『君は彼方』@地元のシネコン(20/11/30(mon)鑑賞)
本日の映画『君は彼方』@地元のシネコンに劇場入りしました。公開館数多そうだし、主演の声は名の知れた若手俳優だし、の割に、事前情報やらCMやらがさっぱり見かけないので、何のアニメなんだか……と思いきや。うーむ。事前情報知れば知るほど、期待が失せてゆくけど、どうしたものか(^^;; #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月30日
『君は彼方』:げっ。平日のレイトショーとは言え、完全貸切状態……(^^;; #fr20_n pic.twitter.com/ugH4gA7wUV
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月30日
『君は彼方』観終わりました。……うーん、ちょっと前のエロゲー原作の深夜アニメみたいな映画(爆 いや、その限りにおいては、作画も崩れないし、ちゃんと出来てるとは思うのだけど、「映画」を観てるというスペシャル感というか、作家性的なものが薄い。いっそもっと破綻すべきだったのか。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月30日
『君は彼方』:「作画崩壊」というほど崩れてもない(劇場作品にしては緩めとはいえ、深夜アニメ程度には維持している)というのが、却って罵倒ネタにもしづらいという……orz #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月30日
『君は彼方』:要するに、事故でこの世とあの世の間に落っこちたヒロインがこの世に戻れるかどうか、というお話で、『古事記』の黄泉比良坂のエピソードにもあるように、古くて強度の高いテーマです。ただまあ、それだけに先行作品が散々擦(こす)ったネタで、新鮮味がないのはしょうがない。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:キャラデザも今時のアニメとしては、特に不快感を覚えるような崩れた絵柄でもないのだけど、逆にそれが引っ掛かりのない、観客の感情に訴えかける力の弱さにつながってしまっています。それくらいなら、少々デッサン狂っていてもアート的なデザインの方が良かったかもしれない。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:この映画はそれでも一応「形にはなってる」ので、制作サイドの思い込みの激しさが空回って、何が言いたいのか判らなくなるような破綻作ではない。そういう意味では決して「クソ映画」ではないです。問題はむしろ、破綻をもたらすような狂気とかパッションが薄いことでね……。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:それでもどうしてもやりたいことがあるなら、キャラデザでも構成でも、キャラの関係性でも、フェチ描写でも、演出でも、どこかで新鮮味を見せて、それをフックにして観客の関心を惹き寄せることはできたと思うんですが、本作はそれを非常にべたーっとそのまま仕上げちゃってる。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:色々伝え聞く限りでは、監督が私的に予算を掻き集め、少ないスタッフで劇場公開にこぎつけたという、それ自体、奇跡のような話で、その情熱は讃えられるべきものです。しかし、その情熱がフィルムからうかがえない。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:もしかすると、こんなチャンス、もう一生ないかも知れないんだよ。自分が観たい表現、自分にしか出来ない表現を、爪痕として残しなよ。それで滑って「クソ映画」扱いなら判る。だけど、どんなに予算やリソースがなくったって、脚本や編集でいくらでもやりようはあるだろうに…。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:とは言うものの、実の所、そうした映像的、物語的な才能、センス…いや、それをもたらす「執着」は、誰にでもあるわけではないのです。私財を投じ、多くの人々を捲き込んで、乾坤一擲の奇跡で全国公開まで漕ぎ着ける監督をして、しかしフィルムそのものに対しては、それがない。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:それは劇場のスクリーンにフィルムが掛かった瞬間に、誰にでも判る。必死の想いでたどり着いたその場所は、才能と執着なき凡人が踏み入れていい場所ではなかったのです。残酷過ぎてぞっとします。だが、制作予算の多寡に関わらず、「映画」とは、そういう神々の御座なのです。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:ただまあ、それでもこの映画に何らの可能性があるとすれば、多くの観客が「クソ映画」の証拠のように言い募る、いきなりヒロインが歌い出すとことか、執拗に現世帰還の挫折を繰り返すとことかにあるのかなあと思います。変は変だけど、他の作家がやらない異物表現ですからね。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:常識的な演出メソッドならやらないに越したことないシーンだけど、それでもやっちゃったのは、何らかの執着がそこのあったんでしょう。全然洗練されてなかったからぶっ叩かれたけど。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:そこに何事か監督が託すものがあったのなら、そこから自分の作家性を探ってゆくのも有りかもしれない。まあ、乾坤一擲の勝負の結果がコレなので、次があるかどうか判らないけど(-o-;; #fr20_
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日
『君は彼方』:あとはまあ、観る側の立ち位置としては、簡単に「クソ映画」と片付けないで、自分がなぜそう思ったのか、他の映画と観比べてどうなのかを探りながら観ると、あなた自身が「映画」をどう捉えているかを理解する大きな助けになります。そう観れば、実に味わい深い映画でした。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月4日