『トップガン マーヴェリック』@TOHOシネマズ立川立飛(22/05/27(fri)鑑賞)
本日の映画『トップガン マーヴェリック』@TOHOシネマズ立川立飛に劇場入りしました。ご存知『トップガン(1986)』から36年。ひよっこだった主人公が歴戦の教官としてトップガンに返ってきた。そりゃあIMAXで初日に観に来ますよ!<完全に前作直撃世代(^^) #fr22_n pic.twitter.com/QKYTrh2YUN
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『トップガン マーヴェリック』観終わりました。手前、トム、この野郎、ふざけやがって。こんな力技でF-14出されたらお前…100億点だよ、こんちくしょう! (爆 観終わって、にっこにこだよ!(^^) 歳取って、今度は教官として後進見守るのかと思ったら、先頭切って鉄火場飛び込むしさあ。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『トップガン マーヴェリック』:あんなもん、満点か100億点しか出しようがないだろ。何言ってるんだ。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『トップガン マーヴェリック』:トップガン卒業後、同期が皆、将官として立身出世する中、ひとり大佐の身分でテストパイロットなどをしているマーヴェリック(トム・クルーズ)。トップガン出身の若手パイロットたちで困難なミッションに挑むことになり、彼は教官として召喚されることになる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:かつての自分たちのような、自信とプライドの塊のような訓練生たち。だがその中に、トップガン時代の事故で死んだ相棒グースの息子ルースターがいることを知り、マーベリックは困惑する……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:訓練校に着任した鬼教官が、実は主人公の死んだ父親のかつての相棒……というのは、少年マンガの大王道だけど、今回のトムはその鬼教官側。若者たちがプライドをばちばち突き合わせたり、肩を抱きあって歌ったりする姿を見て、郷愁に胸が痛む。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:もうね、若い衆と一緒にきゃっきゃしてられる立ち位置じゃないんですよ。もう大人なんです。かつて師匠や先輩が自分にそうしてくれたように、若い子に自分の持ってるものをすべて伝え、信じて、送り出すんです。いよいよトム様にも男稼業の降り時が……。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:こなかったorz 結局、トム様、編隊長として鉄火場(戦場)に真っ先に飛び込んでゆくことに(爆 えーっ、ていう(^^;; あんた、やっぱり生涯現役でいるつもりか!でも許す!トム様じゃあしょうがない。あんただけは、永遠の若大将だよ!(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:ま、それはさておき。これが前作のヒットを受けて数年後に撮られた映画ではなく、36年も経っての続編であることが非常に映画の味わいを深くしていて、ちょうど軍用機パイロットとしてのキャリアの始まりと終わりの物語になっている。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:いや、あのラストだと、主人公は何かあれば絶対また鉄火場にしゃしゃり出てくる気がするけど(^^;; 生涯現役ならそれはそれとしても、若い頃から続く変性と成熟のひとつの句読点(ピリオド)として描こうという意志はあるよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:で、相棒の息子と和解したり、再開した昔の彼女と今度こそ身を固めようとしたり、古い戦友を見送ったりと、流れとしては鉄火場に立つ男稼業を手仕舞いする流れなのに、結局、生涯現役宣言みたいな話になってしまうトム様のそれは、華やかさなのか、宿業なのか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:まあこの後控えている『M:I』とか、後方の司令室のデスクから部下に指揮しているトム様とかイメージできないもんね。とはいえ、俳優のキャリア的に、身体性の衰えは必ずやってくる。「だが今じゃない」ということか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:トム様がそうと決めたのなら、観る側として是非もない。後は出し惜しみなく投入されるネタの数々に観客の感情出力(ゲイン)を押し上げられ、F-14の登場で興奮はフルMAX。もうどうにでもして、とめろめろになるしかないのです(^^)。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:で、そういう構造の作品なんで、前作を観て感情移入しておいた方が楽しめます。まあ要所要所で回想シーンが手短に入ってるんで、観てなくてもだいたい判るようにはなってますが。