『ALIVEHOON アライブフーン』@立川シネマシティ/CINEMA TWO(22/06/10(fri)鑑賞)
本日の映画『ALIVEHOON アライブフーン』@立川シネマシティ/CINEMA TWOに劇場入りしました。野村周平主演、土屋圭市監修。 eスポーツのドリフトキングがリアルのサーキットでもドリフトキングを目指すお話。さて、監督が『キカイダー REBOOT』の人というのをどう評価するかな(^^;; #fr22_n pic.twitter.com/SOm4bJnH0f
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月10日
『ALIVEHOON アライブフーン』観終わりました。モータースポーツもののスポ根ものとして、びっくりするくらい基本に忠実。で、その分、たっぷりと贅沢にドリフトレースを魅せるという、創り手が完璧に自分たちのミッションを理解している映画。これ、レースシーンの力を信じてるとも言えるか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月10日
『ALIVEHOON アライブフーン』:eスポーツの『GT(グランツーリスモ)』の日本チャンピオンの大羽紘一(野村周平)は、メカニック武藤夏美(吉川愛)によってドリフトチーム「チーム・アライブ」のドライバーにスカウトされる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:チームのオーナーで専属ドライバーだった夏美の父・亮介(陣内孝則)が、レース中のクラッシュで負傷し、ドライバーを引退するため、代わりのドライバーを探していたのだ。だが「eスポーツのチャンピオンが実車で通用するか」と亮介は相手にしない。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:だが、現役ドライバーの小林総一郎を呼んでのトライアル走行で、彼の走りに喰らいつく紘一に、亮介は可能性を見出し、チームに迎え入れる。かくして、本番のレースに向けて、亮介は紘一をプロのドリフトドライバーとして鍛え上げてゆく……というお話。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:ドリフトレースとは、一般的な「誰が最初にゴールしたか」を競うレースではなく、2台の車輌のタイマン勝負。コーナリングの美しさなども採点対象となる「演技」要素の強い競技です。自分もこの映画ではじめて知りましたが(^^;;、こんなレースもあるんですね。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:「eスポーツのチャンピオンが現実のレースでもチャンピオンになる」というのが本作のキモになるファンタジー。現実にそういうドライバーもいるようですが、作中でもさんざん揶揄されているこれを「ひょっとして」と思わせるのが映画の力。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:ちなみにモータースポーツに限らず、プレイした時の視座(ヴィジョン)を正しくイメージできるのは、スポーツ全般にとって重要な要素で、よくできたゲームはプレイヤーのそれを鍛えることができます。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:実際にパイロットの訓練課程ではフライトシミュレーターでの飛行時間も経験値として評価されているわけで、『GT』クラスの高精度なシミュレーターのチャンピオンなら、素養は充分にありと見ていいでしょう。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:まあ、実車レースで勝てるには、そこから長時間のレースに耐える体力や、人命を賭けてのレースに耐える抗ストレス性なども必要になるので、それだけで勝てるものではありませんが(作中でその辺の描写もちゃんとある)。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:そんなわけで、巨大な才能を秘めた未だ未熟なプレイヤーが、特訓やライバルとの死闘を経て才能を開花させ、成長してゆく……という定番のスポ根ものです。その意味では意外性はないものの、その定跡を非常に丁寧に、手を抜かずに積み上げるので、好感度は高い。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:というか、その主軸を無理して膨らませようとせず、愚直なまでに必要なことだけを積み上げてゆきます。例えば、主人公とヒロインの関係も恋愛よりもチームメイトとしての絆くらいで済ませるし、主人公の出自や過去とか無理に掘り下げない。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:だいたい主人公は無口なコミュ障(職場の同僚ともまともに会話しない)なので、自分から動機とか哲学とか口にしないし、そもそも親兄弟とかどうしてるんだという話が一切出てこない(^^;; 演出家として、よくそこを弄るのを我慢できたな。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:手っ取り早くドラマに厚みを持たせて、観客の感情移入を得る手法として常套手段なんだけど、本作ではそれをしなかったことがそんなに失点になっていない。まあ、そんなことせずとも、レース本番に向けて話はずんずん前へ前へと進んでゆきますからね。#fr22_n
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『ALIVEHOON アライブフーン』:そんなわけで、主人公自身が寡黙(寡黙なりに挫折や葛藤もあるが)な分、特訓やレースでの車輌シーンがたっぷり。尺も長いけど、まず色使いがビビットで鮮やか。車体のペイントだけでなく、内装やエンジンルームのパーツまでそうなので、そういう現象処理なのか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:目に鮮やかな色使いは、インド映画的でちょっと楽しい(^^) その一方で、ダンテ・ラム作品のように計器やデジタル表示などで情報量を盛ったりはしないのね。そういえば、車輌や運転技術についてテクニカルな説明もそんなになかったですね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:専門用語も説明なくさらっと流してたけど、それが判らなくても話に詰まらないような作りになっています。じゃあ何をしてるか、というとひたすら車輌を撮る。ドローン撮と車載カメラを多用して、レースや特訓で走行する車輌をカメラがダイナミックに動いて追う。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:それが成立するのも、プロドライバーによる、センチ単位どころかミリ単位のコース取り精度を誇るテクニックあればこそ。競い合う2台の車輌が、数センチの車間距離で氷上を滑るようにコーナーに突っ込んでくるシーンなど、車輌描写に迫力と美しさが満ちている。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:個人的には、ダンテ・ラム流の細かく画面内の情報密度を上げてゆくスタイルが好みですが、これはこれで、車輌のルックスや動きの美しさに観客の意識をフォーカスさせることに成功していて悪くない。余計な情報を排除しているので、すごく見やすいんですね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:反面、レースの規定(レギュレーション)とか、各チームの車輌選択やチューニングの戦略とか戦術の違いとかは、映画だけ観ててもよく判らない。そこは何の説明もないので(^^;; そこにこだわって、展開がもたつくのを嫌ったのかな。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:その辺は、ドラマパートでキャラの過去回想とか恋愛話とかで無理に深掘りしない姿勢とも繋がっていて、そこで情報量を盛ることで映画の旨みを積み上げなくても、俳優の芝居や車輛の動きの魅力だけで勝てるという勝算ありきの演出戦略なんでしょうね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:基本的にタイマン勝負、というドリフトレースのシンプルな競技スタイルも相まって、その辺は非常に成功しているように思います。こういうリッチなレース映画を邦画でも撮れるんだという発見は、邦画ファンとしても喜びです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日
『ALIVEHOON アライブフーン』:ドリフトという運転テクニックは日本発祥とされ、『ワイルド・スピード』でもわざわざ東京舞台にしたタイトル回もあるくらい。国内モータスポーツにとって身近なテーマなるので、その入口として、こういう良質なレース映画から入ってゆくのもいいでしょうね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月17日