『4デイズ・イン・イラク』@ヒューマントラストシネマ渋谷(16/10/29(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『4デイズ・イン・イラク』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。イラクでポーランド軍が捲き込まれた実話の激戦を描くお話だそうで。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月29日
『4デイズ・イン・イラク』観終わりました。2004年、イラク中部の都市カルバラで、孤立無縁の状況下で、市庁舎に3日3晩立て籠もって戦ったポーランド軍平和維持部隊とブルガリア軍特殊部隊の実話ベースのお話。旧東側国同士で捲き込まれた、奇妙な戦争譚と言うか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月29日
『4デイズ・イン・イラク』:2004年、ブッシュ米大統領によるイラク戦争終結宣言から1年後、ポーランド軍平和維持部隊のカリツキ大尉指揮下の40名に、情勢不穏なカルバラ市で市庁舎を警備する任務が下る。元々、カルバラ市警のイラク人部隊はポーランド軍が教育した部隊だった。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:その縁で、というお題目だったが、各地でイラク人部隊の内通や裏切りが相次ぐ中、「責任を取れ」と言う多国籍軍司令部(米軍)からの暗黙の意向なのは明白だった。事実、現地に入ってみれば、市警部隊の頭数が明らかに足りない。前夜の内に脱走したのだ。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:先行して現地入りしていたブルガリア軍特殊部隊とともに、急遽、市庁舎ビルの防備を固めるカリツキ大尉。しかし、市庁舎内には拘束した反体制テロリストたちを監禁しており、敵がここへ攻めてくるのは必至。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:状況は大尉の想定以上の速さで悪化し、敵の攻撃が始まる。だが、周辺地域でも武装蜂起やIDE(手製路肩爆弾)で道路が封鎖され、増援部隊を送り込めない。かくして、孤立無縁の市庁舎ビルで、過酷な籠城戦が始まった……というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:ワルシャワ条約機構下の同盟国としてともに旧ソ連の指揮下にあり、今は米国の指揮下でともに中東で戦うポーランドとブルガリア。以前はロシア語で交わしていた会話を、英語でする状況変化の皮肉に象徴されるように、奇妙な成り行きで戦場に立つ兵士たち。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:その辺の当惑感は装備品にも現れていて、米軍仕様の防弾ベストとヘルメット(に似てるけど自国生産のパチモンかもしれない(^^;;)、にAK74ベースの自動小銃に箱型のホロサイト。車輌も装甲が薄くて、米兵からポンコツ扱いを受けている。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:輸送ヘリも東側系のフォルムだけど、さすがに冷戦期の機体ってことはないか。ポーランドにも航空機メーカーあるけど、まだ独自の設計センスを発揮できるところまで行ってないんでしょう。そんな感じで、全般に西側と東側のデザインがちゃんぽんなんですね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:更に装備の話を続けると、ドローンが出てこないとか、狙撃兵が重視されてないのは、2004年という時代設定だからかな。最近のポーランドの航空メーカーは、実はいろんなドローンを作ってたりしますので。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:ともかく、西側にも東側にもなりきれないまま、他国の始めた異国の戦争に狩り出された小国の困惑と悲哀を投影した戦争映画でもあります。最後に米軍から「手柄をイラク政府に譲れ」とか言われて、戦闘の主役はイラク軍部隊ってことにされるし。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:とにかく、さまざまなことが入り混じって、混濁し、こじれて、転倒しているので、スッキリしない。市街地での戦闘なので、敵と民間人が入り混じってるから、航空支援も仰げない。一緒に戦うイラク人部隊も信用できない。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:ただ、紛争地帯の平和維持活動ってのは、大概そういうものです。血と泥でグチャグチャの樽に腕を突っ込んで、地域秩序を構築してゆく。たまに腕ごと喰われて持ってかれる危険もある。下手をすると全身引きずり込まれる。そういう任務なのです。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:今回のこの映画がどこまで事実に即しているのか不明なんですが、全力で戦って、民間人や捕虜を人質にするような敵もやっつけて、生き延びて基地に帰還してもカタルシスはない。「おかげでイラクに平和が訪れました」なんて落ちでもないですしね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:平和維持活動に兵員を送るということは、そういうカタルシスのない日々に耐えることでもある。それでも出血は絶えず、兵士も死ぬ。私たち日本人は、そこまで覚悟して南スーダンに自衛隊を送っているのか…。どうしても、日本人としてはそれを考えてしまう。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:昨年の法改正で自衛隊のPKO部隊も戦闘に参加する確率が高くなったんだけど、もし何か事が起こったら、この映画のように、ちゃんと後で映画にして受け留める覚悟が私たちにあるだろうか。南スーダンの情勢をかんがみるに、その日は近いと思うのだけど。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:この映画では、テロリスト側に内通するイラク人市警幹部の苦悩にも寄り添って、単純なプロパガンダでは済ませない部分もあった。まぁ、そこは別にポーランド軍の責任じゃないから、気楽に突っ込んだんじゃないかという疑惑もあるけど(苦笑 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:その辺の虫の良さは透けて見えるにしても、相手を内面のない「土人」扱いせず、「人間」として描く最低限のことはやってる。僕ら日本人もそれをやるんだよ。南スーダンが無事に済んでも、いつかどこかの戦場で、自衛隊が戦うことになったら。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:ここで描かれた「戦争」は、ありふれた戦場のさほど特別でもない戦闘で、だけど東欧の小国にとってびっくりして映画にしないといけないくらいの出来事で。それでも10年以上かかって、彼らはようやく作品に仕上げるところまでこぎつけた。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日
『4デイズ・イン・イラク』:決して恵まれてもいない、いっそ貧相と言っていい装備で、必死に戦うポーランド軍兵士たちの姿をスクリーンで見ながら、戦争と市民と映画の関係について考えていました。そんな映画でしたね。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年10月30日