MCUなんか観ても、ハリウッド映画はこういう処理が上手いよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:他には、前作では実戦での空戦シーンはおまけ的なボリュームで、それだけに青春映画色も強かったんですが、今回は空戦シーンのバリエーションも豊かで、敵もなかなか手強く設定されてるので見応えがあります。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:地対空ミサイル(SAM)の乱れ打ちを、フレアをばら撒きながら回避する空戦機動(マニューバ)とか、目の前でブガチョフコブラ機動をかますSu-57(とは作中で誰も口にしない第五世代戦闘機(^^;;)とか、これだけでも超楽しいw #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:前作から始まった空戦表現の追求が、アニメやゲームを経て本作に回帰して結実したと考えると、これも感慨深い。本作はトム・クルーズのフィルモグラフィの集大成であると同時に、ハリウッド航空アクション映画の集大成でもあるんですね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『トップガン マーヴェリック』:痛快娯楽映画として何も考えず楽しんでもいいし、優れた青春映画だった前作の返歌(アンサー)として観てもいい。トム・クルーズという主演俳優を軸に豊かな読み解きを許す作品でもあるので、是非劇場の優れた環境で観て楽しんでください。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
■監督フィルモグラフィ:ジョセフ・コジンスキー(1974年~)
Netflix | スパイダーヘッド(2022/06/17から配信開始)
https://www.netflix.com/title/80210767
https://www.netflix.com/title/70259170
『大河への道』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(22/05/26(thu)鑑賞)
本日の映画『大河への道』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。中井貴一&松山ケンイチ主演。立川志の輔の新作落語『大河への道 伊能忠敬物語』を映画化。大河ドラマで町おこしの現代劇と再現ドラマの時代劇のハイブリッド。松竹は時代劇を遺すために、本当に色々考えてくるな。#fr22_n pic.twitter.com/qeMGt7U3Cg
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『大河への道』観終わりました。巨大な師・伊能忠敬の死後、遺された弟子や幕府方担当官の凡人たちが、師の偉業を完成させるため、その死を3年隠して奔走するお話。生々しいリアルポリティクスの駆け引きより人情噺寄りなのは、落語原作なので(^^;; 日本人にはこっちの方が親しみ易いかな。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『大河への道』:町おこしの企画プレゼンの場で、地元の偉人・伊能忠敬の大河ドラマをやれば、とうっかり口にしてしまった千葉県香取市市役所の総務課長・池本(中井貴一)は、プレゼン用のスクリプトを作ってもらおうと、地元の脚本家・加藤(橋爪功)の下を訪ねる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:ところが、当の脚本家は気乗りせず、池本は地元の伊能忠敬ゆかりの地や博物館に連れ廻した結果、ようやく何やら着想を得たらしく、しばらくして役所との打ち合わせの場で、大河ドラマのスクリプトの代わりにとある話を披露する。それは伊能忠敬の死後の物語……。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:1818年、17年にも及ぶ測量の日々の末、伊能忠敬は日本初の実測地図「大日本沿海輿地全図」(伊能図)の完成を見ずして死去。しかし、このことが露見すれば、地図作成プロジェクトへの幕府の公金投入が断たれると恐れた弟子たちは、その死を隠すことに。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:そこでさっそく捲き込まれたのが、幕府方の担当者である高橋景保(中井貴一)。伊能家への借財をかたに、それから3年間、地図完成の日まで、伊能忠敬の弟子たちとともに幕府勘定方を騙し抜くことになる……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:「大日本沿海輿地全図」の完成が伊能忠敬の死後であることは知る人ぞ知る話で、特に新発見の話でもなく、そこに隠蔽工作が本当にあったかどうかはちょっとよく判らない。さすがに具体的な成果物もなしで、3年間も公金支出続けられるとも思えないけど(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:隠蔽工作があったとすれば、地図作成プロジェクトに幕閣内で賛否があり、プロジェクト推進派の支持基盤が意外に弱かったのか。まあ、普通に考えれば、高精度の地図があれば、国防や内政などの行政の精度を格段に引き上げるので、幕府として邪魔をする理由はありませんが。