『ドラゴン危機一発』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(20/12/06(sun)鑑賞)
本日の映画2本目『ドラゴン危機一発』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。1971年香港本国公開、日本では『燃えよドラゴン』公開後の1974年公開。ハリウッドでの活動に限界を感じたブルース・リーが米国から帰国して心機一転の一作。これもTVで観てる…気がするんだけど(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月6日
『ドラゴン危機一発』観終わりました。ちょっと喧嘩が強いくらいの口下手な田舎の青年(ブルース・リー)が、叔父の紹介で従兄弟の務める製氷工場の寮に入って恋と仕事に打ち込む爽やか青春ストーリー……になりかけてたんだけどね、初めの内は(^^;; 話のスケールの割に人死出すぎ、という(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月6日
『ドラゴン危機一発』:伯父の紹介で従兄弟の務める製氷工場に務めることになった主人公(ブルース・リー)。工場勤務の男たちの住む寮に住むことになるが、しかし、その工場では、従業員の失踪が相次ぎ、寮からも失踪者が出る。その抗議に社長宅を訪問した従兄弟も行方不明になってしまう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:実は工場では、氷に麻薬を隠して出荷しており、それを知った従業員が次々に殺されていたのだ。そうとは知らず、不安を抱える従業員のストを会社に雇われたヤクザが襲うのを主人公が撃退するのを見て、会社側は主人公を抱き込むことにし、現場監督に任命。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:更に宴会と女で接待されて完全に会社側に丸め込まれてしまい、寮の仲間の反発を受けてさ孤立する主人公。しかしさすがに不審に思い、社長と直接会って酷薄な人柄に触れ、自分を接待した娼婦から会社の裏ビジネスの実態を知る。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:そして製氷工場で麻薬密輸と従業員殺人の証拠を暴いた主人公に、社長の息子に率いられた会社側ヤクザが襲いかかる!……というお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:特に作中で説明はないものの、看板や掲示文が中国語とタイ語の併記で、タイの華人コミュニティのお話のようです。主人公のブルース・リーは別に拳法の達人だとか紹介されず、亡母と伯父との約束で喧嘩はしないと約束をしており、目の前で喧嘩が起きても参加しない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:もっとも中盤で亡母との約束の象徴のペンダントが壊されてからは、ズルズルと喧嘩や暴力沙汰に捲き込まれてゆき、最終的に社長宅に殴り込んで皆殺しにするので、あの初期設定は何だったのかと(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:クランクイン直前にブルース・リーが参加することになり、急遽主人公変えて脚本書き替えたとかで、微妙に整わない印象。とは言え、お話自体は田舎の狭い地域(基本徒歩移動)で、主人公も悪党も深く物事を考えられない短絡的思考を繰り返し、人死だけが増えてゆく。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:何も知らない従業員に自分から声かけて「麻薬の密輸を手伝って欲しい」「いや、そういうのはちょっと」「判った。だがこの秘密を知られたからには死んでもらう!」グサぁ!…で、次々に失踪者出して、それを探しに社長宅訪ねた従業員殺して、の繰り返しは、頭悪すぎ(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:これはアレですか。警察力の弱い田舎の前近代社会で、摘発されないのをいいことに、狭くて歪んだ人間関係とか短期的思考に基づく凶悪犯罪が根を張って繰り返される闇を描く、いわゆるカントリー・ノワールの走りですか。<そんなわけあるか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:バトルシーン描写は、戦闘中に自分の血を舐めるとか、後年のブルース・リーを思わせる仕草もあるものの、それまでの既存の拳法ものにありがちなレイアウトとカット繋ぎが多く、ブルース・リーのあの優れた身体性を必ずしも活かしきれていない印象。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:この辺り、後の作品と比較すると、ブルース・リーが撮影や編集面でも革命を起こしていたことが判ります。ブルース・リー映画を観るとき、映画と身体性の関係を劇的に変えた映画史の革命家としての役割が、こうして浮かび上がってくるわけです。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:あとブルース・リー演じる主人公が、「無口で思慮深げに見えるが、結局、ただの田舎出でお人好しのボンクラ青年」なので、調子に乗って浮かれたり、落ち込んで川べりでしょんぼりしたりする姿が見れます(^^;; まあ年相応の青年像ではあるんですが。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
『ドラゴン危機一発』:全体のトーンは、ブルース・リー登場以前の武侠映画(それも低予算の(^^;;)の文脈で、そこにブルース・リーが舞い降りた最初の一歩の映画です。ブルース・リーがここからカンフー映画を革命していった出発点として、非常に興味深く、意義深い映画でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年12月11日
■監督フィルモグラフィ:ロー・ウェイ(1918年~1996年)