『ヒーロー・ネバー・ダイ HDリマスター版』@シネマート六本木(14/12/11(thu)鑑賞)
ヒーロー・ネバー・ダイ <HDリマスター版> [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2015/01/09
- メディア: Blu-ray
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本日の映画『ヒーロー・ネバー・ダイ HDリマスター版』@シネマート六本木に劇場入りしました。ジョニー・トーの初期監督作品を温故知新上映。この時期の香港映画は全然フォローできてなかったからなぁ。 pic.twitter.com/HoVBg68xUc
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月11日
『ヒーロー・ネバー・ダイ HDリマスター版』観終わりました。1998年公開のジョニー・トー監督作品。ちょっとやり過ぎなくらい「カッコ良さ」とか「侠気(おとこぎ)」を煮詰めたハードボイルド……で済むかと思ったら、煮詰め過ぎて突き抜けた結果、ある種、異様な境地に踏み込む映画でした。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月11日
『ヒーロー・ネバー・ダイ』:対立組織それぞれで凄腕の組頭であるジャックとチャウ。命の奪り合いをしながら、互いに一目置き合う二人だったが、タイでの戦闘で共に傷つき倒れる。更にそれぞれのボスから命を狙われ、ともに情婦の命懸けの献身で生き延びた二人は、香港に戻るのだが……というお話。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月11日
『ヒーロー・ネバー・ダイ』:このお話のポイントは、前半と後半でくっきりと「カッコ良さ」の方向性が違うことで、前半は割と表面的な「カッコ良さ」。後半は「カッコ良さ」と言うより、男としての生き様の「凄み」のようなものが主題となっている。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月11日
『ヒーロー・ネバー・ダイ』:そこまでならいいのだけど、両脚と情婦を喪ったチャウの壮絶な復讐の執念やら、クライマックスでの屍者と生ける屍者が手を携えての殴り込み(いや、ホラー的な意味ではなく(^^;;)までくると、「ハードボイルド」で片付けられなくなる。これぞジョニー・トー節だ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月11日
『ヒーロー・ネバー・ダイ』:「ハードボイルド」と言うより、「伝奇」。中国の土俗的な「鬼譚(ゴースト・ストーリー)」の薫りさえする。こうした類型的な物語構造からの逸脱こそ、作家のオリジナリティの萌芽であり、作家性そのものだ。それがこんな初期作品からはっきりと出ていたことに、驚く。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月11日
『ヒーロー・ネバー・ダイ』:ガンアクション的には拳銃主体で、見せ場では今や懐かしい2丁拳銃とか、今観るとちょっと古めかしさも感じるのだけど、それも古い香港ノワール好きには堪らないごちそうですわ。今日の香港映画を背負って立つ監督、名優の原点的作品なので、観る機会のある方は、是非。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年12月11日