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:本当はこの地図作りの周辺は結構きな臭くて、伊能忠敬から北海道の測量を委託された間宮林蔵は幕府の探索方(エージェント)として、対露だけでなく松前藩のアイヌ支配の実態なども調査していたはずだし、後にシーボルトが伊能図を国外に持ち出そうとした時には、死人も出てる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:地図とは、それだけ生々しく現実の政治や経済と結びついている存在であり、やろうと思えばハードボイルドな謀略もの(エスピオナージュ)にもできそうな題材ですが、今回はそういうのじゃないです(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:原作が落語なので、偉大な師の死後、遺された凡人たちが小人なりの浅知恵で右往左往するおかしみと、そこに見え隠れする一分の意地と侠気を描く人情噺に落とし込まれています。そこに地方公務員のオジサンの可愛らしい現代劇が二重写しになる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:その現代劇パートと時代劇パートのそれぞれで、中井貴一がわちゃわちゃした小役人の軽みと、時代劇らしい想い入れたっぷりの芝居のどちらも演じ分けてて、さすがの貫禄。落語の与太郎的な立ち廻りの松山ケンイチも軽やかなボケツッコミが楽しかったです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
『大河への道』:本作は『武士の家計簿(2010)』以降、松竹が地道に積み重ねてきたチャンバラに頼らない、経済・行政ネタ時代劇の最新作で、今後も色々なアプローチでちょっと変わった時代劇を模索してくれるのでしょう。次はどんな「時代劇」を見せてくれるのかな。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月27日
■監督フィルモグラフィ:中西健二(1961年~)
『ハケンアニメ』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(22/05/25(wed)鑑賞)
本日の映画『ハケンアニメ』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。辻村深月原作、吉岡里帆&中村倫也主演。タイトルは「覇権アニメ」の意で、決して派遣社員のが作ったアニメの話ではありません(^^;; まあアニメ界隈での「覇権」という言葉もちょっと古くなりましたけどね。#fr22_n pic.twitter.com/OnzhnXp54k
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『ハケンアニメ』観終わりました。原作刊行から、シーンの様相が変化して作中の表現や状況がちょっと古くなってる…というのは事実だけど、にも関わらず本作が強い普遍性を持つのは、クリエイターの宿業ともいうべき「届け」という想いで全カット前作台詞で研ぎ澄まされているからだと思う。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『ハケンアニメ』:今期土曜夕方5時放送のアニメ枠に決まったのは、地方公務員出身の新人監督・斎藤瞳(吉岡里帆)と、天才と名高い監督・王子千晴(中村倫也)の両番組。放送開始前から対立関係を煽られた挙句、番宣の対談イベントでテンパった瞳が打倒宣言まで口走って、業界騒然の話題となる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:しかし、新人監督の瞳は、プロデューサーに番宣企画にばかり引きずり廻されて制作作業に打ち込めないことや、異例の抜擢に実力が伴っていないと陰口を叩かれていることなどに苛立っていた。一方、クセの強い天才肌の王子に担当プロデューサーは振り廻される。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:やがて、番組第一話の放送日を迎え、両番組の1クール3ヶ月に渡る今期ハケンアニメの座を競う戦いが幕を開ける。両番組の制作陣や、放送局、視聴者たちを捲き込んだレースの行方は……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:最悪生放送まで可能なドラマならともかく、1話作るのに3ヶ月くらいかかるアニメで、1クールアニメが放送開始後にやれることあまりなくない?……という身も蓋もないツッコミもまあ、なくはないんですが(^^;; 実際には収録台詞弄ったり、編集で何かできるか、くらいかな。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:これに限らず、原作刊行からのシーンの変化(収益構造が円盤売上より配信に移行)により、それを言い出すとプロットの前提から見直さないといけない要素がいっぱいあります。ただそれは、アニメ業界が今も日々、激動の変化に晒されている業界であるから、でもあるんですよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:なのでどの一瞬を捉えても、すぐに状況は過去のものとなってしまう可能性はあり、そうであれば、無理にリアルに寄り添うより、いろいろ判りやすく状況や設定を整理した「寓話」として組み立ててしまうのはアリだと思います。