『二百三高地』@丸の内TOEI(20/08/22(sat)鑑賞)
映画【二百三高地】主題歌 ~『防人の詩(劇場公開版)歌詞付き』
本日の映画1本目『二百三高地』@丸の内TOEIに劇場入りしました。1980年公開。日露戦争旅順攻囲戦時の要衝203高地に挑む乃木第三軍の激闘を描く映画。コンクリートと機関銃で固めた近代要塞に歩兵主体で襲撃かけて、ゴリゴリ兵隊が損耗するのを眺める映画つーか(爆 劇場で観るには初かな。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』観終わりました。たっぷり3時間かけて、日露将兵がひたすら死にまくる映画だが、脚本家・笠原和夫の戦争映画仕事の集大成のような作品でもある。あと改めて劇場で観ると、乃木将軍を軍人としては非常に繊細な将軍として描いていて、それを皆で愛でる映画でもあるというか(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:仲代達也演じる本作の乃木希典は、作戦準備段階から砲兵戦力が不足すると兵の損害が増えると指摘していて、その準備が揃わない内の総攻撃のは再三抵抗する。ただ北方の40万の露軍主力の捕捉殲滅を急ぐ満州軍とバルチック艦隊が来る前に旅順艦隊を潰したい海軍に押し切られる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:それで現場が要求するだけの砲弾や攻城資材を万難を排して掻き集めてくれるかというと、そんなことはなく(^^;;、物は送らないがスケジュールがつかえてるので、早く何とかしろ、とプレッシャーだけ現場に送るという、日本の組織あるあるがここでも展開される(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:そんなわけで、乃木希典と第3軍司令部は、本作では決して無能には描かれていません。ただ常識的な軍事官僚集団であり、常識的な日本の組織人であり、それ故に不毛な歩兵突撃主体の総攻撃に度々追い込まれてゆく。このデッドロックを抜けるの、日本人には難しそう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:つか、増援の兵力もなく、砲弾の補給もなく、第3軍の手持ちの兵力に、参謀長を児玉源太郎に変えただけで、戦局がひっくり返るのは何なんだ、と(爆 まあ児玉の作戦家としての頭の切れが異常なんだよね。結局日本は、この才を組織的に育成することができずにいるのだけど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:戦時に彼我の作戦や兵力配備の穴を見抜いて、戦局をひっくり返すためだけの才能を、どうやって平時から選別・育成・保持し続けるのか、てのも、難しい問題だよな。平時の日本社会は、そういう才能嫌いそうだし。児玉の場合は、維新を経た明治政権だから成立したんだろうけど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:その辺の話はともかく、丹波哲郎演ずる児玉源太郎が、作戦家として旅順戦線を気にしつつ、維新以来の友人として乃木の心情を気にしつつ、「あいつが困ってるなら行ってやらにゃあならん」と駆けつけるのは、お前どっちのポジションからの発言だ(^^;;とか、非常にエモいです。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:児玉が乃木から指揮権を奪うのをさしで詰めるとことか、映画的には非常に美味しいシーンですけど、結局、官僚機構のデッドロックを明治政権のファミリー的結束できわどく乗り切ったという話でもあって、そこが抜けると、当然の様にデットロックに陥るというのが昭和の日本か。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:どうも「乃木主役でいく」というのは、東映からのオファー段階からだったそうで、それに笠原和夫が乗って本作が成立したとされています。そういうこともあって、明治天皇(三船敏郎)以下、政権や軍人たちが乃木にメロメロなのは、この映画の主題なのでしょうがないです(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:とは言え、「戦争映画」は将軍だけで成立するものではないので、もうひとつの軸として、徴兵されて戦場に送り込まれる市民兵たちの物語が描かれます。小学校の教師で少尉として任官するあおい輝彦を中心とするキャラたちで、凄惨な最前線の戦場を目撃するのは彼らの目線です。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:ここで興味深いのがあおい輝彦の役で、ロシア文学を通じてロシアに親近感を抱いている様な青年なんですが、戦場で次々と部下や同輩を殺され、やがてロシア兵絶対ぶっ殺すマンになってゆく(^^;; その行き着く先として、旅順要塞突入時にロシア兵と獣の様に掴み合って殺しあう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:しかし、ロシア兵と相討ちのように斃れた彼の遺体は、敵であるロシア兵と抱き合うようであったという……。