『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』@ラピュタ阿佐ヶ谷(17/1/17(tue)鑑賞)
本日の映画『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1971年公開。監督は我らが鈴木則文。「女番長」は「スケバン」と読みます(^^) ……いや、昨日重い現代戦の映画観て、明日もキム・ギドクの映画観ると思うと、こういうのに逃げたくなって(汗 #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月17日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』観終わりました。70年代初頭の寄る辺なき不良少女たちの繊細な生態をリリカルに描いた、少女ノワール…なんて殊勝なものに、このスタッフでなるわけはなく(^^;、東映の任侠路線と70年代風俗とピンク映画の悪魔合体というよく判らないものに(爆 #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月17日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:冒頭いきなり街を練り歩き、シンナー吸ってるカットから入り、サラリーマンの由利徹相手に美人局→催眠強盗→逃走中に車がエンコ→たまたま目に留まった目の前の車を盗もうとする→通りかかった暴走族にピックアップ→(続く) #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:暴走族にレイプされそうな所をヤクザ予備軍の愚連隊の助けが入る→愚連隊リーダーに「アタシを抱きな。アテナ団(姐さんたちのチーム名w)は借りは作らない主義さ」という流れるような無駄のない展開に痺れる(全部無駄とも言えるが(-o-;;)。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:これが70年代初頭の不良少女の生き様……なわけはなく(爆、鑑別所から戻ってきた先輩不良少女が「お引けえなすって」と仁義を切り、アテナ団憲法などという曲中法度みたいなのを持ち出すわ、タイマンしたら判り合えるとかw #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:全体にメンタリティが男同士のブロマンス的で、真面目に女の子のコミュニティの話をやろうという意識はほぼゼロw まぁ、監督も脚本も男だしー、東映のいつものスタッフだしー、だいたいピンク映画枠だしー(-o-;; #fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:ほとんどこじつけみたいなの理由で、セックスシーンと裸がねじ込まれるしw ……まぁ、この映画のターゲット層的には、そっちがメインの作品だったんでしょうけど。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:作品構造的な話をすると、アテナ団の日々の行き当たりばったりな生態を描くレイヤーと、彼女たちの背後でケツ持ちしているヤクザたちの抗争劇の二重構造になっていて、物語基層のグランド・ストーリーはヤクザ側で動いてる。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:アテナ団主導のお話じゃないんですね。これは想定される観客層(東映ヤクザ映画を観に来るような若い男性層)にいきなり女子コミュニティの話を始めても感情移入できない(ことを作り手が恐れた)のと。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:作り手自身、そういうアプローチでしか物語を作れなかったからでしょう。ただその分、手持ちの武器は(予算の範囲内で)全部ぶち込んでもいて、エロも仁義もカーチェイスもありと、『仁義なき戦い』以前の東映娯楽路線の総決算的な作りにもなってます。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:まぁ、だいたい東映は直近のアニメ映画の『ポッピンQ』に至るまで、常に思い込み先行で微妙に間違っていてw、しかしその「間違い」が彼らにしか出せないオリジナリティに繋がってる会社なので、実に彼ららしい映画だったと思います。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:もうちょっと注目すべき物語構造のポイントに触れておくと、基層となる男たちの抗争劇と距離をおいていることもあって、男たちが上昇志向とロマンに溺れてきれいに全滅しても、女たちの日常は続くという構図になっている。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:これはフェミニズム的目線というより、力なき弱者の欲望と矜持の娯楽を貫いてきた東映のエトスが、たまたまそこでフェミニズム的まなざしと合致したというだけなのだろうけど。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:あとはまぁ、「カーセックスの時代は終わった! これからはオートバイ・フ○ックの時代だ!」のパワー過ぎる台詞から始まる、バカにもほどってもんがあるだろう(爆というシーンとか、実に東映らしい低俗で下品で、しかるにパワフルな映画でした。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:てなわけで、この映画自体は、東映のおっさんどもが勝手に想像した不良少女コミュニティの話だったのだけど、真面目にフェミニズム視点で不良少女ノワールとか、今やっても面白そうですよね。韓国映画とかで女性主人公のハードノワールもあるわけだし。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日
『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』:で、池玲子主演のこの『女番長』シリーズ。好評だったらしく、何本も続きが作られ、それがその後、どんな風に物語構造を変化させていったのかも気になります。まぁ、その辺は機会があればおいおい、ということで。#fr17_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2017年1月18日