『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』@新宿バルト9(19/10/26(sat)鑑賞)
映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』特別映像(上坂すみれがナビゲート)
入場時のコメントを上げませんでしたが、『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』@新宿バルト9を観終わりました。文学性とかまったくないけど、完璧な戦車娯楽映画。あんまり完璧すぎてヒロインとのロマンスが取ってつけたようだけど(爆、戦車映画として完璧だから、これでいいのです(^^) #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:1輌のT-34と刺し違えに独軍パンター戦車1個中隊を殲滅したイヴシュキン少尉は、戦闘後、捕虜となりドイツ本土の捕虜収容所に送致される。一方、その戦闘で相手となった独軍将校イェーガー大佐は、戦車兵養成訓練演習の標的戦車の戦車長を探していた。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:ソ連軍捕虜のリストから、官姓名を黙秘するイヴシュキンを見つけ出した大佐は、嫌がる彼を脅して、標的戦車の操縦を命じる。捕虜となった他の戦車兵たちとともに与えられた鹵獲T-34の整備に取り掛かるが、その床下に6発の実弾を見つけ…というお話。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:当然、その先は、実弾積んだ標的戦車で演習場から大脱走…というどストレートな話を、脇目も振らずのまっすぐに突き進む(^^)。つか、あまりに無駄がなさすぎて、ご都合主義的な気もしないでもないんだけど、全般にテンポが良いのであまり気にならない。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:いや、そりゃあさあ、床下の予備砲弾を見逃すなんてヘマをあのドイツ軍がやるか、とか自分も思わんでもないけど(^^;;、とんとん拍子で次の状況に進んでしまうので、そこに引っかかってもいられない。まあ、軍事ドキュメンタリーではなくて娯楽映画なので。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:この映画のリアリティ・ラインは全般にそうです。そうでなければ、成立しない話でもあるけど、編集や構成の勢いで押し切ってるので、あんまり悪印象は残らない。あまりにそこに特化してるので、情緒が足りない感もあるけど、戦車映画としてはこれでいい。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
:普通の映画として観ると、部下を死なせたことで虚脱状態(アパシー)にある捕虜収容所の主人公が、標的戦車の任務を受け入れるのにもうちょっと葛藤があってもいいし、通訳のヒロインとのロマンスももうちょっと膨らませようがあると思うんですね。#fr19_n
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:でもその辺は最低限の段取りこなすだけで済ませて、後の尺は戦車に費やしてる(^^;; おうおう、こちとら戦車観にきてんだ、戦車早く出せよ、おう……というどチンピラな観客の気持ちを正しく汲んだ実にカスタマー・フレンドリーな姿勢で清々しい。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:その戦車戦、冒頭、炊事車トラックで独軍戦車とチェイスして戦車砲を躱す神業を見せて軽くジャブ。次いで、ソ連本土で寒村を舞台に敵戦車中隊を味方一輌で迎え撃つがっつりバトルをやってみせて、ここでようやくアバン終了。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:その後、与えられた鹵獲T-34の整備から演習場からの脱出、そして独軍追撃部隊を引き連れてのチェコ国境までの単騎大脱走と、バッカ、ロマンスなんかやってる暇ねえよ、いわばT-34の85ミリ砲でパンターのカマを掘るのがこの映画のロマ……(以下自粛 #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:その戦車戦描写ですけど、市街地での近接戦が多め。スローモーションや、CGで盛った着弾描写の多用など、ケレン重視なので、素っ気ない実戦描写を好むストロング・スタイルの諸兄には批判を受けるかもしれないが、判りやすい。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:判りやすいと言えば、(おそらく)ドローン空撮も多用されて、俯瞰から彼我の位置関係が把握しやすい。CGで作ってるんじゃないかという、俯瞰映像もあったけど、重要なのは観客の意識としてドローン空撮的な俯瞰ショットは自明のものとして、既にあることだ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:その意味で、観客の期待として「あって当然」というタイミングで俯瞰ショットを入れてくるのが上手く、そういう呼吸感が上手い。