単純な愛憎を越えた非常に複雑な感情の入り混じる描き方で、この辺の旨さはさすがは笠原和夫脚本だと唸らされますね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:あと、徴兵された市民兵に、刺青ものの佐藤充がいるんだけど、この手の戦争映画で佐藤充がいてくれる安心感というか、安定感が素晴らしいですな(^^;; もう「佐藤充役」という役職で代々、継承していこう。市民兵同士の関係性とかキャラの立て方とかも、非常に濃密で良かった。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:それとひたすら死に続ける日本兵。突撃から数十秒で大隊が消滅し、1日の総攻撃で師団が全滅する地獄。そして最大効率で殺人することだけを目的として建造された人口構築物……近代要塞の恐ろしさ。それを叩く28センチ砲他の日本軍重砲陣地よりの砲撃の嵐……。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:特技監督としてわざわざ東宝から中野昭慶を呼んで描いた要塞攻略戦のスケール感は、その後の映画史的にも類例を見ません。まあ、このスケールの要塞戦自体が、映画になることが少ないけど(^^;; とは言え、キャストも東宝作品でお馴染みの顔が揃ってて、総力戦っぽいですな。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:翌年1981年公開の『連合艦隊』に、東映ヤクザ映画のベテラン陣が参加していたように、もうこの時代になると、この規模の戦争映画を東映も東宝も単独で撮りきれなくなってきていたのか。とは言え、1970年代までの邦画の制作資源の総力戦とも言うべき豪華さでした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:正直、本作を含むこの時期の何作かを最後に、「戦争」を総体として捉え、作戦・戦域級のスケールで描く戦争映画は邦画では途絶えてしまいます。この後は、個人の戦争体験に依った作品が増えてゆく。そういう意味でも、最後の総力戦映画と言えるのかも。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
『二百三高地』:自分らの世代は、本作をTVで観て、長じてレンタルビデオでも散々観てきた気がしてたけど、言われてみればちゃんと劇場で観てなかった(^^;; 日露の大砲撃戦を劇場の環境で堪能するだけでも大変に魅力的な映画ですので、機会がありましたら、是非。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月22日
■監督フィルモグラフィ:舛田利雄(1927年~)
『この世の果て、数多の終焉』@渋谷シアター・イメージフォーラム(20/08/15(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『この世の果て、数多の終焉』@渋谷シアター・イメージフォーラムに劇場入りしました。WWII末期、仏領インドシナ(ベトナム)で、協力関係にあった仏軍に日本軍がクーデターを仕掛けて駐屯地を襲撃。それを生き延びた兵士のジャングルでのゲリラ戦のお話だそうですが、さて。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』観終わりました。WWII終戦半年前に日本軍の奇襲によって兵士とその家族を全滅に追い込まれた仏軍兵士の生き残り。しかしその憎悪は、その手引きをしたベトコン指揮官に向かう。日本軍降伏後も彼の復讐のベトコン狩りは、いつ終わるとも知れず続くが…というお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:言われてみれば、本国フランス解放後の仏印のフランス軍ってどうしてたんだっけ?……という有様なので、ちょっと劇中の素っ気ない説明だけだと、歴史的経緯が判りづらい。パリ解放は前年1944年8月だし、何で45年3月になって日本軍が仏軍を襲撃するのか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:それも仏軍全体と全面衝突した風でもなく、特定の駐屯地だけの出来事のように描かれる。虐殺から脱出した主人公は、別の連隊に収容されるしね。まあ前線部隊間の衝突で、仏軍自体はすぐに日本軍と手打ちした(泣き寝入りした)ということかもしれないけれど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:更に判りづらいのは、主人公の感情で、虐殺の当事者ははっきりと日本軍描かれているのに、彼が憎悪するのは、その場にいないベトコン司令官であって、彼が手引きしたと固く信じている。その後の彼の戦う相手は、一貫してジャングルに潜むベトコンだ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:これは物語に論理的整合が欠けている、というより、主人公の心理における論理的整合性が始めからおかしく、更に言えば、この時期の仏軍仏印駐留軍の論理やフランス本国の仏印政策が論理的整合性を失いつつあったことを意味してるのかなあ、とは思う。