『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略』@立川シネマシティ/CINEMA TWO(22/05/01(sun)鑑賞)
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本日の映画『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略』@立川シネマシティ/CINEMA TWOに劇場入りしました。2011年放送の幾原邦彦監督によるTVアニメ『輪(まわ)るピングドラム』に劇場総集編の前編。なんだけど、ただの総集編で済むのか……。生存戦略ーっ!#fr22_n pic.twitter.com/OQpBOpVPdV
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略』観終わりました。10年ぶりに観たけどJKストーカー苹果ちゃんは、本当にコレ、TVで放映して良かったのレベルで狂ってて良かった。<良かった? これでシリーズ後半、しれっとヒロイン扱いだし。まあ他の怪人はそれ以上だけど。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編』:高倉家の双子の兄弟・冠葉と晶馬は病に冒された妹・陽毬の延命のため、動物園のペンギンの被り物に宿った精霊の命を受けて、正体不明の「ピングドラム」を求めて探索する。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月3日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編』:最初のターゲットは女子高生・荻野目苹果。彼女は日記に記載された内容を実現し、年上の青年・多蕗桂樹と結ばれんと、日々ストーカー行為をエスカレートさせている少女だった……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月3日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編』:かなりアートスタイル優先の作品で、エッジの効いた映像をぽかんと眺めているだけでもどきどきしてしまう。この映画版では実写の都市空間にアニメキャラを自然に重ねて描くとか、元が10年前の作品でも映像は最先端を攻めてます。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月3日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編』:星野リリィの可愛らしいキャラデザとコミカルな芝居付けも併せて、おしゃれアニメかと騙されそうになるけど、出てくるキャラは基本的にどこかおかしいし、そこを掘り下げてゆけば誰もが逃げられない「業」が岩盤のように顔を出す。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月3日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編』:JKストーカーの苹果ちゃんなんかその最たるもので、やってることは狂気なんだけど、アッパーに狂気モードに入ってゆくというより日常からシームレスに狂気的言動に移行して、それから観客が感情移入可能な普通の女子高生に戻ってくる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月3日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編』:更にその狂気化の動機が自身の表層的な欲望ではなく、出生時の「業」までさかのぼってゆくのだけど、そこでその「業」が主人公たちや他のキャラの「業」と接続し、子供たち世代全体への「呪い」の話になってゆくんですよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月3日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編』:表現的に過激とかどうとか以前に、深夜アニメでこんな重い話をよくやったよなと感嘆します。映画版で本筋はそう変わってないはずだけど、当時自分はどう観たんだっけ。各話単位の視聴だと、この辺の重さを掴み損ねてしまったのだろうか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月3日
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編』:軽やかでとぼけた表層の語り口に対して、本質は豪速球でストレートを投げ込んでくる作品です。今回の前編では地獄の釜の蓋がどんどん開いてゆく辺りで終わったけど、後半は更に…な展開になるはずなので、楽しみ、というか、怖い、というか(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月3日
■監督フィルモグラフィ:幾原邦彦(1964年〜)
『シャドウ・イン・クラウド』@新宿ピカデリー(22/04/02(sat)鑑賞)
本日の映画3本目『シャドウ・イン・クラウド』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。クロエ・グレース・モリッツ主演。WWIIの南太平洋上、B-17に乗る米軍女性士官vs謎のモンスターの高空バトルというザ・B級モンスター映画。こういうの、あらすじ読んだだけでもワクワクするよね!(^^) #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月2日
