『誇り高き挑戦』@国立映画アーカイブ(19/05/05(sun)鑑賞)
本日の映画2本目『誇り高き挑戦』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1962年公開。深作欣二監督、新聞記者の鶴田浩二が武器ブローカーの丹波哲郎を追いつめるお話だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』観終わりました。1952年のGHQの占領政策終了から多少時間が経ち、松本清張の『日本の黒い霧』(1960年刊行)など、占領政策とその後の日米関係の暗黒面を見直す機運があって、各社そういう映画を撮ってたんですが、東映で深作欣二だとなんかギャング映画っぽくなると言う(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:かつて大手新聞で在日米軍基地内での日本人女性殺人事件を執拗に追った挙句、GHQに忖度した新聞社から追放された主人公(鶴田浩二)。それから10年後、業界新聞の記者として総会屋まがいの生活をしていたが、とある武器メーカーの違法輸出の情報を掴む。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:それも金に換えて終わるはずだったが、かつての殺人事件で自分を拷問した日本人諜報関係者・高山(丹波哲郎)が武器ブローカーこの件に関わっていると知った主人公は、記者魂を再燃させ、高山の追求を始めるのだったが……というお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:政治スキャンダル映画でばんばん実名を挙げてるハリウッド映画からすると、国名や組織名をぼやっと描いている時点で、既に腰が引けてる気もしないんだけど(^^;;、要するに米国の東南アジア政策の暗黒面の尖兵として暗躍していた旧軍関係者を追う話と捉えればいいのかな。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:結局、その割に米国(とは決して作中で明示はされない)諜報部に呼応する日本側の政官の動きは描かれず、結局、組織的裏付けのない一匹狼のブローカー高山が、武器密輸で相手国との駆け引きにしくじって処分されるみたいなふわっとした話になっていて、ちょっと喰いたりない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:この系統としては日活の『日本列島(1965)』の方がヒリヒリした暗黒感が強くて好みなのだけど、作中誰に忖度しているのか告発記事の掲載に腰が引ける大手新聞社デスクに鶴田浩二が叩きつける啖呵は、半世紀経ってなお、日本人は同じ問題に直面していることを示している。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:深作欣二は生涯を通して反骨精神を宿した映画監督だけど、同時に大衆作家として娯楽性を追求して、職人的に制作サイドからの要求にも妥協する柔軟性のある作家だったから、こういう不思議なバランスの映画になったのかな、とか思いながら観てましたが。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
■監督フィルモグラフィ:深作欣二 (1930年~2003年)
バトル・ロワイアル II 鎮魂歌(レクイエム) 通常版 [DVD]
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 2003/12/21
- メディア: DVD
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (72件) を見る
あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション 蒲田行進曲 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2014/11/05
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
東宝・新東宝戦争映画DVD 43号 (軍旗はためく下に 1972年) [分冊百科] (DVD付) (東宝・新東宝戦争映画DVDコレクション)
- 出版社/メーカー: デアゴスティーニ・ジャパン
- 発売日: 2015/09/01
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: Blu-ray
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
『THE QUAKE/ザ・クエイク』@ヒューマントラストシネマ渋谷(19/05/07(tue)鑑賞)
ポスター/スチール写真 アクリフォトスタンド入 A4 パターン2 THE QUAKE ザ・クエイク 光沢プリント
- 出版社/メーカー: 写真フォトスタンド APOLLO
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
Netflix | THE WAVE /ザ・ウェイブ
https://www.netflix.com/title/80080201
