『提督の艦隊』@東京国立近代美術館フィルムセンター(16/6/18(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『提督の艦隊』@東京国立近代美術館フィルムセンターに劇場入りしました。EUフィルムデイズ2016初日プログラムの作品で、17世紀、英仏連合艦隊を迎え撃つオランダ艦隊の闘いを描く帆船艦隊戦映画。オランダ映画でドルフ・ラングレンも出てるそうです。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月18日
『提督の艦隊』:一般公開の予定が立ってないこともあるんだろうけど、フィルムセンターでは珍しく入場時に列ができてたり。若い人の比率も多め。これは、帆船艦隊戦ブーム、来るでぇ!<そうかなー(ー ー;; #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月18日
『提督の艦隊』観終わりました。17世紀、蘭英海軍が日常的に殴り合っていた時代に、戦死した提督の使命で引き継いだ海戦で名を挙げ、時の権力者に艦隊司令に任命されて、英仏連合艦隊を撃破する戦果を上げながら、政争に捲き込まれて戦場で敗死したデ・ロイテル提督の物語。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月18日
『提督の艦隊』:ヤン・ウェンリーのモデル?(^_^) まぁ、政争に捲き込まれた有能な軍人が、意外と素直に粛清を受け入れるのは、洋の東西を問わないので、別に彼が特別ではないのですが。あと、薄々勘付いていたけど、オランダ人から見ると、英国人はどチンピラ集団であるとw #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月18日
『提督の艦隊』:商船船長出身で第一次英蘭戦争で活躍したミヒール・デ・ロイテル。就任したばかりの若き宰相ヨハン・デ・ウィットに見出され、艦隊司令として海軍再建の任に就くよう求められる。だが、家族と過ごす時間を欲していたロイテルは、一度はその任命を断る。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:しかし、敗戦によって危機に瀕する国のため、家族のために任務を引き受けることに。艦体の大型化、信号旗の整備による艦隊運動の効率化、将兵の待遇改善など、海軍の近代化に次々に手をつけ、数に勝る英国艦隊を撃破する精鋭へと艦隊を育て上げる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:だが、イングランド王チャールズ2世の野望は已まず、フランス国王ルイ14世とともに、陸と海からオランダを攻める。世に言うオランダ侵略戦争である。一方、オランダ国内では、激動する国際情勢を前に動揺し、宰相ウィットは政変によってその座を追われる。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:さらに現政権の謀略によって、ロイテルの部下だった海軍軍人の弟ともども、ウィットは群衆の暴動で惨殺されてしまう。そんな現政権に遺恨はあるものの、国家の危機を前に、ロイテルは艦隊の指揮を執る。陸では新国王ウィレム3世が堤防を決壊させて仏軍の侵攻を阻止。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:そして上陸部隊を擁して海から迫る英仏連合艦隊。その圧倒的な数の艦隊を前に、少ない兵力ながら、地の利、水利を知り尽くしたロイテルが、自らの艦隊を率いて挑む……というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:えー、さて。冒頭からがっつり艦隊戦、艦隊戦、ひたすら艦隊戦、政争、あと少し家族の話…という、欧州戦史好きには脳内麻薬だだ漏れの映画w 帆船の操作とか、大砲の発砲シークエンス、着弾して吹き飛ぶ木っ端(船体木造なんで)と水兵とか。うひひ。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:戦史的には、特にオランダ侵略戦争の経緯とか怪しいし、そもそもオランダ史観wなので、英国王と英海軍(ロイヤル・ネービー)は広島ヤクザ並のどチンピラであり、後の名誉革命にオランダが介入した件は「英国を征服した」という扱いで(爆 #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:まぁ、これを機にちゃんとした史料で裏は取った方がよろしいかと。ざっと当たった限りでも、オランダの侵略戦争下でのサバイバルは、この映画よりかなりアクロバティックなようで、これはこれで面白そう。自分は幕末の四境戦争(第二長州征伐)を思い浮かべましたが。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:後は欧州史全般の話として、血縁で結ばれた貴族社会のレイヤーと、商いや戦争といった現世利益を巡る市民レイヤーの二重構造があって、相互に影響しあっている。貴族社会での王様の権勢は国家の隆盛に直結し、国家存亡の危機には王族の血縁関係がフル活用される。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:ロイテル将軍は市民出身の軍人で、同じく市民出身の宰相ウィットの支持を背景に出世してきた人なので、政変によって権力を握った王党派には組したくはないんだけど、「国家」としてのオランダの危機には軍人として立たずにはいられない。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:一方、王党派も軍事職人としてのロイテルを無視できない。また常勝提督として国民の指示も篤い。それ故にこそ、オランダ侵略戦争を背景にドラマは熱く盛り上がり、戦後のロイテルの悲劇的な運命を決定づける。史劇の旨みですわね。うまうま。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:その他にも、敵味方の帆船の艦隊隊列を上空から俯瞰で捉える場面とか、海岸から敵味方の艦船が撃ちあうのを不安げに見る市民たち。ひ弱なボンと思われていたウィレム3世が、侵略戦争に対抗する作戦会議の席で、果断な決断を下して「化ける」シーンを一撃で描くとか。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:歴史考証的には怪しいところはちょいちょいあるんですが(^^;;、創り手が史劇の旨みを知り尽くしていることのよく伝わってきます。日本人にはあまり馴染みのない時代を紹介する映画として、格好の映画ではあると思います。一般公開するかな。その際には、是非。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日
『提督の艦隊』:何か、調べてみると、DVDスルーでもう発売中らしいですね。https://t.co/mnMFUgICVi でも、こういうスケールの大きな映画は劇場で観たいよねー。次の上映回は平日の昼間みたいですけど、機会のある方は是非。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年6月19日