『シャドウ・イン・クラウド』観終わりました。オカンを怒らせたらあかん、というお話<そうか?(^^;; 色々無茶で突っ込み所も多いのだけど、高空を飛ぶB-17の狭い機上、それも前半はヒロインを機外銃座に押し込んだままという超限定シチュという力技で圧し切るB級の鑑(かがみ)のような映画w #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:1943年8月、ニュージーランドの空軍基地から飛び立っつ直前のB-17に乗り込んだ婦人補助空軍の下級士官モード・ギャレット(クロエ・モレッツ)は、機密扱いの書類鞄とともにサモアへ向かうよう記された指令書を携えていた。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:だが、女性ということで乗組員の男たちから舐められ、機体下部の砲塔に押し込められる。そこから機外に取りつく怪物を目撃するも、クルーからは相手にされない。一方、基地に確認をとると、モード・ギャレットなる士官は存在しないとの返答が返ってきた。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:乗組員から厳しく追及を受けた彼女は、砲塔のドア部分を破壊して逆に立て篭もる。彼女の目的は何か。だが、その間にも日本軍機が襲い掛かり、謎の怪物によって機体が破壊されてゆく……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:まずこのお話の構成上の特徴は、前半、ヒロインがほぼ機外砲塔に閉じ込められたままお話が進行する点で、機内通話機を介して最前線の荒れくれ男どもと対話する。対話とは言ったが、まともに取り合ってもらえないところからのスタートだから大変だ。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:ゲスな冗談の嵐を何とかあしらって、話を本題に持ち込もうとすると、不審感剥き出しに問い詰められる。モンスターが出る前からゴリゴリと消耗させられる展開だけど、男社会に単身飛び込んだ女性の疲労を感じさせられます。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:まあ、ヒロイン側も訳ありで、決して胸を張っていられる立場でもないんですけどね。そうやって物理的にも精神的にも閉塞した展開から、後半、日本軍機とグレムリンの襲撃が本格化して機内から機外まで飛び出しての大暴れで一気に解放されるわけです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:この辺の後半の展開は、もうリアリティとかすっ飛ばす暴れっぷりですので、真面目なミリタリーものを期待する向きは諦めてください(^^;; 『未来少年コナン』よろしく、高空で飛ぶ機外に出て機体表面を走ったりするし(爆 #fr22_
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:それは荒唐無稽なB級アクションとしてドライブがかかる瞬間でもあって、どんどんぶっ壊れてゆく機内で、チープな劇盤をバックにグレムリンと肉弾戦を繰り広げる下りは、ジャンル映画として最高に上がるパートです(^^) #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:まあ、このプロットなら敵は日本軍だけで、グレムリンいらなくね、とか思わないでもないし、色々とっ散らかってるっちゃとっ散らかってはいますけどね。でも敵が日本軍機だけだと、ラストの殴り合いできないしなあ(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:あそこでヒロインの身体性に落とし込んで決着させるための「グレムリン」なら、判らないでもない。そうしたやりたい事を強引に実現するためのなりふり構わない荒っぽさを評価するなら、良質のB級ジャンル映画であると言っていいでしょう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『シャドウ・イン・クラウド』:もうひとつ指摘するなら、主人公の性別がどうあれ、これまでのB級ジャンル映画って「男の子向け」なところがあったけど、この映画は明確に女性が女性をエンパワメントすることを目的に作られていて、そうした部分も新しいチャレンジの映画でした。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月2日
『英雄の証明(2022)』@新宿シネマカリテ(22/04/09(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『英雄の証明』@新宿シネマカリテに劇場入りしました。拾った金塊を葛藤の末、警察に届けて英雄扱いされた前科者の男が、SNSとメディアに翻弄され……という名匠アスガー・ファルハディー監督によるイラン映画。イラン映画は情緒が日本人と通じてる感があるんだよね。#fr22_n pic.twitter.com/XoW12uHOny
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月9日