本日の映画『THE QUAKE/ザ・クエイク』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。3年ほど前に観たノルウェーのディザスタームービー『THE WAVE /ザ・ウェイブ』の続編。前作はフィヨルドを逆流する津波の恐怖ですが、今度は首都オスロを直下型地震が襲う? #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』観終わりました。首都直下型地震に見舞われるノルウェーの首都オスロ。今回は水と火がないだけマシ……でもないか(^^;; 隣のビルが倒れ込んで半壊し、今にも倒壊しそうなビルからの家族の救出劇。今回も発災直後から完全にミクロ(家族)の話になるなあ……。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:前作で津波から多くの人々を救った主人公だったが、むしろ救えなかった人々への悔恨から、家族を捨て田舎で世捨て人のように暮らしていた。だがかつての同僚が、トンネル崩落事故で死亡。その直前に送ってきた資料には、オスロ大地震の可能性が示唆されていた。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:オスロでは、妻や子供たちが暮らしている。急遽上京し同僚の残した資料や、事故現場のトンネル付近の地質状況を調査した彼は大地震発生への確信を深め、かつての勤め先など各方面に警告するが相手にされない。せめて家族だけでも救おうと奔走するのだが……。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:基本的な構成は前作同様、災害の兆候を察した主人公が調査を進めてゆく前半、発災後、バラバラになった家族を助けるために地獄と化した被災地をサバイブする後半の二部構成。今回も軍や自治体の動きがまったく描写されず、主人公が単独で悪戦苦闘しているみたい。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:今回は前回以上に災害状況が広域化している(はず)なんだけど、結局せいぜい主人公がいるビルから見える見晴らし範囲内しか被災状況が見えないので、ちょっとどこまで絶望していいのか判りづらい。まあ、その範囲で高層ビルが片っ端から崩落してはいるんだけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:そんなわけで、CG技術の発展を反映してか、オスロの高層ビル群が景気良く崩落したり、ガラスの破片が降り注いだり、ジェンガみたいにごそっと削られたりします。ノルウェーは地震国と聞いてるが、耐震基準とかどうなっとるんだ……。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:まあこの辺も地震大国日本の住民としては、火災も発生しないし、津波も来ないし、もっとこう地獄感が……(不謹慎)。と言うか、前作より予算増えても、根本的に大規模都市型災害を包括的に描ける予算スケールじゃないんじゃないかという疑念が(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:そういうものだ、と割り切れるのなら、崩壊するビル内のサバイバルのパートもそこそこ良く出来てます。ただ実質シチュエーションふたつだけだからなあ。本格的なディザスター・ムービーを期待すると、ちょっと喰いたりなさげ残るような。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:前作がフィヨルドの崩落津波という、ノルウェー特有のユニークな災害だったんで、多少の粗も勢いで押しきれちゃった印象があったけど、比較対象が多い直下型地震映画だと、素のパワー不足が露呈しちゃった感がありました。もうちょっと頑張りま賞的な映画?(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『ペガサス 飛馳人生』@TOHOシネマズ日比谷(19/05/06(mon)鑑賞)
本日の映画『ペガサス 飛馳人生』@TOHOシネマズ日比谷に劇場入りしました。中国のカーレースもの、としか把握しないまま観に来ているわけですが。で、何? 監督は高校在学中にデビュー小説がヒットして、自身もカーレーサーとして活躍? ……大丈夫なのか、それ(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』観終わりました。冒頭、中国ラリー界で連戦連勝の天才ドライバーのスカしたナレーションから始まるので、どうなることかと思ったら速攻で転落して(爆、そこからはどん底からの復帰を目指す中年ボンクラ男たちのOnece Ageinもの。コメディ寄りでも結構熱くて面白かった。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:自分の車に捨てられた赤ん坊を引き取ったものの、戸籍を手に入れるために賭けレースに参加したことでライセンスを取り上げられた主人公は、5年後、レース協会の許可が下りたことから、免許の取り直しからレーサー復帰に向けて悪戦苦闘を開始する。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:しかし、かつてのスポンサーはスキャンダルを機に一斉に去り、各種違約金の支払いで財産はすべて奪われ、今は屋台のチャーハン売りで、幼い息子を育てる身。しかし、息子は現役時代の自分を知らないのだ、と思うと、やはりレーサーとして復帰したい想いが募るのだ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:富豪の現役チャンピオンをライバルとしつつも、金もない、車輛もない、スポンサーも信用もない中、中年男の主人公が色々みっともなくジタバタして、何度も挫折しそうになりながら、クライマックスのレースにたどり着くお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:冒頭のスカしたwナレーションによると、主人公は90年代から勃興してきた中国のモータースポーツに憧れて飛び込み、その発展とともに成長し、リタイア前にはチャンピオンであると同時に後進の育成も手がている世代で、引退中に同年代の主だったライバルは引退している。