『リベンジ・アイランド』@ヒューマントラストシネマ渋谷(20/08/07(fri)鑑賞)
本日の映画『リベンジ・アイランド』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。南国に逃げた強盗団がそこで地獄を見るフレンチ・ノワールだそうですが、さて。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月7日
『リベンジ・アイランド』観終わりました。銀行強盗で大金わ手にしながら、主犯が負傷して捕らえられて15年……刑期を終えて、かつての仲間たちの移り住んだタイ・プーケットにやってくる。現地社会に溶け込んで、それなり豊かに暮らしている彼らに、「15年前の分け前を寄越せ」と男は告げる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月7日
『リベンジ・アイランド』:それでそのまま衝突コースか…と思いきや、そうでもなく、とりあえずクラブ1軒任されて、当座納得したのか、奥さんをフランスから呼び寄せて、真っ当な商売を始める。…が、即日、地元のアフリカ系組織と揉め、楽園はかつての仲間たちを捲き込んだ鉄火場と化す(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月7日
『リベンジ・アイランド』:まあ、それもなー。昔気質の「やられたら、やり返す。倍返しだ!」的な男の頑ななスタイルが招く悲劇か…などと甘っちょろいこと考えながら観てたら、そんな次元の問題じゃなかった(吐血 ちょっとこちらの想像を軽く越えて「ぶっ壊れてた」ことがやがて判るという。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月7日
『リベンジ・アイランド』:昔のアラン・ドロンがチャールズ・ブロンソンといちゃいちゃしてた時代のフレンチ・ノワール(偏見)はよく知らないけど、ここ最近のフレンチ・ノワールは、こういうアウトローというか、まっとうな社会には異物にしかならない反社会性人格者をちゃんと描くよなー。#fr20_
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:本作の主人公は、一応、奥さんのことを愛しているのは本気みたいだし、一緒に銀行襲って、奪った金で地元警察の閨閥に喰い込んでる弟のことも大事にしている。でも、それがどんなに小さなものでも「社会」というものが機能していると、それを壊したくなる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:「暴力でしか生きられない男」とか、そういう甘っちょろい話じゃないです。今そこに在って機能している「社会」に乗っかって生活する、それを大事にするということが全然ピンとこない。何なら、無理してそこに合わせようとすると、不安で堪らなくなる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:だから、壊す。それが、彼の心の平穏をもたらす唯一の方法だから。これは…「異物」としか言いようがない。そういう「異物」は周囲を捲き込んだ鉄火場を引き起こして、「社会」から排除されて終わる。表も裏もない。「社会」と「異物」は常にそういうものです。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:いや、もう、その衝動と不安だけで、何もかも粉々にぶっ壊してくわけですよ。お前、そこも信じられなかいのか、とか、そこだけは手を出したらあかん!というところに手を突っ込んで、当然の反撃を喰らって周囲捲き添えにしたり、歩く「迷惑」ってこのことか、と(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:ここまで反社会性人格のヤクザものって、深作欣二が『仁義なき戦い』の前に撮った『現代やくざ』シリーズの菅原文太以来かな(^^;; なので、南国の闇というより、救いようのない主人公の反社会性の闇の深さに捲き込まれて、みんな身を滅ぼしてく話つーか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:あと、主人公兄弟はフランス人とは言え、アラブ系移民の子なんだよね。強盗団の他のメンバーにもアフリカ系が複数いるし。でもそれを地元警察の義兄にバカにされると「俺たちはフランス人だ」と言い返す。あんたら、そのフランス本国から逃げてきたんじゃないのか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:この辺の、やくざ者のアイデンティティの在り様も面白いし、同時に異国のやくざ者のその辺の意地や矜恃なんか、地元住民にとっては知ったこっちゃないわけで、その辺の視座のズレと温度差が結末の非情さにも繋がってゆく。そこはうまいシーンだったと思います。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日
『リベンジ・アイランド』:そんなわけで、楽園だろうとどこだろうと、「異物」としか在れないやくざ者のたどる当然の運命の帰結を描いた現代フレンチ・ノワール映画として、非常に味わい深い映画ではありました。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月8日