『柳生十兵衛七番勝負』第2話「忠義の剣」
しまった。ここしばらくNHK金曜時代劇は地味目な話が続いてたので、油断して先週の第1話を見逃してしまった。
ちなみに原作はこちら。
- 作者: 津本陽
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/03/11
- メディア: 単行本
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案の定、前回のあらすじでバタバタと人死にが出、本編スタート後、いきなり矢文。それから5分と間を置かずに斬り合いだ。素晴らしい。実に素晴らしい。やはり時代劇はこうでなくては。
役者でいえば、十兵衛役の村上弘明の匂い立つような立姿も良いのだが、今回は何よりぐっさんである。亡き君主への忠義、家名を残さねばならぬという武士としての規範──それら諸々をぐっとその身に押さえ込んで、己の死への覚悟を固めていったその果てに、「されど某(それがし)、手向かいいたす」と十兵衛に向けて遂に太刀を抜いての浜辺の立ち廻り。
いやいや、金曜時代劇お得意の重い人情話に、派手な剣戟と、こりゃあ久々に見逃せない時代劇が始まりましたぞ。