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:年齢で言うと30代後半くらいかな。この世代が、中国におけるモータースポーツ・ネイティブの第一世代になるのか。その世代を主人公にして若い頃の貧乏話が一切出てこないのは、結構早い段階から若手ドライバー層が食えてるからなのか。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:今回は主人公が若手ドライバーを前に座学講習しているワンシーンしかないので、中国でレースドライバーがどう育成選抜されているのかの全体像は見えづらいのだけど、チーム数の多さとか主催団体が、がんがんヘリ飛ばしてるとか(^^;;、スケールのデカさは伝わった(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:そんなわけで「お仕事紹介映画」としては、業界全体が(資金や人材、メディア的に)どう廻ってるのか判る描写があると嬉しかったのだけどその辺は薄めで、ボンクラ中年男たちのへっぽこ資金集めとか車輛調達話がギャグ多めで語られる。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:その分、レースシーンはクライマックスに集約されてて、大陸スケールの雄大で峻厳なコースでの激しいレース展開が描かれます。酸素濃度の薄い高い標高のか細い曲がりくねった道を高速でぶっ飛ばす。カーブを曲がり損ねた車輛が、斜面をゴロンゴロン転がり落ちる。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:スケールが国産レースものと違い過ぎる(^^;; その分、というわけでもないだろうけど、レギュレーションとかルール説明はほぼなし。こちらもラリーの国際共通ルールとか知らないので、どこまで実際のレースに即しているのか判りづらい。中国独自ルールもあるだろうし。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:「夢破れた中年男の復活挑戦もの」としては、充分熱量高く描けているとは思うので、過剰にマニアックな領域に踏み込むのを意図的に避けたのか。監督自身業界モータースポーツ関係者であることを考えると、自制心あるなあ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:全体的には、心象風景やマシンの作動イメージの表現に躊躇なくCGシーンをぶっ込んで来てて、日本人からするとやり過ぎな気もするんだけど、最近の中国映画はだいたいこんな感じなんで(^^;;、多少の巧拙はあっても、その内、何らかの境地に至るのでしょう。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:結論としては、面白い映画でした。同時に現代中国にモータースポーツが文化として、産業として定着しつつあることを教えてくれる映画として、興味深かったです。他にもバイクやサーキットレースの中国映画なんかも、観てみたいですね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
■監督フィルモグラフィ:韓寒(ハン・ハン)(1982年~)
『喧嘩犬』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/05/05(sun)鑑賞)
本日の映画1本目『喧嘩犬』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1964年公開。田宮二郎の関西弁ライトアクション『犬』シリーズ第2弾。前作ラストで悪党殲滅してお縄になった主人公は服役する刑務所で大暴れして出所し…と一応、前作と繋がってるのか(^^;; 今回は天地茂が出ないのは残念。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』観終わりました。三度の飯より拳銃が好き、拳銃の次に女が好き。自称日本無宿短期大学卒、天衣無縫の流れ者・鴨居大介(田宮二郎)の今度の冒険は、拳銃欲しさに飯場労働者から労務費をピンハネするヤクザの下につくも、弟分を無惨に殺され……というお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』:シリーズ2作目で色々試行錯誤中なのか、刑務所内で暴れる話とか、出所後、シノギ探して右往左往するパートが思いの外、長く、拳銃入手までちょっと時間がかかる(^^;;。まあ例によって、テンポのいい関西弁トークなので、飽きはこないんですが。ちなみに脚本は藤本義一。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』:前回、悪党皆殺しにしたのを反省したのか(^^;;、「ワシは拳銃好きだが、殺しはしないんじゃ」と作中宣言してて、これ以降、シリーズ・コンセプトになります。でも「乱戦で当たって死んだら勘弁な」という程度ですがw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』:前作ではショボクレ刑事(天地茂)がしていた全体状況説明役は飯場を探る新聞記者が担当。でもさすがにクセ者感で天地茂には敵わなかったのか、次の『ごろつき犬』から天地茂が復帰するわけですが。あと今回も悪役に成田三樹夫が(^^;; キャラは違うけど毎回出てきてぶっ飛ばされるw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』:悪党どもをボコボコに締めたものの、殺さなかったので、追われる身に。せっかく結ばれたヒロインとも別れて、再び旅の空……なんだけど、ちょっとその辺、もたついてたかな。この時代のシリーズ映画って、撮りながら調整している感があって、その辺追ってくのも楽しいですよね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
