『見えない目撃者(2019)』@地元のシネコン(19/09/23(mon)鑑賞)
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本日の映画1本目『見えない目撃者』@地元のシネコンに劇場入りしました。韓国映画『ブラインド(2011)』、その中国版リメイク『見えない目撃者(2015)』から、監督・脚本を日本側から出して、吉高里帆&高杉真宙主演でリメイクしたブラインド・ミステリー。中国版は観てますが、さて。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月22日
『見えない目撃者』観終わりました。韓国映画原作で、中国映画にもなってるけど、きっちり2019年の邦画ミステリーに落とし込むことに成功している映画。まあ、真犯人のタガの外れた凶暴さは韓国映画っぽかったので、うまい具合にハイブリッドできてるかと。ちなみラストは西部劇でした(^^) #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:警察学校を卒業するも、任官前に交通事故を起こし、弟と視力を喪ったヒロイン(吉岡里帆)。それから3年を経て、盲目の生活には慣れたものの、心の傷は癒えずにいた。そんなある日、目の前で交通事故の「音」を聴き、近づいた車輛の中から助けを求める若い女性の声を聴く。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:だが、ヒロインの問いに応えず、車の持ち主は乱暴に車を発進して去ってしまう。そのことを警察に通報するも、対応した警察官は目の見えぬ「目撃者」の証言を扱いかね、あまり捜査に乗り気ではない。そこでヒロインは、その場にいたはずの証言者を探すよう提案する。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:ヒロインが「聴いた」最初の衝突音の被害者……近くでキックボードをやっていた高校生(高杉真宙)で、後部車輛にいた女性の存在は見ておらず、車の持ち主から小金を握らされて黙っているように言われたという。ヒロインはその高校生と連れ去られた女性を探し始めるが……。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:オリジナルの韓国版は観ていないんですが、中国版と比べると、ヒロインだけでなく周囲のキャラもより深く描写して人間性を深堀りしている印象。その分、作品のトーンが重くなってる感じもあるけど、松本清張ミステリーとか、邦画ミステリーの文脈に沿ってるというか(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:その分、ヒロインの描写が(尺として)喰われているためか、中国版ではスマホやデジタル機器で視覚障碍者の生活がエンパワーメントされている描写が減ってます。というか、警察の過去の事件検索が紙資料ひっくり返してたり、デジタル描写が4年前の中国映画に負けてる(爆 #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:邦画の表現能力というより、生活実態として日本社会のデジタル化が遅れてるからなんだけど(^^;;、まあ、そこも含めて地道な捜査が中心で、ああ、日本の刑事ドラマだなあ、という安心感が。<ダメじゃん。いずれにせよ、各自の動機とかの掘り下げが一段深くなってますね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:2度も映画化されて、更に日本オリジナルで稿を深めたらしく、元々作品内に内在されていたと思しきテーマが全体に深掘りされ、そのテーマに沿って作中の諸要素が連結されている。例えば、被害者の娘たちが皆、家族にも見捨てられてて失踪しても誰にも気にしてもらえない。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:そのことが、同じような境遇の目撃者の男の子が捜査に協力する動機となり、さらには彼女たちのその哀しい境遇こそが犯人像を指し示す。勿論、そこから先はネタバレなので触れませんけど(^^;;、中国版ではそこまできれいにネタが連結してなかったかな。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:最近の邦画の文脈として重要な要素である若年層の貧困の問題もそこに入るわけで、ちゃんと「2019年の邦画」としてちゃんと整っている。警察描写がしっかりしているのも、配給の東映が刑事ドラマの老舗なのを意識してる面もあるのかな。製作はご存じROBOTですけど(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:いやあ、これは「映画」が判ってる人の仕事ですよ。同時に、凄惨に損壊された被害者たちの遺体が発見されてから、更に言えば、真犯人の正体が割れ、剥き出しの暴力の行使を躊躇わずに暴走を始めてからは、その邦画のスケールから逸脱し始める。#fr19_
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:お馴染みの邦画ミステリーと思って観ていた日本の観客は、ここから先は何がどうなるか読めずにはらはらすると思います。これは破たんというより、原作、もしくは韓国映画の暴力性への日本版製作陣の最大級のリスペクトですよ。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:韓国映画を日本でリメイクする。本国でヒットした映画を、その国で受け入れやすくローカライズする、だけでなく、邦画の持ち味や武器を加えて強化(エンパワーメント)して打ち返す。それこそが最大級の原作へのリスペクトだ、という映画の粋(いき)を判っている仕事ですね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:ちなみに、中国版はレギュレーションの関係なのか、暴力描写がちょっと甘めなんですよね。今回、ハードというか猟奇的な描写がそのまんまずばりでどーんと出てくる(爆ので、そういうのが苦手な方はちょっと要注意です。この辺は韓国版に寄せたのか日本版で強化されたのか。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:正直、元々、70年代くらいまでは、この辺のスケールのミステリーは邦画のお家芸だったんですが、今ではすっかり韓国映画の独壇場(スペインやベネズエラがすぐ後ろに迫ってきてるけど(^^;;)。独自企画だと、企画が通ったかどうか。通ってもこのスケールの予算が出たかなあ。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:それでもこうしてリメイクする以上、きっちり邦画ミステリーの意地を見せて打ち返す。いや、いい仕事を魅せてもらいました。原作の韓国映画もちゃんと観させてもらいますよ。それに邦画ミステリーの韓国リメイク映画もあるので、そっちを追ってみるのもいいでしょうね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:ちなみに、2016年公開の中国版のレビューはこちら。#fr19_nhttps://t.co/IsvPqxEaOs
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
『見えない目撃者』:ああ、なるほど。監督の森淳一は、橋本愛主演の『リトル・フォレスト』で韓国映画にリメイクされてるんで、これで韓国映画と相互リメイク関係が成立している初めて(?)の邦画監督ということに(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月23日
■監督フィルモグラフィ:森淳一(1967年~)
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