『英雄の証明』観終わりました。よかれと思って積んだ善行が、ことごとく逆手になって転落する男の話。カミさんの拾った金貨が廻り廻って元の木阿弥、と書くと落語みたいですが。まあ当人の詰めの甘さもあれど、落し物当人どうしで返却させる制度のザルさにも問題あるような(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月9日
『英雄の証明』:イランの古都シラーズ。借金の返済が滞り、債権者の怒りを買って刑務所に収監されたラヒムは、内縁の妻が拾った金貨を売って返済に充てようとするが、思ったより高く売れなかったために断念。気が変わって警察に届け出たところ、落とし主が現れた。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:ラヒム当人は収監中であるので、実家の義姉を介して落とし主に金貨を返したところ、刑務所長たちが美談として持ち上げてマスコミに連絡する。持ち上げられて、慈善団体を介して債権者との釈放交渉も進みそうだったが、SNSにその美談を疑問視するコメントが上がり…というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:まずイランには、借金の返済が滞ると、債権者の訴えで罪人扱いで逮捕される制度があるんですね。ちょいちょい保釈される権利はあるようで、そんなに重犯罪扱いではないようですが、借金を返すと放免される。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:刑務所に収監されてたら、稼いで返済というわけにもいかないでしょうに、どういう懲罰効果を狙った法律なのか、西側の法概念からはちょっと判りづらいんですが、ともあれ、そういう法律が前提のお話です。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:その他にも、このくらいの「ちょっと良い話」であそこまで盛り上がるイラン社会とか、高額な落とし物を警察ではなく拾い主が預かって、拾い主の責任下で落とし主に返還する、という制度とか、西側社会の感覚だと不思議なとこがなくはない(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:ただまあ、ぼやっとした雰囲気で持ち上げておいて、美談として消費し終わると、よってたかって細かなディティールの差異をつついて「偽物」として貶めるのは、日本でだってある話。ネット(に限らないが)イナゴにはただのエサなんだよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:この映画では、主人公の釈放を承服しない債権者が、「あいつは信用できないやつだ」と調停の場で執拗に主張し、その当人によるものかどうか不明なれどSNS上で同じようなコメントが掲載される。それを見たメディアが、事実確認を主人公に要求する。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:ところが、金貨を返還した落とし主に連絡が取れない! そもそも本人が直接対応したわけではないから、非常にふわっとしていて、証明しろといわれてもできない。……商売人上がりの割に、詰めが甘すぎるorz #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:本作の主人公は、商売上の相棒が借金を踏み倒し、その保証人だったので借金を背負う羽目になり、あと債権者が離婚した前妻の父親で、もろもろ人間関係が拗れ倒した挙句の刑務所収監らしい。まあ、生き方が不器用な人です。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:それなりにまじめに生きてきたんでしょうが、うっかり死地に踏み込んじゃうことは誰にでもある。当人に油断があったといえばそれまでだけど、起きてしまったらどうにか足掻いて抜け出すしかない。でも、そのために息子を犠牲にできるか、というと……。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:基本的にこのお話は、うっかりものの凡夫が詰んでゆくお話で、そういう意味では最後までどうにもならないんですが、それでも守らなきゃならないものは最後まで守り切ったお父さんのお話だとも言えます。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
『英雄の証明』:ちょっと日本とは違う仕組みの社会の話ではあるのだけど、それだけによき寓話として機能している気がしますね。前に観たイラン映画でも思いましたけど、情緒的な部分ではやっぱりと日本人と通じているよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月1日
■監督フィルモグラフィ:アスガー・ファルハディー(1972年〜)
『SAS:反逆のブラックスワン』@Netflix(22/04/30(sat)鑑賞)
本日の映画『SAS:反逆のブラックスワン』@Netflixを観終わりました。2021年配信の英国映画。原作はSAS(英陸軍特殊部隊)出身のアンディ・マクナブで日本未訳。英仏高速鉄道をハイジャックした傭兵部隊vs恋人と居合わせたSAS要員のお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月30日
