『少林寺(4Kリマスター版)』@立川シネマシティ/CINEMA TWO(22/04/20(wed)鑑賞)
本日の映画『少林寺』@立川シネマシティ/CINEMA TWOに劇場入りしました。1982年公開、ジェット・リー主演の武侠映画の4Kリマスター版。これもさんざん観た気になってたけど、よく考えたら劇場では観てないや、といういつものやつ。でもウチらの世代の男子には、必須教養やったんやで(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月20日
『少林寺』観終わりました。少年の顔立ちを残すジェット・リーが可愛い(^^) あと坊主が肉食も飲酒も殺生も、「まあ、やっちまったもんは仕方ない」でだいたい肯定してゆくのは、宗教映画としては如何なものか(爆と思ったけど、武侠映画なのでしょうがないよね。<そうかな。 #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月20日
『少林寺』:中国には少林寺の名を持つ寺院は多く、その中でも始祖とされる禅寺が河南省嵩山少林寺。その少林寺には、隋末の戦乱期に武術を収めた13名の僧たちが、後の唐の太宗となる李将軍を助け、悪辣な軍閥の将軍を討ち倒したという……この映画はその物語。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:実際にその話を描いた壁画はあるそうなんですが、何せ1400年も前の話なので、どこまで史実に即しているのかは神のみぞ知る(^^;; まあ、いいんですよ。歴史探究が主題の話ではないので。そんなことより、当代きってのリアル拳士たちによる鮮やかな中国武術の数々が魅力の映画です。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:時代的には、1970年代前半のブルース・リー映画、70年代後半のジャッキー・チェンの初期拳法ものを経ての、1982年の本作という流れになります。日本のボンクラ少年たちの中国武術への解像度も少しだけ上がり、どうもいろんな流派があるらしいぞ、という理解が深まりつつある頃。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:本作ではその未知の中国武術の数々が、まさにその道の専門家であるリアル拳士たちによって、次々に披露されてゆきます。蟷螂拳、酔拳、剣術、刀術、槍術、棒術、棍術……etc。集団抗争劇ですからね。スピード感のあるカット繋ぎで、どんどん見せてくれます。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:このアクション描写のスピード感は、当時でも画期的だったんじゃないでしょうか。ひとつひとつの技の速さ、全身や武器を使った技の多彩さ、跳躍を多用した空間描写、それらが次々に繰り出されながら続いてゆくリッチ感は、今日の世界的なアクション映画の基盤となっています。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:あとね、出ているキャストの皆さんはリアルに修行した拳士さんたちなんで、繰り出されるのは基本的にきっちり修行した「型」を重視した技なんですが、これはリアルバウトとして効果的かどうかはともかくとして、歌舞伎の決めのように実に画になってかっこいい。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:そんなわけで、劇場で本作を観たり、TV放送で観たりした当時のボンクラ少年たちは、みな衝撃を受け、翌日の教室で箒とか持って真似するわけです。バカですね(^^;; まあ中学生くらいの男子なんてそんなもんです。でもその成れの果てとしては、今でも観てて胸が熱くなりました。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:で、時を経て大人になって改めて観ると……本筋の話が思いのほか緩くてざっくりしてた(爆 一応、禅寺の話なんで、早い時点から、不殺・不盗、飲酒・女犯の禁止の戒律が提示されるんですが、メンター的な指導僧が緩い人なんで「やっちまったものは仕方ない」で大体許すという(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:というか、この指導僧を筆頭に、主人公や寺内で武術の訓練をしている若い僧たちは、いずれも悪漢ワン将軍の被害者や遺族であり、不殺と政治不介入を掲げる寺の方針とは別に、物語開始時点で既にして密かに抵抗組織と化している疑惑がががが。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:勢いでワン将軍の部隊全滅させて、そこにいささかの屈託も見せないのは、宗教者として如何なものか、と思わないでもないけど、まあ、本作は武侠映画なので、これでいいのでしょう。ロケ地になった少林寺側がどう思ってるか知らないけど。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:一方で本作は先にも触れたように、当時の全中国武術大会5年連続チャンピオンだったジェット・リー(李連杰)を筆頭に、本物の武術家たちの鍛え上げた身体機能や技の数々を魅せることが主題の映画でもあるので、むしろお話自体はこれくらいざっくりしている方がいいのかも知れません。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:今日の視点で見ると、主人公と同門の若い僧たちをもっとくっきり個別キャラ立てさせてもいいかも、というのはあります。でも傷ついて寺に逃げ込んだ主人公を迷わず「助けよう」と大騒ぎを始めるこの若者たちの爽やかさは、本作の大切な気持ちの良さでもあると思うんですよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日
『少林寺』:いずれにせよ、本作は香港映画のアクション史として、また日本人の中国武術理解の重要な転換点となった作品です。そして、本作に胸を熱くした当時の少年たちの想いをちょっとでも想像しながら観てくれると嬉しいな、と、ボンクラ少年の成れの果てとしては思うのです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月21日