『サウスポー』@TOHOシネマズ新宿(16/6/9(thu)鑑賞)
サウスポー Blu-ray コレクターズ・エディション(スチールブック仕様・日本オリジナルデザイン)
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2016/10/19
- メディア: Blu-ray
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本日の映画『サウスポー』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。ジェイク・ギレンホール主演、アントワン・フークワ監督。どん底まで堕ちた中年ボクサーの再生のお話だそうで。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月9日
『サウスポー』観終わりました。世界チャンプが妻の死をきっかけに転落し、どん底から再び立ち上がるお話。……なのだけど、主演がジェイク・ギレンホールであり、監督がアントワン・フークワなので、どん底描写を丁寧に丁寧にこってりやってくれて、観てて息が苦しくなる(´Д` ) #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月9日
『サウスポー』:ライトヘビー級世界チャンプ、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、同じ養護施設出身の幼なじみの美しい妻との間にひとり娘を持つ父親。だが、自分に絡んできた若手ボクサーとの乱闘騒ぎの最中に暴発した拳銃によって、妻を喪う。憔悴し、荒れるホープ。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:無理に出た試合では、審判に暴力を振るいライセンスを取り上げられる。家屋敷も競売にかけられ、裁判所命令で娘との暮らしも奪われる。そして、その娘からも冷たく突き放されたホープは、どん底から立ち上がるために、場末のジムで再びボクシングを始める…というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:挫折からの復活は、この手の大人向けスポ根ものではお約束とは言え、ここまでこってりねっとりとどん底描写をやるからには、若者向けというより中高年向き(^_^; またやさぐれたジェイク・ギレンホールが、見てるだけでこっちもどん底に突き落とされそうで(暴言。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:メガネ幼女の娘さんの天使っぷりとかも合わせて、もう長屋ものの人情時代劇みたい。ちょっと若い観客だと、この辺の重さや息苦しさは辛いかも知れない。逆に中高年以上だと、まぁ、「人生とはそういうもの」という現実認知ができてるから、共感が深まるでしょうけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:あと、この映画のテーマの根幹にも関わってくることだけど、作中で発生する追込みイベントの数々は、突き詰めると主人公の自己愛が不足していることに起因する。そのため、周囲で発生する出来事に「雑」な対応をし、それが自身のみならず周囲の人々も傷つける。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:それは話の最初、主人公のファイト・スタイルから示されていて、ガード不足で、勝っても、殴られ過ぎで傷だらけになる。奥さんはそれを気遣って、プロモーターが示す無茶なスケジュールの試合を避けようとする。旦那に不足している自己愛を埋め合わせてたんですね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:その奥さんが死んじゃうと、本人はどうしたらいいか判らなくなる。自分に何が足りないのかも判らないまま、赤子のようにもがき続けて、手の中から何もかもこぼれ落ちてゆくのを呆然と眺めるしかない。その辺の身に迫る深い絶望感とか、きついきついorz。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:その後、下町で子供たち相手にボクシングを教えている老トレーナーと出会ったり、娘の存在に支えられながら、時間をかけて自身の心の中に自己愛を再構築し、そしてクライマックスは妻の死にも関わった若手チャンプとの復活戦……いやぁ、様式美ですなぁ(^_^) #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:監督のアントワン・フークワは、近作だと皆んな大好き『イコライザー』(まぁ、刺さってたの中高年のアクション映画好きだけだった印象もあるがw)もそうだけど、ジャンル映画のお約束を丁寧にやり抜くことで、より高い普遍性に届かせるというスタイルの人です。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:今回だと、お約束はお約束なんだけど、軽くスナック感覚で「泣きに来ました」みたいに消費するには、どん底描写が重くて長いので、胃にもたれるんだよね(爆 ただ、そこまでやるから、「自己愛」の再構築というテーマ性が際立ってくる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:タイトルの『サウスポー』は、「相手の攻撃をきちんとガードしつつ、サウスポーにスウィッチして、フィニッシュ・ブローを決める」という、最後に主人公が放つ必殺技に由来する。それを執拗な反復練習でその身に叩き込み、自身の血肉に練り込んで行く。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:「まず汝自身を愛せ」という思想・哲学を、ボクシングを通じて役者の身体に受肉化し、更に物語に昇華する。そこに説得力を持たせるための重く苦しい受難のエピソード。そして、自らの手で掴み取る勝利。たどり着く赦(ゆる)しと救済の日……。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
『サウスポー』:はっ、これは『聖書(バイブル)』?(^_^) …いや、聖書やキリストの物語を基層におくのは、英米文学によくある話なので、宗教性はそんなに意識しなくてもいいですけど、重く、苦しくも、大人が納得する素敵なファンタジーでした。機会がありましたら、是非。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月10日
イコライザー(アンレイテッド・バージョン) (初回限定版) [Blu-ray]
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