『コータローまかりとおる!』@東京国立近代美術館フィルムセンター(15/9/5(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『コータローまかりとおる!』@東京国立近代美術館フィルムセンターに劇場入りしました。1984年公開、『トラック野郎』の鈴木則文監督のマンガ原作の映画です。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』観終わりました。これ、リアルタイムで観たファンは「コレジャナイ」感で不満たらたらだったろうけど、今観ると「これしかない」ようにも見える事案ですなぁ。特に女生徒の一斉パンチラとか実写の絵面でやると、これだけ振り切ってふざけ切らないと厳しいもんな。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:生徒総数5万を超える超マンモス高校で、極端流空手部部長(部員1名)にして、エロと自由をこよなく愛する新堂功太郎(黒崎輝)は、トレードマークの長髪をたなびかせ、今日も今日とて、覗きにスカートめくりにと、学園中を捲き込んで大騒ぎ。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:遂に激怒した生徒会長がコータローの黒髪に賞金を掛け、全校指名手配にまで発展する始末。そんなコータローを巡って、幼馴染みの風紀委員の渡瀬真由美、風紀委員幹部で剣の達人(ハゲ)の天光寺(大葉ギャバン健二)に、学園を闇から支配する蛇骨会が動き出す。……。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:全体を通したメインプロットを背景に、モジュール的にサブプロットを組み込む構成は、『トラック野郎』と一緒なんだが、個別エピソードの唐突感が薄いのは、原作があるからかな。大昔に読んだきりなので、やや記憶が曖昧だけど、一応、ストーリーは原作準拠だった印象。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:「すぐに服を脱がされるヒロイン」とか「女生徒一斉パンチラ」とか、実写でやられると、生々し過ぎて80年代くらいの男子高校生とかは喜ぶより引いてたんじゃないかと思うけど(^^;;、他も記号性の高い過剰表現で通してるので、ぎりぎり成立してる印象。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:いやぁ、「感電した天光寺が、以来、鼻にソケット突っ込むと電球が光るw」なんてギャグねた、実写で成立させてんだぜ(爆 多分、原作にもあったギャグなんだけど、リアリティラインを維持するために避ける手もあったと思うけど、逃げずにやり切ってるんだよねぇ。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:これに限らず、クライマックスで明かされる蛇骨会首領の正体の大ネタを含め、原作で「二次元だから成立したネタ」を、全体に逃げずにやっている。いや、アリバイ的にやって見せるんじゃなくて、ストーリーと画面に違和感なく組み込んでるんだから大したものです。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:(原作準拠だけどw)下ネタも連発しながら、高速に話を進める手際は、むしろ『テッド』辺りのアメリカン・コメディに近い。と言うか、日本映画界で『テッド』を撮れるのは、鈴木則文しかいなかったのではないか。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:その他、ヒロイン以下、女生徒一同、芝居っつーか、台詞廻しに抑揚がとぼしく、酷いは酷いんだけど、(志穂美悦子以外の)女優陣全員がほぼ同じトーンなんで、これはそういう演技指導が当時流行ってたのか…。この辺、80年代に入ると唐突に酷くなってるんだもんなぁ。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:あと原作の話をしておくと、70年代に隆盛した「学園抗争マンガ」が、80年代に入ってパロディ化、ギャグ化した際に、サンデーの回答が島本和彦『炎の転校生』であり、マガジンが蛭田達也の本作だったと考えると、それぞれの雑誌のカラーが見えてくる気がする。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
『コータローまかりとおる!』:そんなわけで、30年経った10年代に観ると、そんなに悪くない、むしろ大人の仕事が垣間見えた快作でした。主役の黒崎輝以下、JACスター総出演で、皆んな良く動くしね。機会がありましたら、是非。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年9月5日
■監督フィルモグラフィ:鈴木則文(1933年~2014年)
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