『明治天皇と日露大戦争』@国立映画アーカイブ(18/04/29(sun)鑑賞)
東宝・新東宝戦争映画DVD 8号 (明治天皇と日露大戦争(1957)) [分冊百科] (DVD付) (東宝・新東宝戦争映画DVDコレクション)
- 出版社/メーカー: デアゴスティーニ・ジャパン
- 発売日: 2014/04/28
- メディア: 雑誌
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本日の映画1本目『明治天皇と日露大戦争』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1957年公開。明治天皇は嵐山寛寿郎。来てみたら整理券が配られるくらい盛況で、連休2日目だからか、珍しく(?)若い観客が多い模様。まぁ、でも半分強は年配者かな(^^;; #fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) April 29, 2018
『明治天皇と日露大戦争』:観終わりました。まぁ、日露戦争エピソードの総集編なんですが、構成的に戦況を明治天皇に上奏し、陛下が兵や国民の苦労を労わり、それに接した重臣たちが感激に胸を詰まらせる、というお話。こうして感謝と敬意の循環が完成し、国家が駆動するという国家観、なぁ。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) April 29, 2018
『明治天皇と日露大戦争』:その是非はともかく、日本人の割と素朴な政治観として、その循環の中に身を委ねたい願望がマジョリティにはあって、それに茶々を入れるインテリは嫌悪するし、指導者層の振る舞いがその理想に値しないと見れば、勝手に暴れだす(^^;; ……いいけどね。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) April 29, 2018
『明治天皇と日露大戦争』:ただ、科学合理の激突でもある近代総力戦の総括がそれだけでいいのか、という疑問は当然あって然るべきであって、ましてや戦後に撮られた映画にあっては。例えば乃木軍が203高地をどうやって陥したのか、について具体的な描写はない。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年4月29日
『明治天皇と日露大戦争』:将兵の犠牲を厭わぬ敢闘精神が決め手のように描かれる。司馬遼太郎の『坂の上の雲』前の映画なので、児玉源太郎の指揮権介入とかお台場砲台や海軍の大口径砲を持ち込んだ話には言及はない。というか、司馬の日露戦争史観は、本作のような史観へのカウンターなのか。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年4月29日
『明治天皇と日露大戦争』:勿論、乃木の作戦指揮に過剰に厳しい感のある司馬史観にも、問題はあるかもしれないが……。まぁ、総括すると、この映画の明治天皇は日本人の描く理想のリーダー像にぴったり沿って観ていて心地よいだけに、それでいいのか、と考え込んでしまう映画でしたね。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年4月29日