■監督フィルモグラフィ:村山三男(1920年~1979年)
『ザ・フォーリナー 復讐者』@新宿ピカデリー(19/05/04(sat)鑑賞)
Netflix | ザ・フォーリナー 復讐者
https://www.netflix.com/title/80185765
本日の映画2本目『ザ・フォーリナー 復讐者』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。IRA武闘派のテロで娘を殺されたジャッキー・チェンの復讐劇。すっかり老け込んでど鬱なジャッキーとして、前からジャッキー界隈で話題になってた映画ですね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月4日
『ザ・フォーリナー 復讐者』観終わりました。意外とガチンコの北アイルランド紛争もので、右向いても左向いても裏切り者だらけの状況で、娘殺されたジャッキーがワイルドカードとして絡んでくるお話。ジャッキーいなくても成立するだろうけど、ジャッキーがいるおかげで展開が読めなくなる。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月4日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:これはネタバレに入らないだろうから先に触れると、ジャッキーは中国軍関係者じゃなくて、南ベトナムで米特殊部隊に現地雇用された兵士で、80年代にボートピープルでタイ経由で英国入りしたという設定。あれ? そうすると娘の年齢帳尻会わないぞ(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月4日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:作中では特にいつの出来事とは明示されていないのだけど、スマホ出てるし街頭カメラ画像解析で爆弾テロリスト割り出してたりするのと、作中で英国軍特殊部隊員としてイラクに派遣された人物も出てくるので、一応21世紀っぽい。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月4日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:ドローンは、英治安機関側(SO5という表記が作中に出てた)でそれっぽい画像がちょっとだけ出てたので、やはりほぼ「現代」と見ていいでしょう。もしかすると、原作が古いのを、あちこちアップデートした感じなのかな。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月4日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:ジャッキーと対置するのが、元IRAの闘士で今は穏健派として北アイルランド自治政府副首相のピアーズ・ブロズナンで、限りなく黒に近いグレーの領域で、英国側にせっつかれつつ過激派を抑え込もうと苦悩する。ここだけ見てるとどベタなIRAもの映画みたい(^^) #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月4日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:この副首相は自身の政治的サバイバルのためには犯人探しを始めるのだけど、それとは別にTVインタビューを見て副首相がテロリストに繋がっていると思いつめたジャッキーが、「犯人の名前を教えろ」と執拗に迫ってくるという……(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月4日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:和平によって表明的に平穏を取り戻したとは言え、一皮めくれば因縁と恩讐でぐっちゃぐっちゃになっている北アイルランド情勢に、その文脈とは異なる「異邦人(フォーリナー)」が首を突っ込んでくることで、状況の歪さを際立たせて語るお話と捉えていいでしょう。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:だから先の時代設定廻りでジャッキー周辺がぼんやりと矛盾しているのは、物語的には彼が幽世(かくりょ)からの使者であり、現実の時間軸から浮遊した存在であっても構わないのでしょう(別に作中で本当に幽霊扱いされているわけではないです(^^;;)。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:監督は『007 ゴールデンアイ』でピアーズ・ブロズナンと組み、メル・ギブソンの佳作『復讐捜査線』で娘を殺された父親の復讐劇を撮ったマーティン・キャンベル。謀略劇(エスピオナージュ)色の強い冷たい非情さは、その辺から来てるのかな。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:ちなみに現実の北アイルランド情勢は、例の英国EU離脱の余波で、またぞろ不安定化が進んでるそうで。英国側の求心力が揺らいでるのと、離脱条件にアイルランドと北アイルランド州の国境や税関どうすんだ問題があって、こじれにこじれ倒してるという……orz #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『ザ・フォーリナー 復讐者』:この映画は2017年本国公開なので、さすがにEU離脱絡みの情勢は反映されてませんが、それでも和平成立後の北アイルランド情勢の危うさをうまく掬い取っていて、だからこそ今の状況に情勢が荒れ始めている一端が理解できるか映画でした。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