まあ、この辺は『HiGH&LOW THE WORST』なんかもそうだったので、ドローン空撮の使い方のセンス向上は世界的なのだろうけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:後はクライマックスでの、市街地での格闘戦と言っていいほどの極近接な戦車戦描写は、日本人として当然「あのアニメ」を想起してしまうのだけで(^^;;、一応、ロシア映画界でも巨匠とされる監督は否定してます(インタビューでそう言ってる)。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:まあ、監督は観てなくても、シーン設計したスタッフは絶対観てるよな、というシーンや戦闘シチュエーションがあるのだけど(^^;; ちなみに監督的には『鬼戦車T34(1964)』の基本プロット使って、娯楽性強化した映画にしたかったんですって。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:敵の独軍将校を憎々しげに描きつつも、一抹の相互リスペクトを示す描写を入れたり、既存のロシアの戦争映画より「国際標準」な娯楽性を獲得しているように思えました。ロシア映画もだいぶ変わってきたなあ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:前に観たロシアの戦車映画『タンク・ソルジャー 重戦車KV-1』が「戦車いっぱい出るから許すけどさあ」という出来だった(^^;;のと比べると確変な出来の良さで。でもご都合主義なとこはどっこいだし、どこでその差が出たのかに映画の秘密がありそうだけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』:本当はこのジャンル映画的な完成された娯楽性の隙間に、情緒や文学性を組み込めれば「映画」として完璧なんだけど、そこまでいくには、まだ多くの同ジャンル作品の積み重ねが必要なんでしょう。でも、そこに繋がる重要な、何より楽しい映画でした(^^) #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月26日
『空の青さを知る人よ』@TOHOシネマズ新宿(19/10/14(mon)鑑賞)
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本日の映画2本目『空の青さを知る人よ』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。長井龍雪監督&岡田麿里脚本の秩父三部作の最新作。今回はメインの声優陣を俳優で固めてきてるようですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』観終わって、友人たちとの感想会明け。地方出身のオッサンには、『ジョーカー』以上にダメージを喰らう可能性のある映画(爆 な、なんで俺の田舎には、あんなメガネの似合う女の子が待っててくれなかったんじゃー(号泣<そこ?(^^;; 痛い。いたたまれない。でも好き♪ #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』:埼玉県・秩父に住むヒロインの女子高生がベースの練習場にしている神社に、13歳年上の姉の元カレが別れた高校生時代のそのままの姿であらわれ、時を同じくして姉も現在の姿で現れたその元カレと再開することになり……という青春ファンタジー。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』:主役陣が実写俳優で固めてる(ヒロインの若山詩音は、声優と実写でウェイトは同じっぽいが)こともあってか、何となく手触りが今時の邦画っぽい。芝居だけでなく、題材の処理の仕方とか、クライマックスまでアニメ的な誇張表現を抑えている印象。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』:逆にそのクライマックスでは、アニメでなければ実現できない浮遊感とダイナミックなカメラワークで描かれていて、映像的な飛躍という意味では、その一点突破で構成されてます。まあ、そこまでの実写邦画観をアニメに定着させてるてのも、とんでもない仕事ですけどね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
『空の青さを知る人よ』:そこは前2作が実写化(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』はドラマ化)されたことや、脚本の岡田麿里に実写脚本仕事がふえていることが関係あるのかどうか。まあ、大人組の姉や元カレが、31歳というアニメではあまり扱わない年代なのも、関係してるのかも。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月14日
以下は『空の青さを知る人よ』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(19/10/21(mon)鑑賞)
本日の映画『空の青さを知る人よ』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。公開初週に観てるので、おかわり鑑賞。レビューの後半がまとまらないのと、音響のいい劇場でもう一度観たかったのと、公開週末を台風で潰されて興収苦戦してると聞きおっとり刀で助太刀に参りやしたと(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月21日
