英国冒険小説風企画?
今日の東京は晴れ上がった良い天気ながら、冬らしい冷たい空気の一日だったので、基本的に自宅に引きこもって事務処理やら部屋の掃除やらをしつつ、ビデオの消化にいそしんでいました。
その一方で、今年書く自作小説を10年前に諸事情で放り出した宇宙テロもののリストアに決めたものの、どう作り直そうかと頭の片隅で常時ぼんやりと考え続けています。
どんな作品を書くときもそうですけど、初めは書きたいネタやコンセプト、演出プラン、シーン、台詞などが、整合性や繋がりを無視してぐるぐると頭の中を廻っている。これがやがてぐつぐつと音を立てて沸騰し始め、その内に柔やわとした形を取り始めてそこではじめて執筆を始めることができるのです。
さらにそこから実際にひと文字ひと文字、言葉を書き重ねてようやく物語に血肉が通ってくる。この段階でさえ書き上がってみると作品の印象が180度ひっくり返ることもあるので、その意味でいうと今はまだまだ「生命のスープ」みたいな状態です。
まぁ、この段階で企画がぽしゃることも珍しくないんですけどね。
今回は10年前の原稿を活かしつつ、別視点のストーリーラインを設けて事件の深層構造に立体的に迫るという執筆構想が──あれ、これって、もしかして結局、1本まるごと新作書くのより手間掛かるんじゃね?
あれあれ?