『吹けば飛ぶよな男だが』@ラピュタ阿佐ヶ谷(18/09/23(sun)鑑賞)
本日の映画『吹けば飛ぶよな男だが』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1968年公開。なべおさみ&緑魔子主演。山田洋次監督。大阪を舞台に家出娘とチンピラが心を通わす喜劇だそうですが、さて。#fr18_n pic.twitter.com/kuTABzQ2pm
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 23, 2018
『吹けば飛ぶよな男だが』観終わりました。チンピラのなべおさみに舎弟の佐藤蛾次郎のコンビに、田舎から神戸に出てきた家出娘が緑魔子。チンピラが世間知らずの家出娘をダシに小銭稼ぎを目論むが、情が移ってあまり酷いことも出来なくて…という話で、爆笑爆笑大爆笑というよりペーソス寄り。#fr18_n
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月23日
『吹けば飛ぶよな男だが』:ボンクラなチンピラと純真な家出娘の組み合わせと、唐突に訪れる悲劇的な喪失のモチーフは、後の監督作品『街の灯(1974)』でも見られるので、共同脚本の森崎東によるものかな。それと例によって貧乏描写が骨身に染みる勢いなのは、松竹喜劇全般そうなので(^^;; #fr18_n
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年9月23日
『吹けば飛ぶよな男だが』:映画本編の話としては、本筋はあまり複雑でもないので比較的判りやすい一方で、本筋に直接影響しない所では、観客の想像に任せて語らないスタイル(^^;; 結局、ヒロインが家出してきた本当の理由は判らないし、主人公の出生の秘密もはっきりしない。#fr18_n
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『吹けば飛ぶよな男だが』:60年代らしいっちゃらしいんだけど、まぁ、でも、観客と物語の距離感は、このくらいが「粋」な気もする。#fr18_n
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『吹けば飛ぶよな男だが』:自分の不始末の後始末も出来ないボンクラな若いチンピラが、好きな女が出来て、ボンクラはボンクラなりに足掻いてみせたが、所詮ボンクラの哀しさで、世の中の仕組みも女の本当の気持ちも判らずに傷つけて、やがて喪ってから自分が喪ったものの価値を知る。#fr18_n
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『吹けば飛ぶよな男だが』:ありふれた、通俗的な若者のストーリーで、そこから大きく逸脱するような話でもないのだけど、90年代の美少女ゲームでこの手の無垢なヒロインとの悲恋話をよく見かけたことを思い出しました。どういう経路でこの物語類型が継承されたのか判らないけど。#fr18_n
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『吹けば飛ぶよな男だが』:今でもやってる作家さんはいるのかな。「ちょっと足りない子」に聖性を仮託するやり方は、男女性別を変えてBLや乙女ゲームでよく見る気がするけど。こういう通俗的な作品から繋がってゆく想像力の系譜って、考えてゆくと面白いなぁとか、考えながら観た映画でした。#fr18_n
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