本作はそういう映画です。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:で、そうまでして本作は何を語りたいのか。クリエイターたちがどんなに迷走し、悩み、苦しんでも、最後に拠り所にするのは「届け」という想いの純粋さにある、ということ。映画を観終わって振り替えると、全カット全セリフがそこに向けて研ぎ澄まされていることが判ります。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:序盤、番宣取材に振り廻されて疲弊してゆく主人公の若手女性監督・瞳が、それでも憧れの天才監督・王子に会えると緊張しつつも壇上に上がった対談イベントで、その王子が口を開くや、創作以外に関心のない「天才」でしか吐けないトーンとセリフを口にする。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:「創作」というか、更にいえば、「表現」で人を殴ることでしかコミュニケーション手段を知らない奴。四六時中、「オリジナル」とは何かで脳内を埋め尽くしてるんで、こういう場で口を開いても、こんな聴く者を殴りつけるような言葉になる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:いるいる、こういう厄介な「天才」(^^;; 同時にこの瞬間、バチンとフィルムに電流が走るんですね。これは演じる中村倫也の演技力もあるし、ひとつひとつの台詞の強度が違う。どこかから借りてきた言葉じゃなく、この瞬間この人物の魂から吐き出されたような力強さがある。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:それがこの後、ここぞという所で、この研ぎ澄まされた言葉の力をもってズバンと決めてくる。これが原作時点からなのか、脚本の力なのか。少なくとも、その力を殺すことなく観客に届けた演者と演出の力量は間違いないでしょう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:特に先の対談イベントとクライマックスの最終話コンテ会議のシーンは凄かった。それに比べれば、業界描写が実態と多少ズレていようが、大した問題ではありません。その力ある台詞の数々が、すべて「届け」という想いに収斂してゆく。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:あらゆる表現者の根源的な願いであるその言葉の強さと、それを根幹に組み込まれた物語構造の美しさがあるので、自分の中では高評価で固まっています。まあ、それでも瑕疵はあるし、こうして欲しかった所などはありますけどね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:以下は、そうした作品としての高評価がまずあることを認めた上で、あえての注文ですが、先に触れたように放送開始後の1クールアニメにやれることが限られてるのだから、そこは逃げずにその状況を打破するミラクルを見せて欲しかった。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:大規模リテイクが発生した際の対応も、社内作画班や外部スタジオに昭和じみた人情論で協力を仰ぐとかではなく、工程のドラスティックな見直しや、海外アニメーターをSNSで一本釣りするなど、人間力などではなく、マネジメントの力を見せて欲しかった。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:これも原作刊行から2022年の現時点までに変化した時代の空気感だけど、制作現場の過重労働について、それが(実写を含めて)制作現場の現実であっても、批判的な視座は欲しかった。ほんの数年にも関わらず、原作の枠組みが古くなってしまった部分ですね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:……とまあ、欲を言えばきりはないのだけど、それがないことで作品の骨格の美しさ、力強さが揺らぐわけではない。ここまで作品と時代とのズレを指摘しておきながら何ですが、半世紀後にはその辺の機微が判る人もいなくなって、残るのはその骨格の美しさです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
『ハケンアニメ』:その意味で本作は、2022年の今年の映画として遺すべき、力のある映画であると思います。公開第2週に入る明日からは、上映回数も減ってしまうようですが、是非、劇場で観て欲しいですね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月26日
■監督フィルモグラフィ:吉野耕平(1979年~)
『さがす』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(22/01/23(sun)鑑賞)