『空の青さを知る人よ』観終わりました。そんなわけで2回目の鑑賞だけど、やっぱり17歳の自分に胸ぐら掴まれてどやされてるようで、大変に心臓に悪い。地方出身で大言壮語して実家飛び出した若僧の成れの果てであるオッサンには、『ジョーカー』の方が精神衛生上いいのに、またきちゃったw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月21日
『空の青さを知る人よ』:本作を観て、まず連想したのが『黄泉がえり(2003年)』の地方の空気感で、テーマ的にも「幽霊」(本作では生霊だけど)との語らいという点で通づるものがあります。勿論、他にも『異人たちとの夏(1988年)』もあり、こういうイマジナリーな隣人との語らいは邦画の得意技。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:その死者、異人、今回は生霊だけど、ではそれが映画的な記号論として何なのか、と言えば、「時間の超越」なんだよね。今ここにいるはずのない人との語らいは、物語内に時間の飛躍をもたらし、時間的なダイナミズムを導入する。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:本作では、お堂に出現した17歳の姉の元カレの生霊の存在は、上京した現実の31歳の本人の帰郷までの「時間」のズレを生じさせ、経験の有無と、変わってしまった意識のズレとなって、物語上のコンフリクトとなる。でもこのお話は彼が主役というわけではないんだよねw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:この映画のもうひとつの「時間」のズレは、主人公である年の離れた姉妹の年齢差。作中キャラの家族は、そのキャラが大人になったら、老人になったら……という連想を自然に観客にもたらすから、これも家族という軸線上で「時間」を表現しているとも言える。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:なので、この映画は、このふたつの「時間」の交差するお話……のように見えるんだけど、本編を観れば判るけど、実はそこでもうひとつ捻ってくる(^^;; それはまさしく、タイトルの『空の青さを知る人よ』とは誰のことか、その人物にとっての「空の青さ」とは何か。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:話が終わってみれば、この人物が望む「空の青さ」が、これらの「時間」を巡る葛藤から超越して不変に存在し続け、むしろ作中の衝突や錯誤も、(必要なものであったにせよ)すべてその余波でしかなかったという構造になっていて、びっくりした(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:単純に比べるものじゃないけど、先日観た『HiGH&LOW THE WORST』なんかも含め、ここに来て物語構造の複雑さを一段と深くしながら、観客を混乱させず、時間も特に増やさず、うまく情報を捌いて感情移入させる作品が出てきた感があるんだけど、何でなんでしょうね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:作り手のメソッドの蓄積が一線を越えたのか、観客の読解リテラシーについて信頼が深まったのか。画面設計や編集、カメラワークの技術革新もあるのかな。この辺は邦画だけの問題じゃないのかもしれないけど、シーンが変わってきている印象がありますね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:本作に話を戻せば、この映画の製作チームの座組で、ここまでの物語構造の進化(深化)に踏み込んでくるという予想はなかったんで驚きをもって観ていました。そういう意味では、今年公開された邦画・アニメ映画では、最先端なことをやってのけてると思います。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:後は完全に私的な感想としては、何度も繰り返すようだけど、地方出身者の成れの果てとして、やっぱり痛いところに的確に踏み込んでくるのが、ツラいし、痛快だしね(^^;; 上京するときに切った大言壮語の啖呵なんざ、ずっと忘れた振りでやり過ごしてたのに。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:こちとら作中の元カレよりずっと歳喰ってるし、地元でメガネの可愛い女の子が待ってくれてることもないし(重要)、だからって簡単に煽られて慌てて人生見直すような生き方してもいないけど、でもたまに忘れていた若い頃の啖呵を思い出してみるのも悪くないですよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
『空の青さを知る人よ』:公開初週に台風直撃で出足挫かれたためか、興収で苦戦していると伝え聞く本作ですが、観るべきところの多い映画です。音楽映画でもあるので、音響のいい劇場で観ておく価値はありますよ。意外とこのクラスの映画は、近作扱いで名画座でも掛かりづらいんですから。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月22日
■監督フィルモグラフィ:長井龍雪(1976年~)
