『地獄の曲り角』@ラピュタ阿佐ヶ谷(16/12/27(tue)鑑賞)
本日の映画『地獄の曲り角』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1959年公開。葉山良二、南田洋子主演。たまたま握った汚職スキャンダルを元手に、裏社会でのし上がる若者の話だそうですが、さて。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月27日
『地獄の曲り角』観終わりました。ホテルのボーイが裏社会で成り上がって、やがて破滅する『スカーフェイス』もの。ハイテク(盗聴器&テープレコーダー)が話のキモだったり、日活らしいスマートさ。それと主役の葉山良二のギラつく上昇志向と、若い大泉滉が脇でいい味出しててねw #fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月27日
『地獄の曲り角』:ホテルボーイの牧(葉山良二)は同僚の西(大泉滉)とともに、ホテルを利用する不倫カップルの情報をヤクザに流して小銭を稼ぐ日々。そんなある日、ホテルで宿泊客が射殺。牧は屍体のそばで、半分に切断された鍵を拾う。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:殺されたのは、収賄絡みで投獄されていた某公団職員。さらに翌日、事件があった部屋に謎めいた女・貴子(南田洋子)が宿泊する。女を事件関係者と睨んだ牧は、部屋に忍び込んで鍵の秘密を聞き出そうと試みるが、先に盗聴器を仕掛けていた貴子にはすべて筒抜けだった。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:「半年後にあなたが大物になっていれば、また会いましょう」貴子の別れ際の言葉を受け、牧は一念発起。盗聴器とテープレコーダーを買い込んで、録音した不倫情事の音声を元に自分たちで強請りを始める。狙いは当たり、牧一派は大金を手にする。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:荒稼ぎした金で、幼馴染の章子(稲垣美穂子)に夢だった花屋を開店させ、盗聴テープを使って地元ヤクザの内部対立を煽り、乗っ取りに成功する。夜の街の顔役となった牧は、高級バーのマダムだった貴子を見つけ出す。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:牧は貴子ともに、服役中の貴子の情夫・松永から公団の収賄の証拠資料を奪い、政財官の大物たちから大金を強請る計画に乗り出すが……というお話。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:てな感じて、本題に入るまでが結構、複雑で長いんですが、まぁ、そこもピカレスクな成り上がりストーリーで、基本はちゃんと押さえてあるので、そこもそれなりに面白い。というか、1959年時点で、成り上がりものの類型がここまで完成していたのにびっくり。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:これはもっと前に先行作品があるな。まぁ、アル・パチーノの『スカーフェイス』のオリジナル、ハワード・ホークス『暗黒街の顔役』が1933年なので、この時点でジャンルとしてそこそこ成熟してたのか。戦前戦後のハリウッド・ノワールの発掘は、来年の課題だなぁ。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:それはともかく、イケメン優男でチャラい主人公、葉山良二が裏社会にのめり込むに連れて、人間不審を募らせつつ、眼つきだけはギラギラと輝きを増してくところとか、サイドキックたる大泉滉の器の小さい小物感wとか凄く良かった。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:いや、大泉滉は終盤、もっと使いようがあった気もしたが(^^;; 後は意外と車輌描写が多くて、ラストも長尺でカーチェイス。さすがに今時の車体で殴り合うようなのまでには至らないけど、ちゃんとクラッシュシーンを描いてるのは、この時期の邦画では珍しい。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:ちなみに監督の蔵原惟繕は、この後、69年に石原裕次郎主演で『栄光への5000キロ』、88年に高倉健主演『海へ 〜See you〜』とラリー映画を2本撮ってるので、マシン好きな側面があったのかもしれない(フィルモグラフィー全体では、そうでもないが)。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
『地獄の曲り角』:主人公の破滅を示唆する(でも直接描写しない)ところとか、全体に今観てもスマートな印象のピカレスク・ロマンでした。配信とかDVD化とかはされてないようなので、CSとか名画座で見かけましたら、是非。#fr16_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年12月28日
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