『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』@ラピュタ阿佐ヶ谷(20/03/06(fri)鑑賞)
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』(HANZO THE RAZOR:Who’s Got the Gold?)/1974/予告編
本日の映画『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1974年公開。小池一夫原作、勝新太郎主演の大江戸アウトロー同心のバイオレンス時代劇第3弾。脚本が前作と同じ増村保造だから、まあだろう……と思うのだけど、さて(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月6日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』観終わりました。まさかの直射砲撃落ち!(爆 時代劇の可能性って、無限なんだなあって…<遠い目。まあそれはさておき。3作続けて観ると、シリーズ作品として、お約束を固めつつ、作品に脂を乗せて、かつ着実に前作を越えてゆくとはこのことだ、というシリーズ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月6日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:本シリーズ、おそらく原作者より2〜3作目の脚本の増村保造の功績だと思うけど、前作で受けた要素を丁寧に反復しつつ、しかし既に一回やってるんで、テンポアップしたり、ボリュームアップしたり、あえて外したり。そうやって、シリーズのお約束を固めてく。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月6日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:21世紀の現代に観ると、コンプライアンスの床板を踏み抜き倒すシリーズで、観終わって何か人生の教訓とか残るというと、まあ何にも残りはしないんだけど(^^;;、痛快娯楽映画ってのは、こう撮るんだ!というパワーに漲(みなぎ)った楽しいシリーズでした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月6日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:あらすじを書き起こしかけたものの、結構とっ散らかってて断念orz 幕府御金蔵から新造小判を盗む盗賊団の話と、幕府の軍事改革を直訴して死罪となった学者を匿う話と、幼馴染みの貧乏浪人が家宝の槍を奪われる話が同時並行で進むので、非常に書きづらい(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:原作エピソードは別々なんでしょうか。まあ、このとっ散らかってる話を、ラスボスの老中との対決に向けて唖然とするような力技でまとめ上げてゆくので、それは見ものと言えば見もの……?(^^;;
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日
#fr20_n
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:いや、軍学者に大砲作らせて、江戸城下で悪老中の隊列に直射砲撃させるというのは、町役人の発想ではないぞ(爆 そいつが労咳で寿命短く、襲撃後に本人の気が済んだところで主人公が自ら叩っ斬ったからお咎めなし、という凄まじい司法解釈で話を落とすという。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:その大落ちに色々持ってかれて、話が半分くらい吹っ飛んだ感が(^^;;、それでも今回は主人公の幼馴染の貧乏浪人が無念の死を遂げて、その復仇という感情のラインが明確にあるので、その意味では判りやすい。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:あれ?軍学者に大砲作らせて始めたのって、その前からだっけ?(爆 でも、全体に情報量の多いとっ散らかった話を、よくまあ「映画」の体裁にまとめたものですよ。そこにシリーズのお約束ネタは丁寧に反復しつつ、ちょいちょい外して見せる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:例えば半蔵の部下の罪人上がりの岡っ引きふたり(草野大悟と蟹江敬三)は、二言目には「腕の刺青を見せろ。オレがいなかったらお前ら今頃……」と叱られるのがお約束。それが続く2作目では、言われる前に腕をまくって刺青を見せる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:それが本作最後の老中襲撃前には、自ら腕を巻くろうとする前に半蔵からついてこなくていい、と許されると変化する。そこでこの鬼の半蔵にも、部下を思いやる心があったのかと観客の胸を打つ。……まあ、その後の展開で感動もへったくれもなくなるが(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:シリーズ全体を通して、やはり滅茶苦茶な話なんだけど(^^;;、観客のレスポンスを予期しながら、お約束と変化を調整する「場」としてのシリーズ作品、という在り様は非常に興味深い。読者の反応を見ながら物語を紡ぐ週刊連載マンガみたいというか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日
『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』:まあバイオレンス描写は酷いし、女性の扱いは酷いし、話も荒唐無稽なんだけど、それでもスタッフが旧大映のエース級揃いなので、ちゃんと「映画」になっている。この辺の破綻と統合のせめぎ合い具合いも楽しいシリーズでした。万人には勧められないけど(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月10日