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『ガリーボーイ』@新宿ピカデリー(19/10/20(sun)鑑賞)
「ガリーボーイ」より「Mere Gully Mein(路地裏が俺の庭)」MV
Mere Gully Mein - DIVINE feat. Naezy | Official Music Video With Subtitles
本日の映画『ガリーボーイ』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。インドの若きストリート・ラッパーのサクセス・ストーリー。貧民街からラップで成り上がるぜ、てのは洋の東西問わず訴求する強いストーリーなんでしょうか。ちなみに女性監督が撮るイケメン・ラッパーの映画でもあります(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』観終わりました。基本はよくあるラッパー成り上がり物語でいいのだけど、問題はインド社会が結婚も親が決める前近代から、強烈な格差を生む資本主義下でSNSで個人が繋がる現代までのごった煮なことで(爆 それが主人公の身に一身に集約されて、強い詞(ライム)を産むという。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:主人公は、インドでも社会階層が低いイスラム系のスラム街の生まれで、富裕層の家庭の運転手をしている父親の子として育ち、(主に母親の意向で)大学に通ってる。この父親がまたクソで(^^;;、イスラム教徒だからと若い嫁(重婚)は連れ込むわ、DVは振るうわの見事なろくでなし。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:自動車盗んだり、ドラッグの売人しているワルな幼馴染はいるものも、主人公本人はドラッグや酒には手を出さず(イスラム教徒だし)、代わりに嫌なことがあると、ヘッドホンで音楽聴いて、現実を上書き(オーバーライド)して凌いでる。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:一応、同じ大学に通う彼女もいるけど、医者の娘ということもあって親からは交際を反対されてるし、少しヤンデレ気味で(^^;; 主人公にラブレター送った送った女がいると知ると、その足で彼女の下に押しかけて首絞めるし(爆 しかも「反省してる」と言いつつ、後でまたやるし。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:彼女は彼女で、イスラム系の家庭環境で抑圧されてる一方で、父親が娘に甘いのにつけ込んでギリギリ凌いでるだけだから余裕ないのか。そこはまあ判らんでもないんだけど、こういうヒロイン像で最後までヒロイン脱落しないのは、インド映画というより女性監督だからかな。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:いや、主人公の音楽プロデューサーになった女性(浮気はしてた(^^;;)を瓶でぶん殴った時は、さすがに関係切ろうとするのだが、できないw 挙句にほとんど禁じ手みたいな手段で、主人公から頭下げさせて復縁させるという(爆 凄えな、インド女性<特殊な事例だろうけど。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:いや、ヒロインがあまりにインパクトあって話が逸れたけど(^^;; ともかく、閉塞して鬱鬱とする毎日の中で、大学内のフェスでラッパーの先輩と出逢って、世界が拓けてゆく……のだけど、そこからの展開の振り幅が、インドらしいなあ、という。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:音楽の世界で才能を認められて、ファンからリスペクトされることで自意識が強化つーか、肥大化する。それはいいのだけど、日常生活や恋愛関係とかがそれを受けて好転するのは、だいたい主人公の才能が社会化(ぶっちゃければ現金化)されてからだからタイムラグが生ずる。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:それ故に家族が認めてくれない、とかは割と定番の展開なので珍しくはないのだけど、そこにインド特有の問題として、前近代の家父長制による個人の自己選択権の否定と、貧困からくる自尊心の否定がダブルで重なってくるからキツいキツい(-o-;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:そうした主人公周囲の矛盾や葛藤を、最終的に「上を見るな。夢を見るな。諦めて現実を受け入れろ」と繰り返す父親を、「言葉(ライム)」で黙らせることで突き抜ける。そこは、ラップ・バトルのステージ上で主人公が勝ち抜くことで身につけた「強さ」であると繋がってくる。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:何というか、前近代の個人の否定から、個々人の才能と才能がSNSで高速結合して個人が最大級に強化(エンパワーメント)される(まあ、才能のあるやつ限定だが)21世紀まで、一本の映画、ひとりの主人公で駆け抜けて集約されてるんだから、そりゃあ濃くもなるよね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:自分がかねがね主張してきたインド映画のタイムマシン性を象徴するような映画でした(知らんがな)。