『ロージャー』@東京国立近代美術館フィルムセンター(15/3/6(fri)鑑賞)
監督・脚本:マニ・ラトナム
主演:アラヴィンドスワーミ、マドゥバーラー
1992年/インド/ヒンディー語/140分
原題:Roja
本日のインド映画『ロージャー』@東京国立近代美術館フィルムセンターに劇場入りしました。やっと来れたぜ『現代アジア映画の作家たち』展。1992年の映画だそうですけど、昔のインド映画なんてほとんど観る機会ないしね。楽しみ。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』観終わりました。……ええと、どう言う映画かと訊かれると、真剣にコメントに困る(^^;; 十数年の映画だけに、最近のインド映画よりカオス感が高い。一応、タイトルはヒロインの名前で、アイドルものでもあり、新婚イチャラブものであり、誘拐テロもので……大インド主義映画(爆
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:写真見合いで小さな村に嫁取りにきた青年だったが、見合い相手には心に秘めた許嫁があり、代わりに妹のロージャーを娶って都会に連れ帰る。一応振られた形になる姉に気兼ねして、なかなか青年に心を開かなかったロージャーだったが、その誤解も解け、イチャイチャな新婚生活を開始w
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:だが好事魔多し。新婚数日にも関わらず、入院した上司の代わりに、旦那はパキスタン国境近くのカシミール地方への出張が決まる。現地の治安の悪さを理由に、旦那は出張中は実家に帰るように説得するが、新妻ロージャーは断固拒否。結局、ハネムーン代わりに出張について行くことに。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:軍の暗号解析の業務の傍ら、やはりイチャつく新婚夫婦w だが、カシミール分離独立を目指すゲリラによって、旦那は誘拐されてしまう! ひとり残された新妻ロージャーは、現地警察や軍に働きかけ、健気に夫の無事救出を目指すのだが……と言うお話。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:こう、ストーリーのステージが進むたびに、ガッガッと話のトーンが変わって行くので、まったく先が読めない(^^;; つか、農村の嫁取り話から始まって、カシミール地方の安全保障話になると誰が予想するか! しかも、そのくせ暗号解析の話は、伏線かと思ったら、それっきりだしw
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:映画って、普通、作中にいろんなテーマや要素を盛っても、緩急と強弱をつけて要点絞るじゃないですか。でも、この映画は、ワンシーンワンシーンが全力。新婚イチャラブもガチなら、テロリストとの対話もガチ。全編、俺がこの映画を背負って立つという気概に満ちてるんですね(^^;;
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:まぁ、それでも、あえて全体のテーマを挙げるなら、大インド主義映画ってことになるのかな。タミル語しかできないヒロインが現地当局に話通すのに通訳が必要だったりするけど、同じインド人だから協力し合わねば、って話になるし。あとEDは「インドはひとつ〜♪」てな歌詞だしw
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:ただそれにしては、日本人の感覚からすると、序盤の嫁取りと中盤まで続く新婚イチャコラ話に力入れすぎでw、ジャンル映画的な枠組みで捉えようとするこちらの観方を断固拒否してくるわけです。まさにまさに、これぞインド映画の面白さ。物語とは、もっと自由であっていいのです。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:勿論、それは異国の日本人だからこその視座であって、現地の映画人、映画ファンの視点で観れば、インド映画文化のお約束や文法にがんじがらめになっているのかもしれない。最近のインド映画が西側ナイズされて洗練されてきてるのは、それが彼らにとっても魅力的だからでもある。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日
『ロージャー』:その意味で、文化的な「自由」とは、違う文化で育った違う文法の作品と出逢った瞬間にこそ、生起するものなのかもしれない。そんなわけで、日本人の目から観て、いろいろ「変」なところもある映画だったけど、それ故にこそ、「自由」で素敵な映画でした。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年3月6日