『ナタ転生』@TOHOシネマズ池袋(21/02/27(sat)鑑賞)
Netflix | ナタ転生
本日の映画2本目『ナタ転生』@TOHOシネマズ池袋に劇場入りしました。『封神演義』に登場する少年神ナタが現世に転生するという中国のCGアニメ映画。中国では定番ネタのようだけど、ぼちぼち古典ネタから『羅小黒戦記』みたいなオリジナル企画も増えてくるのかな。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』観終わりました。青年向け転生スタンドバトル・アニメとして、やりたい事全部盛り映画(爆 設定、デザイン、ドラマ、演出にフェチシズムまで、1本の映画にこれだけ盛れると踏んだ度胸と、それで実際にラストまで駆け抜ける気概は感嘆の一言。まあちと盛り過ぎではあるか(^^;; #fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:水資源が枯渇し、有力な権力者に支配された都市国家ごとに人々が生活する世界……。廃工場内をコースとする危険なバイクレースと、都市外からの密輸業に従事する青年・李雲祥は、都市を支配する徳一族につらなる三公子に襲撃を受け、その闘いの中で少年神ナタの力に覚醒する。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:雲祥は3000年前から転生を繰り返すナタの、現世での転生体であり、徳一族はそのナタと対立し続けてきた東海龍王とその眷属の転生体であった。雲祥がナタ本来の力を取り戻す前にと次々に刺客を送り込み、その闘いに巻き込まれて雲祥の家族が傷ついてゆく。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:一応、近未来なのかなという設定なのだけど、貧富の格差が激しいらしく、近代的なビルがあるかと思えば、1930年代の上海辺りみたいな貧しい貧民街に、ファッションや車輌のデザインは60年代調と、時代的統一感より作り手の「カッコイイ」を煮詰めたようなデザインライン(^^;; #fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:総じてレトロヒューチャー的なデザインラインと言っていいのかな。そんなデザイン世界で、巨大な配管がくねくねと走る廃コンビナードのアップダウン激しい3次元レースから始まって、幼馴染ヒロインとライバルレーサーのヒロインとか出てきて、このまま行くのかな、と思いきや。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:「お前のバイクが気に入った。寄こせ」とイケメン金持ちのボンボンに因縁つけられ、廃コンビナードでぶっちぎったら逆ギレ。いきなりボンがスタンド出して襲いかかる、と(爆 ここでギアが入って、ここからが本番(^^;; なんと、転生スタンド・ヒーローものだったんですねえ。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:この襲撃で幼馴染ヒロインは片脚喪失(爆。序盤でこれか。まあ、この作品は人体欠損して義手義足のキャラが多く、監督の危ういフェチシズムが垣間見えなくもないです。これに限らず、作家性は非常に濃い作品です。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:主人公はこの幼馴染ヒロインに、いつも喧嘩ばかりしている整備士の頑固親父、役所勤めの兄と暮らしているんですが、不良な自分は家族の「厄介者」だとコンプレックスを抱いている。そこに徳一族との闘争に更に家族が捲き込まれて傷つくことで、主人公の懊悩は深まってゆく。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:並行して師匠的なメンターキャラの下で特訓して、アイアンマンみたいな武具開発したりしている下りは少年マンガっぽくアッパーなんですが、頑張れば頑張るほど空廻りして追い込まれてゆくダウナーな不能感は青年向けコンテンツの葛藤ですね。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:同時にそれが、憤怒の叛逆神ナタの原罪性(正義感が強すぎて、暴れると無辜の犠牲者を出してしまう)とリンクして、人生の不能感、自己肯定感の欠如に繋がってゆく。そこから、どう自己肯定感を取り戻して、現実の過酷さを打ち破るか。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:それは現代の青年向けコンテンツとして普遍的なテーマなので、日本人が観ても全然普通に感情移入できます。というか、似たようなテーマの日本のアニメで、これより出来の悪いコンテンツなんていくらでもあるからね! #fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:意識高い系なセリフでペラッペラとキャラの内面を長々とくっちゃべらせた挙句、謎ビームの撃ち合いして、なんかスッキリして終わる作品とかさあ。<何の作品の話をしている?(^^;; 本作はその辺、セリフよりバトル描写の組立てに落とし込んでるので、自分は割と好感持てたかな。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:そういう根幹がしっかりしているので、諸々情報過多気味に詰め込まれてる世界観やストーリーにも、落ちこぼれずについてゆけるというのはあります。いや、もう本当、隙あらば色んなネタ突っ込んできてるからね。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:冒頭のバイクレースは『AKIRA』フォロワーだろうし、スタンドは『JOJO』だし、転生した神々でどうも聖杯戦争みたいなことやってるっぽかったり(でも今回は本筋ではないので、本編では深掘りされない(^^;;)。まあそれぞれ消化された表現なんで、パロディ感は薄いですが。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:ぶっちゃけ、サービス過剰だと思う(^^;; 映画1本のバランスを考えると、もっとガシガシ削ってすっきりさせた方がいいんですよ。つーか、冒頭のレースものの設定だけで映画1本作れるやん(爆 思いついたもの片っ端からぶち込んで引き算してないだろ、お前。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:……まあ、そうなんですけどねー。でも、ずーっと日本アニメとかハリウッドのヒーロー映画を指咥えて眺めていて、いざ中国でも長編のCGアニメでヒーロー映画撮っていいよ、って言われたら、そら、盛れるだけ全部盛るじゃんねー(^^;; #fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:むしろこれだけ盛りに盛った挙句、最後まで転覆せずに走り切って、ちゃんと青年の成長譚として成立させている力尽くの構成力を讃えるべきで、そこは見事という他はありません。情報過多を演出レベルでギリギリまで圧縮かけて詰め込んでるから、テンポ感も良くて好感触。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日
『ナタ転生』:あえて言えば、EDで流れた2D版のキャラ絵が魅力的だったので、本編ももうちょっとそっちに寄せて欲しかったかな。そこも中国アニメ界の進化の速さからすると、すぐに実現しそうですが。いずれにせよ、青年向けヒーロー映画として非常に完成度の高い作品でした。#fr21_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月27日