積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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『ギャラクティカ』#102「ウォーター/Water」

 〈ギャラクティカ〉の水タンクが何者かに爆破され、船団は水不足の危機に直面する。
 一部の民間船では暴動も発生し、ロズリン大統領はアダマ艦長に軍の出動を依頼する。
 一方、偵察機のパイロット、ブーマーは、自分の管理下の爆弾の紛失と原因不明の記憶の混乱から、自分が犯人なのではないかと困惑していた。恋人で整備主任のチロルにのみ事情を話し、ブーマーは水資源探査の調査任務に飛び立つのだが……。
 
 いきなりびしょ濡れでパニック状態になりながら機材倉庫を漁るブーマーの場面から始まって、視聴者も一緒に混乱させつつスタート。更に、序章でサイロン占領下のカプリカに置き去りにされたヒロがブーマーと一緒に雨の森の中を逃亡する場面も折々差し込まれるので、ますます混乱してくる。
 まぁ、制作サイドが「視聴者を混乱させよう」としてやっていることは見え見えなのでなので、ここは大人しくはらはらしているが吉。
 それとは別に、ロズリン大統領からの軍の出動要請に対し、アダマ艦長が軍と警察の役割分担を説いて一旦出動を拒否する下りは、それを軍人に言わせるという辺りが、制作サイドの軍人観が垣間見れて面白い。礼節ある高級軍人ならば、文民統制についてこのくらいの認識を持っていて当然ということか。
 それ以外では、バルターが口から出まかせを重ねてどんどん追い詰められてゆくのだが、それが何故かスターバックとのフラグ立てに繋がってゆくとか、ロズリン大統領がアポロに私的な軍事顧問への就任を要請するとかいろいろ不穏なネタの仕込みも抜かりなく……。
 序盤の探りエピソードとは言え、まだまだ先が見えないなぁ。