■監督フィルモグラフィ:マーティン・キャンベル (1940年~)
すべては愛のために~Beyond Borders~ [DVD]
- 出版社/メーカー: 日本ヘラルド映画(PCH)
- 発売日: 2004/06/16
- メディア: DVD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
ディフェンスレス/密会【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 [DVD]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2009/06/05
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
『若草物語(1964)』@神保町シアター(19/04/25(thu)鑑賞)
本日の映画『若草物語(1964)』@神保町シアターに劇場入りしました。1964年公開。芦川いづみ、浅丘るり子、吉永小百合、和泉雅子と、この時代の日活四大看板娘を揃えての姉妹もの映画。時代ごとにこういう華やかな映画があるのは、邦画の財産ですよ(^^) #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月25日
『若草物語(1964)』:先に東京に嫁いだ長女を追って、大阪から三姉妹が上京。さっさと仕事を見つけて部屋を借りて暮らしだした三姉妹のそれぞれの東京ライフと恋模様のお話。勿論、ルイザ・メイ・オルコットの同名小説とは、四姉妹ものである以外、共通点はないです。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:おっとり上品な長女(芦川いづみ)、華やかで社交的な次女(浅丘ルリ子)、ファザコンで生真面目な三女(吉永小百合)、無邪気な甘えん坊だけどちょっと危なっかしい末っ子(和泉雅子)の四姉妹で、四人揃うと関西弁で遠慮ない家族トークをまくしたてるのが楽しい(^^) #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:各キャラの紹介パートがひと通り終わって、仕事探しと引っ越しが済むと、もう三姉妹それぞれに男出来てる(爆 仕事早いな(^^;; まあ、そのカップリングで最後まで話が進めば平和に終わるのだけど、勿論、そんなわけはないのですw #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:上京する機内でナンパされた金持ちのボンの大学生(イケメン)と、東京で再開した幼馴染みの報道カメラマンの間で揺れ動く次女。……いや、揺れ動くつーか、本命幼馴染みでボンはキープだったけど、意外とボンがガチで結局押し切られたつーか(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:一方、その次女の幼馴染で婚約者までいったカメラマンに、密かに想いを寄せるのが三女の吉永小百合。……重い。そして面倒くさいorz ちなみに髪型がサザエさんなのは、イケてたのかどうか、当時のヘアスタイルの文脈が判らないので、何とも言えない(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:物語中盤以降はこの次女と三女の恋愛話が中心になってゆくのだけど、ぱっと見、男目線だと二女・浅丘ルリ子が迂闊で酷い女みたいになってて、もうちょっと彼女の選択が正当に見える動機付けをしてあげても良かったかな。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:仕事を重視しすぎてプライベートを顧みれない(職業柄しょうがないにせよ)彼とライフスタイルが合わないってのは、別れる理由として判らんでもないので。……いや、それ理由でいきなり振られた側は、しばらく立ち直れないだろうけどもな(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:逆に三女・吉永小百合も一途な恋心は良いのだけど、たまたま通勤途中で片想い中の姉の恋人に出会い、自分の仕事サボって終日撮影アシスタントやるというのは、社会人としてダメだけど、それ以前にその突発的な行動力を裏打ちする情念の重さに、その……ちょっと引く(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:この辺、当時の観客にどちらが支持されたんでしょうね。ともあれ(長女と末娘を含めて)それらが当世風女子の恋愛模様として描かれる。それを女性のワークスタイルやライフスタイルと密接に結びつけた形で描いている点で、21世紀の現代目線で見て非常に興味深かったですね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