『SAS:反逆のブラックスワン』:英国政府絡みの汚れ仕事が発覚して拘束対象となった傭兵一家「ブラックスワン」の残党が、英仏海峡トンネル内で高速列車ユーロストリームをハイジャック。しかし、そこには恋人と休暇でパリに向かうSAS要員トムがいた……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月30日
『SAS:反逆のブラックスワン』:傭兵一家のリーダーがルビー・ローズで、主人公のSAS要員がサム・ヒューアン。ともに殺人に抵抗がなく、感情の起伏の薄いサイコパスという設定。まあ主人公は恋人への感情はあるし、幼い女の子とのやりとりでも社会性をないような酷いサイコパスには見えず。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月30日
『SAS:反逆のブラックスワン』:恋人から聞かされる過去エピソードはそこそこ酷いんだけど(彼女もよく付き合ってるよな(^^;;)、作中の言動を見ている限り、SASの心理訓練(マインドセット)がちょっときつく効いているくらいにしか見えないんだよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月30日
『SAS:反逆のブラックスワン』:主人公とテロリストが戦闘の合理性優先で、人質の乗客ばしばし捲き込んで戦闘を繰り広げるエグい展開とか期待してると、残念ながらそういうのはないです。その癖、ちょいちょい「あんたはサイコパスだから」と主人公は周囲からレッテル張られ続けますが(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月30日
『SAS:反逆のブラックスワン』:英仏海峡の真下で列車内に立て篭もって、どうやって逃げるの……という辺りも含めて、ハイジャックもののB級アクションの定跡(セオリー)をいちいち押さえてくるところは嬉しくなってきちゃうんだけど、そこから外れる意外性がいまいち喰い足りない、というか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月30日
『SAS:反逆のブラックスワン』:尺もこの内容なら2時間いらなくね? とか、一般部隊との比較がなくてSASの凄みが伝わらないとか、まあ突っ込みどころはあるんですが、B級アクションとしてはそこそこよくできてます。あと英国政府が本当にどクズなので、そこはお勧めポイントでした♪ #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月30日
■監督フィルモグラフィ:マグヌス・マッテンス(?年〜)
『JUNK HEAD』@アップリンク渋谷(21/03/27(sat)鑑賞)
【公式】映画『JUNK HEAD』予告編/3月26日(金)公開
本日の映画2本目『JUNK HEAD』@アップリンク渋谷に劇場入りしました。独学でゼロからの思いつきで始めた初のストップモーション・アニメの長編映画で、国際映画祭で絶賛された堀貴秀監督のディストピアSF。ストップモーション新時代の騎手とされる作品だそうですが、さて。#fr21_n pic.twitter.com/361tgHPxSR
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月27日
『JUNK HEAD』観終わりました。圧倒的なオリジナリティに溢れる世界観で、異形の登場人物とモンスターたちが、死とバイタリティに満ちた冒険を繰り広げるディストピア地底探検奇譚。これがデビュー作で初ストップモーション作品って何? 野生の天才って、いるとこにはいるもんなんだなあ。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年3月27日
■追記:『JUNK HEAD』@TOHOシネマズ立川立飛(21/04/03(sat)鑑賞)(2回目)
本日の映画3本目『JUNK HEAD』@TOHOシネマズ立川立飛に劇場入りしました。先週観た映画ですが、せっかく近場でも上映してくれるというので、大きめのスクリーンでも観たかったし、パンフも買いたかったしい(^^;; そんなわけで2度目の鑑賞です。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年4月3日
『JUNK HEAD』:ちなみにパンフは売り切れでしたorz もう一回観にこないとダメかな(^^;; #fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年4月3日
『JUNK HEAD』観終わりました。2回目の鑑賞でも、改めて情報量の多さに圧倒されました。ところ狭しとジャンクな廃材や埋め尽くされているかと思えば、スクリーン映えするロングで引いたショットが多用され、脇のキャラも隙あらば小芝居で攻めてくる。これが監督デビュー作……恐ろしい子(^^;; #fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年4月3日
■追記:『JUNK HEAD』@Amazon Priime(22/04/28(wed)鑑賞)(3回目)