本日の映画2本目『さがす』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。『岬の兄妹』の片山慎三監督、佐藤二朗主演。失踪した父親と、その名前で働く殺人鬼の青年。父を探す女子高生の娘は、青年を問い詰めるが……というスリラー。各方面で評判も良いようですが、さて。#fr22_n pic.twitter.com/vuC9liMNGx
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年1月23日
『さがす』観終わりました。あらすじで言及された部分は、開始10分でささっとセットアップされ、そこから語られるのは、こちらの想定を2段階は上廻る闇の奥。ひと筋縄ではいかないとは思っていたが、ここまでとは。落ちもそこまで語り切るか。でも娘の「父親探し」として見事な落ち。完璧。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年1月23日
■追記:『さがす』@Amazon Prime(22/05/24(tue)鑑賞)(2回目)
『さがす』:「指名手配中の連続殺人鬼を捕まえたら、300万貰えるで」と言い残して失踪した父親・智を探す中学生の娘・楓。警察からも相手にされず、必死に父親の行方を探す内に、父の名で働く日雇い労働者の存在を知る。だが会って見れば、父とは似ても似つかない若い男。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:いったんは落ち込む楓だったが、その若い男の顔が、件の指名手配の連続殺人鬼とそっくりなことに気づく。楓はその男を追って離島に渡るが、そこで彼女が見たものは……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:冒頭、父親がスーパーの万引きで捕まり、娘が引き取りにゆく下りから始まり、佐藤二朗演ずる落ちぶれた父親像が強調されるのだけど、そこからして既にトラップで(^^;;、先の序盤のあらすじ後、殺人鬼目線、父親目線で語り手が変わるたびに、事態の様相がひっくり返ってゆく。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:序盤のあのあらすじまでだと、お父さん、殺人鬼に返り討ちにあったんじゃないか、とか、娘目線で本気でやきもきさせられるんですが……その後、解き明かされる「真相」は、そんな甘っちょろい次元の話ではなかった(吐血 #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:初見の観客には、是非、その辺の視点転換後の展開自体を楽しんで欲しいんで慎重にネタバレを避けつつ、周辺からレビューを進めますが、まず本作で清水尋也が演じる殺人鬼は、例の川崎で自殺志願者をSNSで誘い込んで殺しまくってたあの実在の殺人鬼がモデル。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:快楽目的で殺人繰り返すようなサイコパスなんだけど、それだけに対人コミュニケーションは上手く、人の心の隙間にすっと入り込んでしまう。なので、難病の妻の看病に疲弊していたお父さんの心に入り込んで、ごく自然に「変えて」しまう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:怖いといえば、そっちの方が怖い(^^;; あまりにスムーズに「あっち側」にシフトチェンジしてるんで、当人も娘も気づかない。まあ、そこから娘が愛した本当の「お父さん」を探し出すことができたのかどうかが、本作のクライマックスとなるわけですが。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:その意味で、この映画の柱は、変性してゆく佐藤二朗演じるお父さんで、流されるままに変転して最後に娘の前に「帰って」ゆく。福田雄一監督作品などでのコメディ俳優として有名な彼ですけど、それが優れた演技力の裏付けありきだったことが判ります。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:その中学生の娘役の伊藤蒼は、母の死後、急に身を持ち崩した父親に突然失踪されて強い不安と憤りにさらされながら、それを必死に堪えなて父親の行方を追って突き進む少女を見事に演じていました。今から将来の楽しみな女優さんですね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:「真相」が明らかになるに連れて、事態の深刻さは一層一層と増してゆき、救いのない地獄絵図が展開する。でもそこここに人のボンクラさが顔を出しもする(^^;; その演出の緩急の巧みさに導かれながら、少女の父親探しの道行の涯(はて)の哀切を見届ける。そんな映画でした。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
■監督フィルモグラフィ:片山慎三(1981年〜)
『映画 五等分の花嫁』@TOHOシネマズ立川立飛(22/05/23(mon)鑑賞)
Netflix|五等分の花嫁(2シーズン)
https://www.netflix.com/title/81152346
Amazon Prime|五等分の花嫁
Amazon Prime|五等分の花嫁∬