そのタイムマシン性があるから、他所の国でも成立する物語類型でも、全然別の味わいになるし、そりゃあ病みつきにもなろうというものですよ(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『ガリーボーイ』:ちなみに音楽の使い方とか、PV風な楽曲パート(つか、作中でもろPVとして作られたパート)のセンスは、そもそもインド映画の得意技なので、カッコよくて見応えたっぷりで楽しかったです。……でもあのヒロイン、絶対またやらかすよなあ(吐血 #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『夫婦百景』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/10/20(sun)鑑賞)
本日の映画1本目『夫婦百景』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1958年公開。獅子文六原作、月丘夢路&大坂志郎主演の夫婦群像劇。奥さんが働いて旦那が家事をする夫婦や、年の差婚の夫婦に学生婚の夫婦など、いろんな形のご夫婦さんがわちゃわちゃするコメディだそうですが、さて。#fr19_n pic.twitter.com/qEKnlFm09J
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 20, 2019
『夫婦百景』観終わりました。売れない童話兼主夫業の大坂志郎と、家事の才能が壊滅的な切れ者雑誌編集長の月丘夢路の夫婦の家庭に、甥っ子の岡田真澄と浅丘ルリ子の学生夫婦が転がり込んでから玉突きでw展開するコメディ。みんな当時の良識的に「変」な夫婦だだけど、否定はしないんだよね。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 20, 2019
『夫婦百景』:「夫婦はかくあるべし」的なことを言って家父長的なスタイルを強要する人がびっくりするくらい出てこず(^^;;、「夫婦の在り様なんて人それぞれ。幸せならいいじゃない」というメッセージが自然に語られてるのは、開明な気風の日活だからなのか。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 20, 2019
『夫婦百景』:同じ原作者でも『大番』辺りで描かれた男女像より、ずっと柔らかく開明的なのは、原作者の作風が時代に合わせて変化したのか、日活側の解釈でそうなったのか。いずれにせよ、21世紀の現代に観てもあまり古い感じがしないですね。まあ今だと人種や国籍の違う夫婦の話が入るかな。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月20日
『夫婦百景』:喧嘩して奥さんが出てっても泰然自若としているようだけど内心動揺している旦那さんの大坂志郎も、美人編集長で部下の男性から言い寄られて満更でもないけど、旦那さんの浮気の噂に悋気を隠せずに突っ走る奥さんの月丘夢路もどちらも凄くチャーミング(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 20, 2019
『夫婦百景』:ウチらの世代の月丘夢路像は、人の良いお婆ちゃん役の人だけど、考えてみれば宝塚出身でコメディもいける美人女優さんなんですよね。特にこの映画の監督は本当の旦那さんの井上梅次なので、監督の惚気もフィルムに反映されてるのかな(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 20, 2019
『夫婦百景』:もうひとつの見所は、若い岡田真澄で、細いし背丈(たっぱ)あるし、際立ったイケメンなのに抜けたところも見せる見事な喜劇俳優ぶりで、その彼が背の低い浅丘ルリ子といちゃいちゃするバカップルぶりには、だいたいこいつらが(概ね善意で)揉め事の原因作ってるのも許せちゃうw #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 20, 2019
『夫婦百景』:まあ当て馬にされた月丘夢路の部下はかわいそうだったけど(^^;;、独り者が観ても楽しい映画でしたよ。来週はこれの続編が掛かるというので、今から楽しみです。機会がありましたら、是非。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 20, 2019
■監督フィルモグラフィ:井上梅次(1923年~2010年)
日活100周年邦画クラシック GREAT20 嵐を呼ぶ男 HDリマスター版 [DVD]
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『映画に必要なのは女と銃だけだ』@国立映画アーカイブ(19/10/15(tue)鑑賞)
Film Ist. A Girl & a Gun (trailer)
本日の映画『映画に必要なのは女と銃だけだ』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。2009年本国公開のオーストリア映画。欧米のフィルム・アーカイブを元にしたコラージュの実験映画なんだそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 15, 2019
