマートさに何度観ても惚れ惚れする田宮二郎が、ぎりぎりの頭脳戦を繰り広げながら、スポーツもののような爽やかさを失わない、不思議に後味の良いテロ映画。日本映画はまだまだ掘り出しものが多いねぇ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年6月17日