本日の映画『映画 五等分の花嫁』@TOHOシネマズ立川立飛に劇場入りしました。五つ子の女の子たちと家庭教師の男の子で、彼の花嫁になるのはどの娘?というラブコメ。TVアニメ版2期までやって、完結までの原作の残りを劇場アニメ化。アニメしか観てませんけど、さて。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『映画 五等分の花嫁』観終わりました。結局、これ、嫁ひとりに小姑が4人ついてくる、という落ちなのでは…(汗 マガジンお得意のあざといラブコメの完結編として負けヒロイン全員のケアから結婚式の中身まで尺取ってやるのは、映画として冗長だけどファンムービーとしては大正解ではあるよね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『映画 五等分の花嫁』:ひょんなことから成績不良の五つ子・中野姉妹の家庭教師を引き請けることになった貧乏高校生・上杉風太郎の高校生活もいよいよ大詰め。高3秋の文化祭後に姉妹のいずれかに告白する決意を固めた彼に、姉妹たちもそれぞれ色めき立つが……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:正直、単独の映画としては、長いし冗長だと思います。何でか、というと、告白前も告白後も、五つ子姉妹全員分のルートを丁寧に全部やってるから(^^;; 五つ子姉妹はそれぞれ自我の確立に拗らせてるんですが、主人公はその解決に全部寄り添って見届ける。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:特に文化祭の喧騒と並行して、姉妹全員分のドラマが同時並行でそれぞれ山場を迎えるのだけど、それ全部に付き合ってる主人公の頭の中はどうなってるんだろう、とか思いはしましたが(^^;; 面倒臭いよお前ら、せめて2〜3組くらいにまとめろよ、とか言わない。紳士だからw #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:だいたいマガジンのラブコメは、時代の最先端からちょと遅れた設定が多いんですが、逆にそれがあざとくて引きになる。本作の基本構造のひとつである家庭教師の主人公が複数ヒロインを教える、というのはジャンプの『ぼくたちは勉強できない』がやや先行してますし。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:そこで「ヒロインをひとりふたりと足すのは面倒だ。ええい、最初から五つ子美少女でどうだ!」とぶちかましてくるのは実にマガジンらしい(^^;; 更にアニメ版では、いずれも主役級のヒロインを張れる女性声優を揃える豪華さ。死角なし、とはこのことでしょう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:とは言うものの、本作のラブコメとしての特徴はそういったあざとさとは別に、主人公が超紳士で、勉強にせよ、恋愛にせよ、自己実現についてにせよ、ヒロインたちの精神指導者(メンター)としての立ち位置を崩さないところだと思います。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:どんなに立て込んだ状況下でも、ヒロインたちが欲しい時に欲しい言葉をかけてくれるんだもの、それは惚れますよ。この年頃の男の子らしい、ダメなとことかみっともないとことかはあまりフォーカスされず、その出来すぎた完璧超人ぶりは、むしろ少女マンガ的ですらある。#fr22_n
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『映画 五等分の花嫁』:特に今回の映画で取り上げているパートは、表向き主人公とヒロインの恋愛関係のクライマックスのようではあるけど、実際には五つ子という群体からそれぞれ個人として自我をどう確立(=進路選択)するかで苦しんでて、それに比べれば恋愛関係は補助線でしかないです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:というか、主人公に選ばれなかった負け組ヒロインたちが、それなりにすっきりと結果を受け入れているのは、自我の確立や自己肯定に成功しているからで、その時点で主人公の役割は「物語を終らせる機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」でしかない。#fr22_n
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『映画 五等分の花嫁』:正直、この年頃の男の子らしい泥臭いリビドーに悶々とする場面とかがあまりない完璧超人なんで、少年マンガの主人公としてどこまで読者に感情移入されていたのかよく判らないんですが、女子から尊敬を集める存在でありたいという男子読者のニーズには応えているのかな。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:と同時に、本作はヒロインの自己実現が第一義である少女マンガではなく、あくまで少年マンガのラブコメであるのは、負け組ヒロインに他の恋愛相手が出て関係を深めるような展開にならなかった辺りを見るとよく判ります。#fr22_n