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:以後、主人公はジャングル奥深くに遠征し、基地に戻って来れば、死んだ兄の友人だったという作家と対話し、あるいはベトナム人娼婦に耽溺してゆく。彼女への愛が、復讐の憎悪の炎を消してしまわないか、怯えながら。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:そんなわけで、戦争映画とは言え、どちらかというと、内省と対話の映画です。戦闘は唐突に発生し、一瞬で過ぎ去ってゆく。虐殺事後の惨殺屍体が無造作に転がっていることはあっても、その瞬間の恐怖とスリル、興奮が描かれることはない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:復讐が動機とは言え、仇と狙うベトコン指揮官の行方は一向に掴めず、手応えがない。そもそも、部下の多くは地元のベトナム人で、内通者もいそうで、どこまで信じていいのかも判らない。遠征のたびに焦燥だけが募ってゆく。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:そうした戦場の虚無と疲労感の映画と捉えると、フランス人のインドシナ戦争の感情的な総括でもあるのかな。結局、この後、米国が引き継ぐというので、さしてゴネるでもなく丸投げしてフランス人は本国に引き上げてしまうんですが。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『この世の果て、数多の終焉』:日本人も序盤ちょっと絡むとは言え、この時期のインドシナ(ベトナム)情勢は日本人の視野からすっぽり抜け落ちてるんで、そこは興味深かったです。とは言え、もうちょっと背景状況掴んでからでないと、辛かったかな。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
■監督フィルモグラフィ:ギョーム・ニクルー(1966年~)
『君の名は』@国立映画アーカイブ(20/08/14(fri)鑑賞)
本日の映画1本目『君の名は』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1953年公開。新海誠のアニメ映画…ではなく(^^;;、佐田啓二&岸田恵子主演。大空襲の夜に出逢った男女が、半年後に数寄屋橋で再開する約束のみを交わして別れるのだが…というメロドラマ。それで3部作引っ張るという。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』観終わりました。数寄屋橋で再開するのしないので、全3部計6時間引っ張るのかと思ったらさすがにそんなことはなく(^^;;、開始1時間くらいでふたりは再開。もっともその時点でヒロインには婚約者がいて……そこから本格的に拗れて、人生かけて「すれ違い」始めるというお話(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:と言うか、終戦後の混乱期に必死に生活立て直しながらやっと「まぶたの君」と再開したと思ったら、その場で「別の男性と結婚する」と振られ、その傷も癒えた頃に上司の妻として現れ、しかもその上司から嫉妬で嫌がらせ受けて仕事辞めざる得なくなるとか、疫病神ではこの女?(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:一応、本人たちは数寄屋橋で再開して、そこで関係にケリがついてるはずなのだけど、周囲が信用せずに煽るんだよね(^^;; 正確にはヒロインの旦那と親友の淡島千景が。特に淡島千景が、いらんと言うのに、ヒロインの最新情報をぐいぐいと男主人公に押し付けてくる(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:数寄屋橋の話があまりにも美しい話だもんだから、拗らせた純愛ロマンス幻想押し付けてるだけなんではないか、と思わんでもないのだけど……。で、「ヒロインが婚家飛び出したわよ」と淡島千景に唆され、ワンチャンあるかもとヒロインの実家の佐渡まで飛ぶ男主人公。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:だが、そこで男主人公を待ち受けていたのは、更なる地獄だった……。うーん、そろそろ人格歪みそうだな、この男主人公(^^;; まあ、ぶち切れポイントが現代とだいぶ違うので、ヒロインも男主人公も黙って耐えちゃうのかもしれないけど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:さて、作品全体(と言っても、まだ3分の1だが)として観ると、戦後の混乱期の中で市井の男女が生活を立て直し、またその過程の中で人生を有為変転とさせながら、そこを貫くアイデンティティの軸として「純愛」があるという構造になっています。