『JUNK HEAD』:公開から1年経って、配信も始まってますし、改めてレビューを。……いや、公開直後は衝撃が凄すぎて、2回も観たのにレビューまとめきれなかったから(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:遠い遠い未来。義体化により不老不死を実現した人類は、生殖能力を失ったことで新型ウイルスによる人口激減から滅亡の危機に瀕していた。そこでかつて開発後、深深度地下に投棄された人口生命体マリガンから、生殖機能を採取するため探査員を送り込むことに。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:だが、地下世界では、既にマリガンから派生した多様な生態系が作られ、知性を持つマリガンによって文明さえ築かれていた。探査員の乗るポッドはあっさり現地マリガン人によって撃墜され、探査員の義体はバラバラに。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:その頭部ユニットは地元の科学者マリガンによって新たな義体に組み込まれたが、撃墜の衝撃で記憶を失った探査員は、自らの任務も思い出せず、彼を拾った科学者や資源回収の3バカ兄弟と、地下世界の探索をはじめる……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:序盤はそんな風に始まるんですが、独自の進化を遂げた地下マリガン世界に驚愕する内に主人公は3バカ兄弟とはぐれ、またぶっ壊れて記憶を失って、そこで別の義体に組み込まれ……と変転流転を重ね、文字通り転がってゆくことになります。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:本作の魅力というか、インパクトのポイントは、この地下マリガン世界の圧倒的なオリジナリティで、マリガン生物同士で食物連鎖を形成し、食べて、排せつして、傷つけば血を流して死に、屍体は他のマリガンの餌になる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:さらに知性化して人間に近い個体はコミュニティを形成し、それぞれに任務を持ち、非知性化マリガンを養殖して食料を得る。そうしたコミュニティ内で小狡く立ち廻ろうとする者もいれば、協力して凶暴なマリガン獣に立ち向かうものもいる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:私たち現代人の目から見ると異様で、異質で、奇妙なんだけど、その世界なりの確かな合理性とぬくもりを持って存在しているように見える。深い教養と哲学とデザインセンスに満ちている。これが初めての映像作品でこの世界観が確立しているのは驚くべきことです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:でもそれでいて全体にユーモラス。丸っこいデザインもそうだけど、作中で交わされる言語の奇妙なトーンもおかしいし、その会話の内容(全編日本語字幕付き(^^;;)もとぼけてて面白い。そうやって笑っている内に、観客は地下のマリガン世界の最深部へと引き摺り込まれるのです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:あと、映像としてこれは指摘しておかないといけないのが、ほぼ個人制作で、撮影セットもガレージレベルなのに、ちょいちょい見事なスケール感のロングショットが差し込まれて、本格的なスタジオ撮かと勘違いさせるほど映像がリッチなんだよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:作り込まれた小道具類もそうだけど、監督の本業が装飾業だからか汚れを含んだセットの質感のリアリティも凄くて、インディー制作の貧乏くささを全然感じない。これを実質4人で作ったのか……と、こういう時に「安くすんで良かった」と予算を出さないから邦画はダメなんだけど。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『JUNK HEAD』:昨年2021年はコロナの猛威に振り廻された1年でしたが、本作や『PUI PUI モルカー』のような、手作りの3Dフィギュアアニメの新しい才能に驚かされた年でした。公開から1年経って、今回配信で改めて観直してもやはり凄かった。早く続編を観たいですね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月29日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』@Amazon Prime(22/04/28(thu)鑑賞)
本日の映画『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』@Amazon Primeを観終わりました。1969年公開。松竹ラインのドリフ映画第4弾。マドンナのミヨちゃん役に倍賞美津子。今回は公害問題と労働問題がテーマ。……いや、まあどうせいつものドタバタでしょうが(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:とある地方都市で漢方薬工場を経営するいかりやは、乳飲み子を置いて逃げた女房に続き従業員(荒井注/仲本工事/高木ブー)にも逃げられ、逃げ損なった加藤茶を酷使してようやく操業を続ける日々。だが工場から出るひどい臭いの排煙で町の住民から嫌われる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:市議会議員の音頭取りで工場閉鎖の市民集会が開かれるが、そこで反対してくれるのは、ドリフたちの高校時代の恩師のハナ肇のみ。住民投票により、圧倒的多数で閉鎖が決まりそうだ。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:一方、問屋に納品に向かった加藤茶は、帰り道で女子大生3人組のヒッチハイクを受ける。