『燃えよスーリヤ!!』@TOHOシネマズ シャンテ(19/12/30(mon)鑑賞)
映画『燃えよスーリヤ!!』12/27(金)公開/本予告60秒
本日の映画『燃えよスーリヤ!!』@TOHOシネマズ シャンテに劇場入りしました。カンフーヒーローに憧れた無痛症の少年が、身体を鍛えて本物のヒーローになっちゃうお話だそうですが、さて。#fr19_n pic.twitter.com/vV35L3fGt9
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月30日
『燃えよスーリヤ!!』観終わりました。カンフー映画リスペクトのインド映画……かと思って観に行ったんだけど、どっちかというと『キック・アス』的な、メタ・ヒーローものと言うか、そこから更に脱臼させながら、ヒーロー性を実人生に落とし込んで、生き辛さを打ち破る力にしようという映画。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月30日
『燃えよスーリヤ!!』:生まれてすぐに、乱暴な引ったくりに母親を殺されたスーリヤは、無痛症の少年で、それを危うんだ父親からは過保護に、祖父からはヒーロー映画を観せられて「人の痛み」を知るように育てられた(純粋に、一般人がどういうタイミングで「痛い」と反応するかの学習(^^;;)。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月30日
『燃えよスーリヤ!!』:その後、隣家の同い年の少女スプリと仲良くなったスーリヤだったが、スプリが父親のDVに苦しんでるのを見て、その父親を屋根から突き落としたため、祖父と父親の一家で住んでたアパートを追われ、スプリとは別れ別れとなる。それから12年後……。#fr19_n
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『燃えよスーリヤ!!』:父親にウチから出して貰えないまま、大人になったスーリヤだったが、空手のビデオを見て身体を鍛え続けていた。そして暴漢に襲われそうになっていた女性を助けようとして……暴漢と一緒にスーリヤをぶっ飛ばしたのは、幼馴染のスプリだった。#fr19_n
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『燃えよスーリヤ!!』:スプリは、スーリヤが憧れる片足の空手マスター・マニ師匠の道場に通う空手の達人だったのだ。しかしそのマニ師匠の道場は、双子の兄弟で反社な警備会社社長に絡まれて困窮していた。加えてスプリも強圧的な夫の支配下で苦しんでいた……というお話。#fr19_n
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『燃えよスーリヤ!!』:日本やハリウッドだと幼少期のパートはせいぜい5分で片付ける所を、たっぷり丁寧にやるのがインド映画流(^^;; 無痛症設定も別に無敵(チート)要素に使ってるわけではなく、そうした症状の子どもが幼い内に事故で亡くなる確率が高いことなどもちゃんとフォローしてます。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月30日
『燃えよスーリヤ!!』:まあ全般的にコメディテイストではあるんだけど、その無痛症の扱いにせよ、お母さんの死にせよ、再開した幼馴染みの女の子が人妻(!)であれだけ喧嘩強いのに、両親の治療費の件でクソ旦那に頭が上がらなかったり、微妙に生々しくて嫌な現実が物語の外縁に配置されてる。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月30日
『燃えよスーリヤ!!』:一方で、主人公のスーリヤは、小学生時点で文字通り自宅で箱入り息子となってしまったので、身体は大人なのに、メンタリティが小学生男子のまま。無邪気なヒーロー願望をキラキラした目で屈託なく口にするので、大人になったヒロインが困惑するという(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月30日
『燃えよスーリヤ!!』:作中ではすっかり落ちぶれた空手マスターのマニ師匠もヒロインのスプリも、戦う力は持ってるはずなのに、気持ちが既に挫けて、戦う気力も湧いてこない。この辺がこの映画のキモで、ヒーローをヒーローたらしめるものは何かという話でもある。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月30日
『燃えよスーリヤ!!』:あと語り口として、コメディだから、というのもあるんだろうけど、アクション映画的なカタルシスのポイントをちょいちょい外してくる。ヒロインを颯爽と助けに入ったはずがそれは妄想で(^^;;、現実は暴漢と一緒にヒロインにぶっ飛ばされてたり。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月31日
『燃えよスーリヤ!!』:映画の落ちも、決して手放しのハッピーエンドと喜べない。ヒロインはそれを知ってるから浮かない顔だが、この「ぶっとびの冒険譚」を「現実」に落とし込むには、妥当な落とし所なことも判ってる。スーリヤとの登場で得たものもあれば、失ったものもちゃんと描く。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月31日
『燃えよスーリヤ!!』:それでも。自分自身の尊厳を取り戻すため、理不尽な現実を前にしたら、闘うべき時は闘おう。立ち上がるべき時は立ち上がろう。その力は、誰もが持ってるはずだから…というお話を、ポップなコメディ演出で、徹底的にカタルシスを脱臼させながら語るというね(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月31日
『燃えよスーリヤ!!』:その他、個別ポイントの見所としては、マニ師匠の双子の兄弟の悪役がニコラス・ケイジ風(似?)のキレキレ演技とか、敵の事務所に殴り込んだら、武器庫の管理人のお爺ちゃんが無駄にキャラ立ってるとか(^^;; 小ネタも色々楽しい、異色のヒーロー映画として、是非。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年12月31日