『19ナインティーン』@神保町シアター(16/12/24(sat)鑑賞)
19(ナインティーン) (ソニー・マガジンズ文庫―PATi PATiオリジナル文庫)
- 作者: 宇都宮美穂
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 1994/12
- メディア: 文庫
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本日の映画2本目『19ナインティーン』@神保町シアターに劇場入りしました。1987年公開。少年隊主演。近未来(当時)の東京で、タイムパトロールがバンパイア・ハンティングするというラノベ的世界観のお話だそうで。公開当時観てないんですが、さてどうなんでしょうね。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 24, 2016
『19ナインティーン』観終わりました。壮大で精緻、かつハードな設定と志(こころざし)高いSFの魂がフィルムの背後からひしひしと感じる……ものの、あくまで当時のチープな予算と技術下のアイドル映画に落とし込まざる得なかった映画。SF者は、多分、これを観て泣くべきだろう。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月24日
『19ナインティーン』:設定的には、あの当時の日本のSF好きの男の子の夢を詰め込めるだけ詰め込んでるんだけど、金と技術がない(CGもごく初期の段階だもの)ので絵にできない。でも、そのイマジネーションを伝えようと、アレやコレやで必死に努力している。まずそこで泣け。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月24日
『19ナインティーン』:更に当時の若い観客に観てもらうために、「ナウでヤングな演出」とか「今時風のギャグの小ネタ満載」にした結果、30年後に観たらごっそり寒くなってる。そこも泣け。逆に50年前の喜劇映画なら、ちゃんと今でも笑えるのに。ギャグは時代に迎合してはダメだ。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月24日
『19ナインティーン』:この辺のギャグとか、物語本筋に関係なさそうなヒロインとその弟を観客代表として置かなきゃいけなかった当時のアイドル映画のフォーマットの縛りの強さも、泣かせのポイントである。こんなの、10年経ったら陳腐化するの作り手も判っていただろう。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 24, 2016
『19ナインティーン』:時に1987年。日本に一番カネが唸っていたバブル全盛期。映画業界なんて、節税対策で無駄金突っ込むのにこれほど適した業界もないというに、日本人はそこに金を使わなかった。その歴史的事実を、SF者だけでなく映画者もむせぶ泣きながら、噛み締めよ。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月24日
『19ナインティーン』:諸君、映画好き、SF好き、エンタメ好きのすべての諸君。最大級の敬意を持って、この映画を讃えよ。この映画は、与えられた厳しい条件下で、それでも闘い抜いて作品へと結実させた我らが先達の偉大なる古戦場である。嘲笑は許さん。総員、敬礼!(号泣) #fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月24日