『ストレイ・ドッグ』@kino cinéma 立川高島屋S.C.館(20/10/24(sat)鑑賞)
Netflix | ストレイ・ドッグ
https://www.netflix.com/title/80219088
本日の映画1本目『ストレイ・ドッグ』@kino cinéma 立川高島屋S.C.館に劇場入りしました。ニコール・キッドマンがヤサグレた女刑事として、過去の因縁と対峙するどベタなアメリカン・ハードボイルド。男主人公ならクラシックなスタイルだけど、それを女主人公でどうなるかですが、さて。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年10月24日
『ストレイ・ドッグ』観終わりました。17年前、潜入捜査で捕らえ損なった凶悪犯の帰還を知った女刑事の主人公は、指揮系統から逸脱して、単独で執念深く彼を追い始める……まあ、あらすじを表層部分でまとめるとそういう話なんだけど、実際にはかなり「業」が深くてビターテイストで素敵(^^) #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年10月24日
『ストレイ・ドッグ』:ヤサグレた女刑事の単独行…としては、ストレートなアメリカン・ハードボイルドなのだけど、過去の因縁が徐々に明らかにされるにつれ、「悪」を外ではなく内へと見出し、それと対峙する「ノワール」へと変性してゆく過程が見えて、文学の境界線を越える感覚が面白い。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年10月24日
『ストレイ・ドッグ』:「ノワール」をどう定義するかは色々だけど、ひとつには、世界に生起する禍事(まがごと)の原因(悪)を外部ではなく、自分自身…要する「全部オレの所為か!」と対峙して受け留める文学なのか、という見方もあるのかな、と。そう見ると少し仏教的でもある。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年10月24日
『ストレイ・ドッグ』:主人公は作中でびっくりするくらい理解者が少なく、わずかなその理解者にも自ら背を向け、ズタボロに傷ついて孤独を深めながら「敵」へと迫り、それは同時に自身の「罪」へと迫ってゆく。救いはないようにも見えるけど、そこに「純化」の悦びもなくもない。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年10月24日
『ストレイ・ドッグ』:心理的な逃げ場を奪ってギリギリと追い詰めて、ようやくこの女主人公の「動機」が明かされる。その行いは「悪」であり、「罪」であるにせよ、その「願い」まで否定されるべきなのか……。とまあ、そういう哀切がキモの映画というか。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月1日
『ストレイ・ドッグ』:女性主人公のノワールは、日本でも桐野夏生『OUT』とかあるし、先日観た『82年生まれ、キム・ジヨン』も原作はノワール寄りだとも聞く。地獄のある所にノワールは在り、女の人生に地獄はいくらでも口を開けて待ち構えている(勿論、男だってそうだが)。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月1日
『ストレイ・ドッグ』:であるのなら、そもそもノワールを語るのに、主人公の性別を問うことなぞ無意味でしょう。そこに地獄があり、それを語る物語であれば、それはただノワールとして在るというだけのこと。あっと言わせる叙述トリック的な構成とあわせて、優れたノワール映画でした。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月1日