『野球少女』@TOHOシネマズ新宿(21/03/06(sat)鑑賞)
Netflix | 野球少女
https://www.netflix.com/title/81442112
本日の映画2本目『野球少女』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。野球大好きの女の子が、真っ向勝負で韓国球界に挑むジェンダー・スポ根映画。そうなると問われるのは挑まれる男性社会の方、というね。『野球狂の詩』をこの目線でリメイクしてもいいのに、とか思いつつ。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』観終わりました。女子最速130キロの速球を投げ、高校球児として全国優勝に寄与し、「天才野球少女」とマスコミにもてはやされても、プロ球団のドラフトで声もかからなければ、トライアウトも受けさせてもらえない。それでも折れずに挑み続ける女の子のお話。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:お話は主人公が高校三年の秋からスタート。新設の強豪校に特例で入部した女子選手チュ・スイン(イ・ジュヨン)は、女子最速130キロの球速を誇り、チームの全国優勝に寄与した選手だが、ドラフトでは声もかからず、トライアウトは門前払いで受けさせてもらえない。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:チーム内で唯一心を開いていたリトルリーグ以来の幼馴染イ・ジョンホ(クァク・ドンヨン)はドラフトでプロ入団を決めて以来、距離を感じて声をかけづらい。裕福ではない家庭で母親からは就職を迫られながら、孤独にプロ入団の道を探る彼女の前に、新しいコーチが着任する。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:プロを目指すものの独立リーグ止まりで、離婚したばかりのところを旧知の監督に拾われた新任コーチのチェ・ジンテ(イ・ジュニク)は、アマチュア女子野球や就職の進路指導を頑なに拒否してプロを目指す彼女に、彼女の実力ではプロでは通用しないと諭すが……というお話。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:強豪野球部の男子部員の中で紅一点……とはいうものの、きゃぴきゃぴした華やかさはなく、スポーツ選手の中にサムライがひとり混じってるような面構えで(^^;; お話が進むにつれ、おいおい判ってきますが、野球は集団競技とはいえ彼女は孤独に戦ってここにいる。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:ここまでも実は結構ハードモードで、唯一の女性選手ということで、他の男子選手や監督から嫌がらせを受けながらの選手生活だし、高校野球部に入部するのも、新設校で名前を売りたい高校側に無理矢理売り込んで、お父さんが監督に土下座までして入部してる。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:それで男子選手に混じっての全国大会優勝という「ありえない奇跡」をものにしている女の子なんですが、そんなものではプロ入団には全然足りない。連載マンガなら第二部開始で、まあそれは面構えも違いますよね(^^;; #fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:一応、リトルリーグ以来の「戦友」として幼馴染がいるけど、リトルリーグでは自分より小柄だった彼も、ガタイが大きくなって先にプロ入団を決めてしまう。第一部で「旅の仲間」だった親友キャラが抜けて、ハードモードで再スタートする感じかな。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:この映画は、このヒロインの折れない心(アイアン・ハート)を除けば、基本的に韓国野球界の現実に即して語られます。日本だと女子プロ球団があるけど、韓国はまだそこまでいってないのかな。高校生の女子野球選手の進路として、アマチュア野球はあるけどプロはない(作中では)。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:日本で野球やってる女子選手だと、実業団とか大学野球部に推薦とかありそうだけど、韓国だとそこも層が薄いのか。まあ、あくまでヒロインの目指しているのはプロ野球なので、アマチュア野球の有力選手だったという先生とかもわきにいるけど、あまり出番ないんですよね(^^;; #fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:無茶は承知の話なので、愚直に突進してゆく彼女の前には、過酷な現実が次々に立ちはだかります。まず男女差別云々の前に、女子最速とは言え130キロの球速では遅すぎてプロでは通用しない。でも、球速だけが本当にプロの条件なのか。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:ここでこの映画は、女性差別と戦う話である以上に、選手の能力を評価する軸は多様にあるべきではないか、という、より普遍的な命題を提示します。そこに軸足を置けば、女性でも障害者でも、参加の可能性は広がる。多様性(ダイバーシティ)とは、本来、そうあるべきでしょう。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:ヒロインがしゃにむにプロ野球に挑戦し続けるのは、「女にも野球をやらせろ」というより「私を公平に評価してくれ」という理由なんですよね。ラス前で球団側が提示するある条件を否定するのも、女性の社会参画拡張が理由ではないからでしょう(結構迷ってたけど(^^;;)。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:プロ野球に限らず、アスリートの世界は一握りのトップエリートの裏で、膨大な敗者たちの「諦め」が折り重なって綴られている世界です。どんな崇高な目標があっても、どこかで「諦める」ことを受け入れる瞬間がくる。劇中でも「諦めることは間違いじゃない」という台詞がある。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:でも「諦め」を受け入れた敗者たちも、「あそこで諦めなかったら、自分はもっと先へ行けたのか」という問いを胸に秘めている。だから「公正な評価」を求めて「諦めない」ヒロインに、その戦う姿に、自ずと胸が熱くなる。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:この映画は、物語の熱量の基盤をそこに置いているので、男女関係なく感情移入できる映画です。女性映画というより、まず「挑戦する人」の映画なんだよね。同時にその挑戦を受け入れられる社会は、女性により生きやすく、男性にとっても生きやすい社会を予感させる。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日
『野球少女』:結構、ハードモードな現実を描きながら、それでも観終わって爽やかな野球映画であるし、重要な問いかけを孕んだジェンダー映画であると同時に、多様性(ダイバーシティ)とはどうあるべきかという視座を示す素敵な映画でした。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月6日