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:しかし、(ここまででは)男の側が、独り身を通して一途に「純愛」を貫いているのに対し、官僚の妻に嫁すヒロインは「不実」なのか、というとそう単純な話ではなく、実家を空襲で失って経済的な後ろ盾がなく、手に職も持たない当時の若い女性の選択としては、そんなものでしょう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:そこら辺の時代の共感性を前提にしないと、問題との対峙から逃げて事態を拗らせ続けるヒロインが、何でこの物語の「ヒロイン」なのか、ちょっとよく判らなくなる。まあ、そこはヒロインの親友の淡島千景からも、指摘されるんですけどね。あんたがしっかりしないからだ、と。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:ちなみにこの淡島千景は、料亭の仲居として、好きなとこに行って、好きな勤め先に就職して、好きな男にははっきりと自分の意思を伝えられる女性です。今日的には彼女の方が、ヒロインとして好ましい。ヒロインの婚家からは「水商売女」と忌避されますが、当人は気にしてない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:古典的メロドラマと称される本作ですが、女性の自己意思決定は、経済的自立次第だということが、既にさらっと表現されている(^^;; ただ、その経済的自立が、まだまだ現実的ではなかったから、主体性なく状況に流されるだけのヒロインが主人公として本作は語られるのでしょう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:さて、この段階ではまだ物語の3分の1しか終わってないので、この先どうなるのか。めそめそ泣いて主体性なく状況に流されるだけのヒロインは、どこかで自立して自分の幸福を自分の手で掴める女性に成長するのでしょうか。それとも、今のままでも幸せなる方法があるのか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:いや、この先の『第2部』『第3部』は、自宅のHDDドライブ内に、地上波で放送された時の録画を残してて(爆 短いあらすじを見聞きして知った気になってた作品でも、実際にこうして観ればこんな話だったわけで、この続きにも驚きと発見はあるでしょう。そこは、おいおい(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
■監督フィルモグラフィ:大庭秀雄(1910年~1997年)
『いい湯だな 全員集合!!』@国立映画アーカイブ(20/08/15(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『いい湯だな 全員集合!!』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1969年公開。松竹ラインのドリフ映画『全員集合』シリーズ第3弾。冤罪で逮捕されたドリフターズ。釈放後はハードボイルドに生きると志ざしたものの……というお話だそうで。それでこのタイトル?(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』観終わりました。そんなわけで、今回のお題は「ハードボイルド」。だが、ハードボイルドとアウトローと仁侠とコント集団の区別がつかない、いつものドリフターズなのでした<そんなこったろうと思った(^^;; プロットは相変わらず行き当たりばったりだし、期待通りw #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:大人なお風呂屋さん(婉曲的表現)の壁に穴を開けて、隣の銀行を襲う強盗事件が発生。警視庁が誇るコンピュータは「風呂好きだから」という理由でドリフターズの面々を犯人として指名。しかし、あっさり真犯人は別に発覚する。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:冤罪騒ぎにされたくない警察は、こっそり脱獄した風を装って開放。しかし世間には冤罪とは公開されてない彼らに行き場はない。しょうがないので、下水の配管工のいかりやの下で、文字通り文字通り地下生活を始めることに。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:世間から石もて追われる身となった我らは、もはや「情」を捨てよ、と。「非情」に生きるのだ、と。これからは「ハードボイルド」だ、と。……そうアジるいかりや長介。そして、目指せハードボイルドということで、「ガンのつけ方」講座から始める一同(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:どう見ても、コント集団のネタの仕込みにしか見えない(^^;; やがて鍛えられたハードボイルド集団に成長した彼らは、地上に出て、喰い逃げをしたり、買い物の代金を踏み倒そうとして変な人扱いされたりと、悪逆の限りを尽くすw <大藪春彦に謝れ(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:一方、その頃、北海道洞爺湖温泉では、旅館の女将と観光協会の対立が激化し、旅館で営業妨害を行う用心棒(左とん平)排除のため、東京から殺し屋を呼ぶべしという結論になり、ハードボイルド集団ドリフターズに白羽の矢が立つ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:駅前でのドリフvs左とん平の死闘は、女将の隠し財産3億円の方を狙った方がいいぞ、とのとん平の囁きをドリフが真に受けてターゲットを女将に変更して決着(…)。