『映画に必要なのは女と銃だけだ』観終わりました。…うん、まあ、この映画自体、現代アートなので、アート批評の文脈とか用語を押さえてない身で、言える事はあまりないんですが(^^;; 観たまんまの話をすると、古い記録映画や劇映画、果てはブルーフィルムの類から引用しコラージュした映画。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) October 15, 2019
『映画に必要なのは女と銃だけだ』:制作趣旨としては邦題の通りで、映画というメディアの誕生以来、人類(とりあえず欧米の映画人)は、性(生)と暴力をフィルムに収め続けてきたか、ということのようです。引用元の映像をワンカットも観たことなく(^^;;、フィルムの質感だけで年代を察しろと。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月15日
『映画に必要なのは女と銃だけだ』:加えて劇映画と記録映像も入り混じってるので、実写か作り物かもよく判らず、まあその辺もミックスした映像体験として、ぼんやりと観ていました。でもまあ、確かに観たこともない映像ばかりで、いずれも興味深かったです。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月15日
『映画に必要なのは女と銃だけだ』:観る側の問題とは言え、未見の映像ライブラリーから「引用」されたコラージュ映像って、それはどこまで機能してるのか、とか思わないでもなかったですが。作者からすると「誤配」になるんですかね。これも芸術の意外性というやつかしら、などと考えたり。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月15日
『映画に必要なのは女と銃だけだ』:こういう映画も観とかないと、こっちの感性も「判り切った馴染みの世界」の中で縮小再生産するだけになりそうで。なので、たまには気まぐれでこういう映画も観ます。ちなみに性器を大写ししたカットとかもある「芸術」なんで、万人にお薦めはしません(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月15日
『王宮の夜鬼』@シネマート新宿(19/10/14(mon)鑑賞)
朝鮮時代に発生した感染爆発!9/20公開『王宮の夜鬼 (やき) 』【本予告】
本日の映画1本目『王宮の夜鬼』@シネマート新宿に劇場入りしました。韓流宮廷ロマンwithゾンビ(爆 公開から日が経ってますけど、やっと観にこれた(^^;; #fr19_n 『王宮の夜鬼』観終わりました。みんな大好き韓流宮廷ドラマに、これまたみんな大好きゾンビものを掛け合わせたら、みんな幸せ。損するどこにも人いないじゃない? というボンクラ窮まりない発想に基づく映画(爆 ところが、観ればこれが意外と座りがいい。思いの外、正攻法で押し切りやがったw #fr19_n 『王宮の夜鬼』:大陸本土で明清の攻防が激化する中、いち早く清に帰属を表明し、反対する家臣を厳しく弾圧する現朝鮮王の第一王子が謀反の疑いをかけられて自刃。急遽、清に留学中のチョン王子が呼び戻されるが、武勇に秀ではいても、女人と自由を愛するチョン王子は、王位継承などまっぴら。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:用事を済ませてさっさと清に戻ろうと考えていたが、上陸した港町では「夜鬼」と称する奇病が蔓延していた。噛まれれば感染し、人肉と血に飢え、日光を嫌うこの奇病が爆発的に蔓延し、王都に軍隊の派遣を求めてもなしのつぶてだという。苦しむ住民を見た王子は、王都を目指す。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:王都で軍隊の出動を王に奏上するためだ。だが、王子を狙って、逆に夜鬼に噛まれた刺客が王宮内に逃げ込んだことで、宮廷内でも夜鬼の蔓延が……というお話。勿論、夜鬼の群勢が徘徊する王宮、夜鬼に感染しながら強大な意志でねじ伏せてパワーアップした奸臣とか出てきますw #fr19_n 『王宮の夜鬼』:まあ、無茶に無茶を重ねるようなお話なのに、意外と観やすいのは、話の本筋がチョン王子が「王」としての自覚と覚悟を固めてゆくお話で、韓流宮廷ドラマのど定番を真っ向正面からやってるからなんですよね。降りかかってくる苦難がゾンビなだけで(爆 #fr19_n 『王宮の夜鬼』:秀吉の朝鮮出兵で、山中逃げ廻りながら成長してゆく王子の話とか、観たことあるもん(^^;; それで国難の最中に、宮廷内で権力闘争やって事態の悪化を招くとか、朝鮮史あるあるだなあとか、王子の侍従が間抜けなお人好しとか、ベタにベタを重ねる念の入れようには頭が下がる。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:そう考えると、あくまで韓流宮廷ドラマが下地で、そこにゾンビものを載せていることになる。してみれば、邦画も時代劇のフォーマットを活かして、結構な無茶もやれるのじゃないか。いや、別に時代劇でゾンビものやれと言ってるわけではないけど(もうありそうだけどね(^^;;) #fr19_n 『王宮の夜鬼』:とは言え、天皇の皇子(将軍家嫡男でもいいけどw)が、白刃を閃かして、ゾンビだらけの宮中に単身斬り込んで斬った張ったをやる邦画が撮れるかというと、それはないよね(^^;; それは侍か、せいぜい大名までの仕事で、日本人の心性として貴人の仕事ではないと忌避しているのか。