『若草物語(1964)』:あとこの映画、意外と乗物映画で(^^;; 冒頭、海上から羽田アプローチする旅客機上から下を見下ろす映像。以後、開通間もない東京モノレールとか、山手線とか、お仕事や個人の自動車たち。恋愛映画にしては、乗物フューチャーし過ぎw そういう意味でも、楽しい映画でした。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月3日
■監督フィルモグラフィ:森永健次郎(1909年~1994年)
続 東京流れ者 海は真赤な恋の色 NYK-807-ON [DVD]
- 出版社/メーカー: 日活 オフィスワイケー
- 発売日: 2012/02/29
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログを見る
『芳華 Youth』@新宿武蔵野館(19/05/01(wed)鑑賞)
本日の映画2本目『芳華 Youth』@新宿武蔵野館に劇場入りしました。1970年代、中国の軍楽学校に入学した若者たちのきらきらした青春が、中越戦争の最前線でわやくちゃに台無しされる話……と聞いてますが、さて。#fr19_n pic.twitter.com/it1Qw5Fjf0
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 1, 2019
『芳華 Youth』観終わりました。芸術が国家の所有物だった時代。党の宣伝慰問機関として設立された文工団に集った若者たちの、文革中の70年代半ばから、中越戦争とその後の文工団解散、そして現代に至る歳月を描く青春群像劇。きらきらな青春とその後の人生の残酷さが泣ける(号泣。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 1, 2019
『芳華 Youth』:軍の慰問団といっても文革期だからか、年長者は政治委員と団長しかおらず、残りは20歳前後までの若い男女。彼ら彼女らが日々修練を積んでいるのは、党のプロパガンダの歌舞音曲で、クラシックや流行歌謡ではない(作中、鄧麗君(テレサ・テン)の恋愛歌に皆が驚くシーンもある)。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
『芳華 Youth』:そうした若い彼ら彼女が集団で生活していれば、惚れた腫れたや喧嘩やいじめは日常茶飯事で、しかしそれも過ぎ去ってしまえば美しい思い出。……まあ、その美しさと、それでもそこで善人が貧乏くじを引いて去ってゆく残酷さと表裏一体なのだけれど。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
『芳華 Youth』:この映画の本当の美しさは、間違いなくそこにあって、不器用に傷ついて去ってゆく人々をこそ愛惜を持って描くことで、青春映画の美しさとは、ただ若さのきらめきをのみ描くことで完成するわけではないことを教えてくれる。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
『芳華 Youth』:映像表現的には、長廻し中心のショットが多用されて、序盤はそれが青春の美しさを効果的に描き出す。ただ、それがそのまま中越紛争の場面に入ると、軽装の歩兵分隊がベトナム軍の奇襲を喰らって右往左往する内に半壊するさまがFPS的に描かれることに(爆 #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
『芳華 Youth』:この映画は中国軍系列の映画会社も制作に参加していることもあって、概ね現在の党見解に即して作られているのだろうけど、戦場の悲惨さは嫌というほど描くわりに、戦争の大義とかどっちが勝ったのかとかwに言及しないのはご愛嬌というか(苦笑 #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
『芳華 Youth』:あと、敵であるベトナム兵の姿もろくに描かないんだよね。草むらの奥から激しくぶっ放してくる火箭が見えるだけで。この辺は、現代の観客に過剰に敵視とかして欲しくないんだろうけど、それは監督の意図なのか、党の方針なのか。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
『芳華 Youth』:毛沢東の死で文革も終わり、中越紛争も終結して、やがて文工団は解散させられる。国家の持ち物としての芸術だから、いらなくなるか持ちきれなくなれば、放り出される。大衆に根差さない芸術の危うさと言うか、日本でもどこぞの自治体が同じことやってるしなあ。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
『芳華 Youth』:時代の変動を生き抜いてきた人々の苦難やそれを乗り越えてきた人生の美しさを描くことは、必然的にその期間の政治や社会へ批判的に描くことにもつながる。この映画では「それは誰のせいだ」ということには器用に踏み込まずに、厳しい時代であったことを描いています。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
『芳華 Youth』:同時に、それでも異国の観客が自身の人生や青春を重ねられる普遍性と強度はある。不器用に生きる身近な人の人生を惜しむとともに、その美しさに憧れを抱くことはどこの国でもあるし、誰しも自身の人生の不遇にもせめて美しく在れかしと願う。そういう「美しさ」の映画でした。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 2, 2019
■監督フィルモグラフィ:馮小剛(フォン・シャオガン)(1958年~)