しかし、女将にはみよちゃんという可愛いひとり娘がおり、更に彼らの出生を巡る驚愕の秘密が…! #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:相変わらずアナーキーなドリフターズ。時期的にはTVバラエティ『8時だよ!全員集合』が始まった前後で、志村けん加入前、荒井注時代です。ストーリー展開は例によって行き当たりばったりとは言え、前半の地下生活編と後半の洞爺湖編の強引な繋ぎ方も大概(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:終盤の女将暗殺作戦の二転三転も、ドリフのアナーキーな人間性の低みを徹底的に追求していて、素晴らしかった(^^;; まあ、こいつら揃いも揃ってバカばっかだから、何やらせても成功しないだろう、という安心感がいいよねw #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:とは言え、迷うことなく殺しのターゲットを依頼主に変更するとか、加藤茶を生き埋めにしようとするとか、現代目線だと殺人ネタに抵抗がなさすぎでビビる。TVの人気者に何やらせてるんだ。というか、このくらい際どいくらいでないと「ギャグ」とは言えなかったのか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
『いい湯だな 全員集合!!』:同時代の他の邦画コメディを観ても、ここまでアナーキーな作風を量産していた例もなく、やはりドリフターズは、当時の価値観から言っても特異点的なコント集団だったのだろう。やっぱり、ドリフ映画の配信解禁しようぜ。現代人にも必要だって、このドリフ感覚は。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月15日
■監督フィルモグラフィ:渡邊祐介(1927年~1985年)
『弱虫ペダル』@TOHOシネマズ日比谷(20/08/14(fri)鑑賞)
本日の映画2本目『弱虫ペダル』@TOHOシネマズ日比谷に劇場入りしました。ご存知、アニメ化もされた『少年チャンピオン』の看板作品の、満を持しての実写化。2.5次元の舞台も成功だったというので、意外と上手くいく……?(^^;; でも一部キャラは原作より若作りになっちゃったようなw #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『弱虫ペダル』観終わりました。とりあえず、総北高校周辺のワイルドな景観は、実写で観るとビビる。山城か(^^;; で、今回はインターハイ県内予選までのお話を丁寧にやってることもあって、青春映画寄り。各校の戦略・戦術がギリギリとせめぎ合う本格レース映画はインターハイ編までお預けか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『弱虫ペダル』:上映終了後の周囲の席の女性客から聞こえてくる感想が「良かった」しかなかったので(^^;;、そちら方面には好評価だったようです。青春ドラマとして、門外漢の主人公が、ロードレースの魅力に目覚めて、チームの一員としてオーダーを果たすまでのお話としてはよくできてました。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『弱虫ペダル』:ただこの作品の本当の旨みは、各校の戦略・戦術のせめぎ合いに、奇人変じ……もとい、選手ひとりひとりのドラマを盛って激突するインターハイ編に入ってからだと思うので、ここで終わりはなしでしょう(^^;; でも映画の尺に収まりますかね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『弱虫ペダル』:あと、総北高校側紅一点扱い(「ヒロイン」ではない(^^;;)の女子が橋本環奈なのは何でだろと思ってたけど、確かにこのガタイのいいイケメン揃いの総北高校自転車部男子に貫禄負けしないのは、橋本環奈しかいませんわ。スクリーンで観て一発で納得しました。お見それしました。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
■監督フィルモグラフィ:三木康一郎(1970年~)