そのうちのひとりがドリフたちの高校時代のマドンナだったミヨちゃんにそっくりだったことから、加藤茶はあっさりとメロメロに(昭和用語)。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:そのミヨちゃんもとい美代ちゃん(倍賞美津子)は、ハナ肇の妹で、旅行業者の左とん平との見合いのために帰郷したのだという。だが、その裏では、市議会議員と旅行業者による地上げの陰謀を探るべく、女子大生仲間たちと調査していたのだ。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:市政を揺るがす疑惑を探るハナ肇と美代ちゃんをよそに、互いに出し抜いて美代ちゃんの気を惹こうと、ドリフの面々は実に醜い争いを続けるのだった……というお話。あらすじ書き起こして気付いたが、ドリフのメンバー、本筋にあまり絡んでないな(爆 #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:一応、工場排煙と住民運動の話なので「公害」ネタと、いかりや長介の横暴に荒井注たちが反発して退職するので「労働問題」ネタが出たということで、お題クリア。特にそれから深掘りはされず、ラストでもアレは「公害問題」は解決していない気がする(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:高校時代の吹奏楽部の先輩後輩の関係というだけで、いかりやの下から逃げ損なって、夜な夜なデスノート的な復讐日記を綴ったり、思いあまって殺害計画を実行しかけて赤ん坊の顔を見て思いとどまったり、今見ると加藤茶の挙動が例によって際どい(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:とは言え、終盤、工場閉鎖の住民投票結果が出て、絶望したいかりや長介が自殺するのしないのでジタバタする話と、市議会議員と旅行業者の地上げの陰謀を残りのみんなで暴く話が分離してしまい、ちょっとプロット構成がうまくない。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:あそこは逆上したいかりや長介が、市議会議員と旅行業者主催の宴会会場に突入して、どったんばったん大騒ぎの末、事件解決でも全員逮捕でもよかったのだが。ハナ肇が要所を締める安定感はあるけど、ドリフ本来のアナーキーさはちょっと抑えめかしら。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』:いかりや長介と加藤茶のふたりの掛け合いは、ドリフらしい毒と不穏さを秘めていて楽しいのだけど、作品全体を完全にドリフ色で染め上げるまではいっていない印象。まあまだ4作目ですからね。次いってみよう!(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月28日
■監督フィルモグラフィ:渡邊祐介(1927年〜1985年)
『親愛なる同志たちへ』@新宿武蔵野館(22/04/09(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『親愛なる同志たちへ』@新宿武蔵野館に劇場入りしました。1962年、労働争議が激しくなるソ連南部都市で、熱心な共産党党員のヒロインはデモの弾圧を主張するが、そのデモに娘が参加していることを知り……という、見る前から地獄感に震えるロシア映画。あうあう。#fr22_n pic.twitter.com/ia4LRl2elN
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月9日
『親愛なる同志たちへ』観終わりました。地獄絵図ですわ。市庁舎に押し寄せた群衆への軍の警告射撃にまぎれてKGBが発泡して血の池地獄……から、KGBがデモ参加者狩り始めて、党を挙げて「全部なかったこと」にしてゆく地獄味よ。なかった事なので誰も責任取らないしねー。辛い…辛い…。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月9日
『親愛なる同志たちへ』:1962年6月1日、ソ連南部ノボチェルカッスクの機関車工場で大規模なストが起こり、労働者による工場閉鎖が発生。共産党地方幹部の説得も効果なく、市政当局がなすすべなく見守る中、翌日には労働者は市庁舎まで押し寄せる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:市政スタッフで忠実な共産党員であるリョーダは、中央から来た幹部の前で強硬策を提案し、評価される。やがて市庁舎警備のため軍が派遣され、デモ隊に対し威嚇射撃を行うが、その銃声に紛れてKGBがデモ隊指導層への狙撃を実施。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:デモ隊はパニック状態となり、市庁舎前の広場は大勢の死傷者を出す凄惨な修羅場と化すが、そこに愛娘スヴェッカが参加していたと知ったリョーダは、現場に飛び込み半狂乱で娘の姿を探すのだったが……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:事件そのものは実話。ソ連内政史に詳しくない日本人としては、スターリンの死後、フルシチョフの治世下で社会が少しは開放的になったのかと思っていたけれど、実際にはそんなことはなく、この映画のように強権的なデモの弾圧などもやっていたらしい。