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『映画 五等分の花嫁』:五人姉妹でそれぞれ進路や生き方が違うなら、主人公と違うタイプの男(じゃなくてもいいけど)と付き合って、その関係性から成長と成熟するヒロインが出てきても不思議ではない。女性向けのコンテンツで大河ドラマになると、成長に伴って付き合う男が変わったりしますし。#fr22_n
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『映画 五等分の花嫁』:でも、ヒロインにとって主人公(男)が代替え可能な存在であることは、少年マンガの読者男子の認知限界を越えるので、そうはならないのです(爆。なので、大人になった負け組ヒロインの誰も彼氏をつくらず、さっそく小姑のように新婚旅行についてこようとする(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:本作を評して、「ハーレム落ちにせず、ちゃんと『花嫁』を選んだのはラブコメとして誠実」という意見もありますが、これは実質ハーレム落ちなのでは、という気がしないでもない(^^;; まあでも、現実認知を主題とする青年誌じゃないんだから、少年誌ではこの辺が限界か。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:今回の映画版を観て、本作の魅力は、少女マンガ並みの精度でヒロインの自己実現を描き、そのメンターたるホワイトな男子像の魅力を提示しながら、あくまで少年マンガのラブコメとしての枠を越えなかったことなのかな、と感じました。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:そんなわけで、単独の映画としても、原作全体を含む物語としても、いろいろ歪(いびつ)だとは思うんですが、しかしまあ、歪(いびつ)であればこそ魅力的であるし、それを必要とする人たちには深く刺さるわけで。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
『映画 五等分の花嫁』:とりあえず、映画を観終わった後、僕の後から出てきた大学生くらいの男の子たちが、推しのヒロインのあそこのシーンが良かった、観にきて良かったと熱く語っていたので、この映画は必要な人たちにちゃんと届いた映画だったんでしょうね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月24日
■監督フィルモグラフィ:神保昌登(?年〜)
『バンデラス ウクライナの英雄』@Amazon Prime(22/05/22(sun)鑑賞)
『バンデラス ウクライナの英雄』@Amazon Primeを観終わりました。2018年本国公開のウクライナの戦争映画。勿論、ウクライナ側に立ってのプロパガンダ映画なんですが、それも踏まえた上で何を見せてくれるのか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:2014年9月、ロシアによるクリミア半島併合後の和平交渉が進む中、東部ドネツク州ヴェセレ村で地元市民を乗せた乗り合いバスが襲撃され、親露派メディアにより政府軍の仕業と宣伝される。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:しかしキエフの軍中央は、現地部隊に潜入するロシア人工作員ホドックの仕業と断定。これを炙り出し、襲撃者一党を殱滅すべく、地元出身のアントン率いる特殊部隊を送り込む。工兵隊と身分を偽って現地入りした部隊は、捜査を開始するが……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:主人公の派遣されたドネツク州は、この時期、かろうじてウクライナ支配下にあるとはいえ、親露派工作員が入り放題。どころか、政府軍内にテロリスト幹部が潜伏してるわ、実行犯捕まえたら幼馴染だわ、そいつが殺したのも共通の親戚だわという地獄絵図。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:住民の半数は親露派で聞く耳持たないし、ちょっと外歩けば、若い頃やんちゃした想い出の場所ばかり。そんな状況下で、陰々滅々と捜査を行ってゆくのだけど、敵は先手を打つように兵士や住民を殺害し、住民と政府軍の衝突を画策する……。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:ジャンルとしては戦争映画というより、戦場ミステリー寄りですね。次々に怪しい人物が捜査線上に浮かんでは消える。ただ敵も黙って見ているわけではなく、先手を打って仕掛けてきて、連れてきた部下も容赦なく殺される。この辺の緊張感はお見事。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:終盤になると工作員の正体がバレて、ボランティアとして現地入りしていた主人公の奥さん誘拐して親露派の拠点に誘拐してしまい、それを追って主人公が敵地に単独潜入。工作員とタイマン対決という判りやすいアクション映画化します。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:そのアクション描写は、若干繋ぎ方が粗いかな、とは思うものの、軍隊格闘術ベースで良くやってると思います。香港とかハリウッドの最先端レベルと比べると、もうちょっとスピード感が欲しいとこですが、まあ、予算も技術の蓄積も違うでしょうし。