『アルプススタンドのはしの方』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(20/08/08(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『アルプススタンドのはしの方』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。高校演劇発の戯曲原作の青春映画。各方面の評判もじわじわ高まってきたこともあり観にきました。ええ、意外と(?)ミーハーなんです、自分(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『アルプススタンドのはしの方』観終わりました。夏の甲子園一回戦、初出場の野球部の応援に球場にまで来たものの、スタンド裏の真ん中席には行けず、アルプススタンドのはしの方で試合を見守る4人の生徒たち。試合と、それぞれのわだかまりを抱えた彼ら彼女らの気持ちの行方は…というお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『アルプススタンドのはしの方』:青春のメインステージとも言える甲子園のグランド。それを吹奏楽の演奏とともに大きな声を上げて素直に応援するスタンド裏の応援席。なんとなくそこへは混じりたくなくて、隅の方に腰を下ろした演劇部3年の女子ふたりと元野球部の男子、あと優等生の女の子。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:あまり接点のない彼ら彼女らが、試合を応援しながら、ちょっとづつ距離を近づけてゆく。高校の演劇部は、ちょっと特殊な全国大会のシステムの関係で、3年生の夏にはもう部活は終わってる。その辺はももクロの『幕が上がる(2015)』を観ていただくとして(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:でも、とある事情で、ここに座るふたりの部活動は不完全燃焼で終了。一方、元野球部の男子は、今マウンドに立つピッチャーの親友で、1年の時にはポジションを競い合っていた。優等生の女の子は、密かにピッチャーが好きだけど、告白もできずに見てるだけ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:その辺の各自が抱えている事情を、たわいのない会話の端ばしから伝えつつ、この4人をスタンドから出し入れして人数調整しつつ、また4人以外のキャラとも絡めつつ、しかし試合そのものにはカメラを向けずに、「アルプススタンドのはしの方」の物語を描く。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:原作は高校演劇で賞を取って、その後、商業舞台化されてます。今回のメインキャストはその時のキャストがそのままやってるので、キャラの掴みは完璧。むしろクライマックス周辺で隙のなさが舞台芝居っぽで出ちゃってた感はあったけど、まあ舞台原作だし(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:当然、舞台版は最小限のセットで構成されていることは想像に難くないけど、この映画では、シチュエーションは限定しながら、カメラの切り返しやモブの応援の生徒たちや、音声だけで描かれる試合展開、風の吹き方さえも演出が加えられてリッチになってます。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:青春の中心で輝いている人ではなく、その周辺からの眼差しを描く「青春映画」は、みんな『桐島、部活やめるってよ(2012)』を例にあげるだろうけど、「共鳴」して輝きを取り戻すことを描くという意味でテイストが近いのは、直近だと『のぼる小寺さん』かな。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:『のぼる小寺さん』のレビューでも触れたけど、みんなそれぞれの事情があって、それぞれの目指すべき道があって、それをどうするかを決めるのは本人自身であって、決して他者が踏み込むべきではない。でも「熱量」は、間違いなく「伝わる」という「青春」。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:物語の中でキャラはそれぞれに独立した「個人」であり、世界は「他者」の集合体である、とは1960年代の邦画の世界観だけど、そこに回帰しているのか。でもだとしたら「共鳴」の話にはならないか。2020年代の時代のモードはそんなに単純じゃないかな。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:そもそも本作は戯曲として発表されて時間も経ってるし、安易に時代の変化を理由にしてしまうのは違うんだろうけど、「中心(メインステージ)のお話」は既存作品の膨大なアーカイブがあるわけで、しばらくは「周辺のお話」が掘られてゆくことになるのかな。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
『アルプススタンドのはしの方』:ただまあ、本作を含む、これから公開されてゆく作品群によって、新しい時代のモードが形成されて、そして今度のコロナ禍以降に更に加速してゆくのでしょう。それがどこへ向かうにせよ、本作がそこで大きな存在感を示す1本となったのは間違いないでしょうね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月10日
■監督フィルモグラフィ:城定秀夫(1975年〜)
『リベンジ・アイランド』@ヒューマントラストシネマ渋谷(20/08/07(fri)鑑賞)
