『あの頃。』@TOHOシネマズ新宿(21/02/23(tue)鑑賞)
松坂桃李主演 映画『あの頃。』予告編|2月19日(金)公開!!
Netflix | あの頃。
https://www.netflix.com/title/81436987
本日の映画1本目『あの頃。』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。松坂桃李主演、劔樹人の自伝的コミックエッセイを原作とするハロプロを推すアイドル・オタクたちの青春ストーリーもの。いや、アイドル系は遠くから観測してただけなんで、そこで何起きてたかまでよく知らなくて(^^;; #fr21_n pic.twitter.com/omh6jSfyDA
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月23日
『あの頃。』観終わりました。ゼロ年代大阪、ただただモーニング娘。推しなだけの何者にもなれない男たちと、そしてアイツと過ごした「あの頃。」の話。モー娘。史という公史に照射される個人史の物語であり、文化と青春という意味では『花束みたいな恋をした』の別トラック感はあります。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月23日
■追記:『あの頃。』@Netflix(22/05/21(sat)鑑賞)(2回目)
『あの頃。』:2004年の大阪、大卒後、バイトをしながらのバンド活動も煮詰まって停滞した日々を過ごしていた主人公(松坂桃李)は、友人がパチンコの景品で当てた松浦亜弥のDVDを観て衝撃を受け、慌てて駆け込んだCD屋で貰ったイベントのチラシに導かれてファンの集会に足を運ぶ。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:ライブハウスの貸し切りで開かれたそのイベントは、熱いハロプロ・オタの男たちが延々とハロプロについてダベり合う「だけ」のイベントだったが(^^;;、その演壇で語る男たちに誘われてつるんでハロプロ・オタク活動に勤しむことになる。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:気のおけない仲間たちとのアイドル・オタクの楽しい日々だったが、月日を経るに従って、それぞれに人生のステージが移り、活動の中心も変化してゆく。そんな中、仲間たちのひとり、コズミン(仲野大賀)がガンに冒されていると知らされる……というお話。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:本作は基本的に20代男子のホモソーシャルなわちゃわちゃを慈しむお話なんで、全編を通したヒロイン的な女性キャラはいないんですが、その意味で「ヒロイン」は仲野大賀演じるコズミンでしょう。ネット弁慶で金に汚く、すぐ調子に乗って、仲間の彼女にも手を出そうとする(爆。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:この映画、出てくる男の子たちみんなボンクラなんですが、その中でも突出するボンクラで、どうしようもない奴なんですが、ただ裏表がない。いや、本人裏表演じているつもりでも、底が浅いので何考えてるか見え見えで(^^;;、だからこそ仲間たちに愛される。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:このお話は「ハロプロが好き」という以外に何も持っていない、何者にもなれない男たちのコミュニティの物語であり、逆に言うと「何かにならなきゃ」と意識した瞬間にそこから離れてゆく。でもコズミンは最後まで変わらないまま。何かを目指す時間が彼にはなかったからだけど。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:しかし、「ハロプロが好き」なだけの男たちが月いちで集まって、箱借りてグダグダと特定アイドルグループの話をくっちゃべるだけの会が成立するというのも、不思議な話です。純粋な消費とコミュニケーションだけだもんな。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:アイドル親衛隊的な規律と統制の集団ではなく、オタク的情熱でアイドルについて熱く語るが、中学生男子がわちゃわちゃと連んでいるような関係性。主人公は元々それなりにモテるんだけど、この非モテ集団に傾倒する彼についてゆけず、いつの間にか周りから女の子がいなくなるw #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:コイツら本当にどうしようもねえな……と思いつつ、まあ自分の周囲の同人仲間たちも、程度の差こそあれ似たようなボンクラ集団だったし、人生でそこでしか得られないものもある。音楽で一度挫折した主人公が、この仲間たちとバンド組むのは彼的には再生のプロセスだしね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:ハロプロのカバー曲を野郎どもでがなるだけのバンドでも、やがて上京してスタジオ・ミュージシャンを目指すことになる主人公には、小さくないきっかけだったのだろう。多分、このサークルに所属していたそれぞれが、ここで何かの傷を癒して旅立っていったのだ。コズミン以外は。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:仲野大賀演じるコズミンだけが、成長することなく、旅立つこともなく、最後まで愛されるボンクラとして死に、永遠にそこにいる。この物語で、主人公が哀切をもって彼を思い出すのは、彼が大切な親友であり、「あの頃」の自分自身の写し絵で在り続けるからでしょう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:こういう若衆的コミュニティは、古今東西、いろんな形で存在して、村落共同体から離脱して都市生活を暮らす近代個人であるはずの僕らも、こうして端からはなんだかよく判らない理由で集まって、コミュニティを作って、やがて旅立ってゆく。本当は集まること自体が理由みたいに。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:不思議といえば不思議な話です。今日もこの街の、あるいはどこかの街の空の下で、こうやってわちゃわちゃと人は集まって、旅立ったり、そこに留まり続けたりするのです。僕の仲間たちとの「あの頃」を想い出しながら観た映画でした。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
■監督フィルモグラフィ:今泉力哉(1981年〜)
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