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:ヒロインはそのフルシチョフの治世下で、そこそこの地位の共産党員としてよろしくやってた方で、品不足で行列が並ぶのを横に、知り合いから食料などを優先的に分けてもらいつつ、「スターリン時代の方がよかった」とか愚痴ってたりする。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:あの頃は敵味方がはっきりしていたから、だそうで、共産党エリート層(つっても、地方自治体の書記くらいだけど)の理解としては、そんなものだったのかもしれない。フルシチョフ治世下では物価が高騰し、労働者も不平を口にするようになった、と。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:とはいえ、いきなり給料の半分カットとかされたら、そら労働者も怒るのは当然なのだが、市政チームには何の権限もないので迂闊な約束もできず、頭を抱えて事態の悪化を眺めているしかない。しまいにヤケになって、酒飲んでたりする(^^;;。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:その意味では、主人公たち市政チームは最初から最後まで傍観者で、責任追求の対象にすらならない。……まあ、事が起こったあとは、「すべて無かったこと」とされてしまうので、責任者の処罰などされるはずもないのだが。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:この映画の本番は、市庁舎前の虐殺の後処理が始まってからで、遺体や負傷者が「消える」。各所でKGBによる面談が行われ、デモ参加者や支持者と判ると、その人物も「消える」。現場の広場は再舗装されて痕跡も「消され」、事件後数日でお祭り会場と化す。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:粛々と事後処理が進む中、失踪したひとり娘を探して、ヒロインは奔走し、権威主義体制が市民に牙を剥いたその結末の地獄をその目で目撃してゆく。……。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:この映画の勘どころのひとつは、ヒロインの設定で、市政スタッフでそこそこ権限はあるものの、KGBや軍に何かを命じられるほど高位者ではないが、何もせず諦めてしまえるほど無力でなく、娘の身を案じてはいてもぎりぎりまで体制を信じてもいる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:後半、娘の遺体を探して事態の核心に迫る段階では、焦燥する彼女に同情したKGB大佐が同行することで、より深い状況にアクセスしてゆく。まあ、この大佐の動機も、上司から「よき公安官は、弾圧対象に感情移入して理解するものだ」と諭されたからだったりするけど。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:作中で描かれる状況もエグいが、要所要所でこういうエグい視点をぶっ込んでくるので油断がならない。それにどうも、KGBがこういう市民虐殺を完全に行政手法のひとつとして、ここ以外でも日常的に使ってるみたいな話も匂わせて、辛い……。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:で、この事件自体は、冷戦終結後、ロシア政府が公式に認めて、プーチンが謝罪までしているので、この映画はインディペンデントではなく、一般公開されています。まあ、悪役をKGBに押し付けて軍は悪くないみたいな描き方は「本当か?」とか思いますけど。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:監督のアンドレイ・コンチャロフスキーは、1970年代にはソ連国内で文芸映画を撮り、その後、ハリウッドに亡命して黒澤明原案の『暴走機関車』とかスタローン&カート・ラッセルの『デッドフォール』などの娯楽作品を撮り、冷戦終結後帰国。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:帰国後は旧ソ連時代の旧悪を暴く映画を撮ってきて、ロシア映画界では巨匠とされる監督です(現国籍はフランス)。事件の同時代人として強いこだわりを持って作られた映画で、モノクロの画面も、画角も当時のソ連映画のスタイルに寄り添ったものとのこと。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:そういう文脈で撮られた映画ではあるんですが、今まさにウクライナでまったく同じ状況を更に規模を拡大してロシア軍(なのかFSBなのか知らないけど)が遂行中なわけで、これもはからずも時代を直撃する映画となってしまいました。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日
『親愛なる同志たちへ』:こういうご時世ですので、本国で再上映とか可能なのかどうかは判りませんが、権威主義的体制の危険性を容赦なく抉り、現代そのものに繋がる映画です。まあ、都合の悪いことを隠蔽して無かったことにしたがるのは、別にロシアだけの話じゃないですしね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年4月27日