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:韓国映画では、王様、王子様がアクションする話が割とあって、この辺の貴人観、権力観の違いって面白いなあ。ラストの炎上する王宮の屋根から、王子が篝火を焚いて兵や民が集結する様を眺めるとことか、蝋燭デモの群衆を意識してるんだろうし。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:まあジャンル映画として楽しく消費していい作品なんだけど、だからこそ、その国の市民感覚をうまく投影されてもいて、それを観ることで私たちの社会の形を知ることができる。そういう意味で、ジャンル映画としての魅力の詰まった映画でしたね。#fr19_n
■監督フィルモグラフィ:キム・ソンフン(1971年~)
『やっさもっさ』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/10/07(sun)鑑賞)
やつさもつさ―シナリオ (1953年) (三笠文庫〈第215〉)
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本日の映画『やっさもっさ』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1953年公開。獅子文六原作映画特集の一作。横浜の混血児養護施設のために奔走するヒロイン(淡島千景)と敗戦で挫折した元実業家の夫(小沢栄)を中心に、周囲の怪しげな人士が繰り広げるコメディだそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
『やっさもっさ』観終わりました。戦後8年、激化する朝鮮戦争を横目に、日本人売春婦と米兵との混血児も多かった時代。結構、重い背景を抱えつつ、中年夫婦がそれぞれの中年の危機と向かい合う話を、やや軽めのコメディタッチで描くお話。出来る女風の淡島千景が終盤グダグダになるというw #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
『やっさもっさ』:養護施設の理事(所長は別にいる)として、寄付金集めから施設内の職員の差配まで、てきぱきとこなすヒロイン(淡島千景)には、戦前はエリート会社員として海外で活躍していた旦那(小沢栄)がいる。戦後は完全に腑抜けてたこの旦那は、施設で用務員のようなことをしている。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
『やっさもっさ』:敗戦を赴任地の海外で迎えたこの旦那が、外地で何を見聞きしてこうなったのかは特に言及はなく、日本男子代表として敗戦の虚脱を背負い込んでしまっているかのように、作中では語られる。まあ、事情はそれぞれあるのだろうけど、そういう男性が当時結構いたんですかね。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
『やっさもっさ』:養護施設で混血児を受け入れているだけに、ヒロイン以下、施設の女たちは子どもを捨てる混血児の母親(主に米兵相手の売春婦たち)を無責任と批判する。それに対して旦那の方は、売春婦たちの代筆屋のバイトを通じて彼女たちに寄り添う。結局、この2人は補完関係にあるのか。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
『やっさもっさ』:やがて物語は、ヒロインが寄付金集めの先で出会った外国人男性に口説かれてまんざらでもない気分になるとか、旦那の知り合いの売春婦が施設に預けた息子を取り戻して米兵から金を引き出そうとするとかのドタバタを通じて、意外に狭い人間関係に収斂してゆくというw #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
『やっさもっさ』:終盤になっていくと、(少しだけ)覇気を取り戻して仕事を始めた旦那と、寄付金集め先での人間関係で調子づいたヒロインが、ほぼ同時に大しくじりをやらかし(原因はほぼ一緒(^^;;)、夫婦で半人前どうしだったことを確認して、ふたりでやり直すことを誓う。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
『やっさもっさ』:一応、ハッピーエンドではあるんだけど、そのためにむしろ失敗させるのか(^^;; まあお互いひとりで成功できるようなら、夫婦に戻る必要もないか。いずれにせよ、悲劇的なエピソードも内包しつつ、クセのあるキャラをうまく差配してきれいにまとめる手際の良さは感嘆します。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
『やっさもっさ』:いやあ、ヒロインの友人の産児制限主義活動家の女性が、「ここの子たちに避妊手術しちゃえば効率的なんだけどな」などという、とんでもない暴言をさらっと吐くとか(爆、時代というか半世紀で随分違うとこまでこの国は来たんだなあ、と考えさせられる映画でもありましたね。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年10月6日
■監督フィルモグラフィ:渋谷実(1907年~1980年)
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