『メタモルフォーゼの縁側』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(22/06/17(fri)鑑賞)
本日の映画『メタモルフォーゼの縁側』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。鶴谷香央理のコミック原作、芦田愛菜&宮本信子主演。17歳の女子高生と75歳のお婆ちゃんが、BL好きで繋がるというお話。脚本は岡田惠和で、監督は『青くて痛くて脆い』の人ですか。ほほう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『メタモルフォーゼの縁側』観終わりました。人が創作活動に踏み出す瞬間を、少年マンガ風の「やったるぜー!」的な情熱ではなく(^^;;、人間関係の豊かさの中から背中を押されて、ふわりと浮かび生まれる尊いものとして描く映画。何気に邦画はこのくらいの温度感の映画撮るの上手くなったよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『メタモルフォーゼの縁側』:書店でバイトしている女子高生うらら(芦田愛菜)は、美しい表紙に惹かれてBLコミックを手に取った老婦人・雪(宮本信子)とBL談義で意気投合し、勤務後にBL初心者の雪に自分のコレクションからお勧めBL作品を紹介する間柄に。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:雪の自宅に招かれてBL談義をする日々を重ねる内に、うららのスケッチブックを見た雪が、漫画にして同人誌にすることを提案する。雪に印刷代を出してもらい、拙いながらも初同人誌を発行したうららは、同人イベントに参加することになるのだが……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:芦田愛菜演じる主人公は教室の端っこでひとりでBL本読んでるような陰キャで、クラスのカースト下位にいる女子高生。同じマンションの幼馴染に、イケメンで何でも分かってくれる男の子がいる……が、ぼやっとしている間に既にハイスぺ彼女と交際中orz #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:あまりに完敗すぎて嫉妬する気にもなれないまま、その幼馴染の恋愛相談とか乗ってたりするわけだけど(…辛い)、その辺の何もする前から失恋状態のもやもやを、彼女がBL作品の関係性に重ねているのを非常に上手く表現しています。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:その女子高生のうららに対し、旦那さんも亡くなってひとり暮らしのお婆ちゃんの雪が、同じBL作品を好きになることで、互いに共感しあう。そしてそこから想いが溢れ出るように、うららの初めての創作へと繋がってゆく。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:雪に褒められて調子に乗ったとはいえ、それまでまじめにデッサンとかやってきたわけではない女子高生が、一念発起で頑張って、まあ実力相応の本ができるわけですよ。それを持っていざイベント会場に出陣……したんですが。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:現地入りして、あー、そこで折れるのかー、という挫折を(^^;; えー、自分の時は最初のイベント参加時は「これでとうとうオレが天下を獲ってしまうのか」とか調子に乗ってたけどなあ。<それはそれで(汗 まあ、自信のない作家さんなら、そういうこともあるか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:ただ、この時、彼女が作った本は、それを読んだわずかな人たちにささやかながらもちゃんと何がしかの影響を与えて、やがて彼女の下へと帰ってくる。BLという題材を使いながら、そういう創作活動の円環関係というかエコシステムをうまく描いています。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:創作へのモチベーションは人それぞれなんで、成り上がりの野望でも、読者を作品でぶん殴りたいでも何でもいいんですが、こういう形で日常からふわりと繋がって日常に回帰する創作活動の有り様は新しい。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:創作活動を生活実感と接続させ、日々の生活や人生の豊かさに繋げてゆくモデルを提示してくれる映画で、創作活動が特別な才能の芸術家だけのものではなく、市井の人々の日々の営みと非常に近い、日本ならではの映画という言い方もできるかもしれません。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:まあ、非常にスモールな人間関係と起伏のお話で、映画が終わっても世界が救われるわけでもなければイケメン幼馴染を取り戻せるわけでもないんですが(^^;;、でもそこで得られたささやかな成長と豊かさの機微を確かに捉える、今どきの邦画らしい佳作でした。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:そうだ。あとピンポイントで良かったとこで、例の幼馴染のハイスぺ彼女も娯楽としてカジュアルにBL作品楽しんでたりするのを見て、主人公がぬぐぐっとなるのが良かった(^^;; こっちゃもっと切実なんだよ、とは直接口にはしませんが。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
『メタモルフォーゼの縁側』:そこから、物語全体を通して、そのハイスぺ彼女は彼女なりの切実さを抱いて生きていることを理解して、最後は彼女にエールを送るところまで成長する。…まあ、親友とかになるわけではないので、どこまで伝わってるのか判らないという匙加減も良かったですね(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月25日
■監督フィルモグラフィ:狩山俊輔(1977年~)
Netflix | 青くて痛くて脆い