本日の映画『リベンジ・アイランド』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。南国に逃げた強盗団がそこで地獄を見るフレンチ・ノワールだそうですが、さて。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月7日
『リベンジ・アイランド』観終わりました。銀行強盗で大金わ手にしながら、主犯が負傷して捕らえられて15年……刑期を終えて、かつての仲間たちの移り住んだタイ・プーケットにやってくる。現地社会に溶け込んで、それなり豊かに暮らしている彼らに、「15年前の分け前を寄越せ」と男は告げる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月7日
『リベンジ・アイランド』:それでそのまま衝突コースか…と思いきや、そうでもなく、とりあえずクラブ1軒任されて、当座納得したのか、奥さんをフランスから呼び寄せて、真っ当な商売を始める。…が、即日、地元のアフリカ系組織と揉め、楽園はかつての仲間たちを捲き込んだ鉄火場と化す(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月7日
『リベンジ・アイランド』:まあ、それもなー。昔気質の「やられたら、やり返す。倍返しだ!」的な男の頑ななスタイルが招く悲劇か…などと甘っちょろいこと考えながら観てたら、そんな次元の問題じゃなかった(吐血 ちょっとこちらの想像を軽く越えて「ぶっ壊れてた」ことがやがて判るという。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月7日
『リベンジ・アイランド』:昔のアラン・ドロンがチャールズ・ブロンソンといちゃいちゃしてた時代のフレンチ・ノワール(偏見)はよく知らないけど、ここ最近のフレンチ・ノワールは、こういうアウトローというか、まっとうな社会には異物にしかならない反社会性人格者をちゃんと描くよなー。#fr20_
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:本作の主人公は、一応、奥さんのことを愛しているのは本気みたいだし、一緒に銀行襲って、奪った金で地元警察の閨閥に喰い込んでる弟のことも大事にしている。でも、それがどんなに小さなものでも「社会」というものが機能していると、それを壊したくなる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:「暴力でしか生きられない男」とか、そういう甘っちょろい話じゃないです。今そこに在って機能している「社会」に乗っかって生活する、それを大事にするということが全然ピンとこない。何なら、無理してそこに合わせようとすると、不安で堪らなくなる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:だから、壊す。それが、彼の心の平穏をもたらす唯一の方法だから。これは…「異物」としか言いようがない。そういう「異物」は周囲を捲き込んだ鉄火場を引き起こして、「社会」から排除されて終わる。表も裏もない。「社会」と「異物」は常にそういうものです。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:いや、もう、その衝動と不安だけで、何もかも粉々にぶっ壊してくわけですよ。お前、そこも信じられなかいのか、とか、そこだけは手を出したらあかん!というところに手を突っ込んで、当然の反撃を喰らって周囲捲き添えにしたり、歩く「迷惑」ってこのことか、と(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:ここまで反社会性人格のヤクザものって、深作欣二が『仁義なき戦い』の前に撮った『現代やくざ』シリーズの菅原文太以来かな(^^;; なので、南国の闇というより、救いようのない主人公の反社会性の闇の深さに捲き込まれて、みんな身を滅ぼしてく話つーか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:あと、主人公兄弟はフランス人とは言え、アラブ系移民の子なんだよね。強盗団の他のメンバーにもアフリカ系が複数いるし。でもそれを地元警察の義兄にバカにされると「俺たちはフランス人だ」と言い返す。あんたら、そのフランス本国から逃げてきたんじゃないのか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:この辺の、やくざ者のアイデンティティの在り様も面白いし、同時に異国のやくざ者のその辺の意地や矜恃なんか、地元住民にとっては知ったこっちゃないわけで、その辺の視座のズレと温度差が結末の非情さにも繋がってゆく。そこはうまいシーンだったと思います。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:そんなわけで、楽園だろうとどこだろうと、「異物」としか在れないやくざ者のたどる当然の運命の帰結を描いた現代フレンチ・ノワール映画として、非常に味わい深い映画ではありました。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日