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:作品中のロシア人はまったく話の通じないドクズ野郎として描かれます。彼らが口にする「ウクライナ人なんて存在しない」「みんなスラヴ人だ」「洗脳されてるだけ」というのは、実際にプーチン辺りが言ってることなんで、誇張でもなんでもないですけど。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:一方で地元の親露派住民は、ロシア系メディアを無邪気に信じて、「援助物資をくれるのでロシア人はいい人」とか思ってて、ウクライナ側の声に耳を貸さない。とはいえ、皆、顔見知りの親戚縁者ばかりなので見捨てるわけにもいかないし……という扱い。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:お話の落ちも悪のロシア人工作員をぶっ飛ばしてめでたしめでたし…とはいかず、苦いラストへと雪崩れ込む。まあ、悪党ひとり斃しても、戦争が終わるわけではないので。この苦さを判ってほしい、というのがこの映画の宣伝(プロパガンダ)要素なのかな。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『バンデラス ウクライナの英雄』:個人的には戦場ミステリー要素だけで最後まで引っ張ってくれても良かったかな。この本作は今回のロシア軍の本格侵攻が始まる前の映画なので、その時点でのウクライナ側のいろんな想いが詰まった映画で、今撮ればまた違った映画になるのかもしれませんが。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月23日
『あの頃。』@TOHOシネマズ新宿(21/02/23(tue)鑑賞)
松坂桃李主演 映画『あの頃。』予告編|2月19日(金)公開!!
Netflix | あの頃。
https://www.netflix.com/title/81436987
本日の映画1本目『あの頃。』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。松坂桃李主演、劔樹人の自伝的コミックエッセイを原作とするハロプロを推すアイドル・オタクたちの青春ストーリーもの。いや、アイドル系は遠くから観測してただけなんで、そこで何起きてたかまでよく知らなくて(^^;; #fr21_n pic.twitter.com/omh6jSfyDA
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月23日
『あの頃。』観終わりました。ゼロ年代大阪、ただただモーニング娘。推しなだけの何者にもなれない男たちと、そしてアイツと過ごした「あの頃。」の話。モー娘。史という公史に照射される個人史の物語であり、文化と青春という意味では『花束みたいな恋をした』の別トラック感はあります。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年2月23日
■追記:『あの頃。』@Netflix(22/05/21(sat)鑑賞)(2回目)
『あの頃。』:2004年の大阪、大卒後、バイトをしながらのバンド活動も煮詰まって停滞した日々を過ごしていた主人公(松坂桃李)は、友人がパチンコの景品で当てた松浦亜弥のDVDを観て衝撃を受け、慌てて駆け込んだCD屋で貰ったイベントのチラシに導かれてファンの集会に足を運ぶ。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:ライブハウスの貸し切りで開かれたそのイベントは、熱いハロプロ・オタの男たちが延々とハロプロについてダベり合う「だけ」のイベントだったが(^^;;、その演壇で語る男たちに誘われてつるんでハロプロ・オタク活動に勤しむことになる。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:気のおけない仲間たちとのアイドル・オタクの楽しい日々だったが、月日を経るに従って、それぞれに人生のステージが移り、活動の中心も変化してゆく。そんな中、仲間たちのひとり、コズミン(仲野大賀)がガンに冒されていると知らされる……というお話。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:本作は基本的に20代男子のホモソーシャルなわちゃわちゃを慈しむお話なんで、全編を通したヒロイン的な女性キャラはいないんですが、その意味で「ヒロイン」は仲野大賀演じるコズミンでしょう。ネット弁慶で金に汚く、すぐ調子に乗って、仲間の彼女にも手を出そうとする(爆。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:この映画、出てくる男の子たちみんなボンクラなんですが、その中でも突出するボンクラで、どうしようもない奴なんですが、ただ裏表がない。いや、本人裏表演じているつもりでも、底が浅いので何考えてるか見え見えで(^^;;、だからこそ仲間たちに愛される。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:このお話は「ハロプロが好き」という以外に何も持っていない、何者にもなれない男たちのコミュニティの物語であり、逆に言うと「何かにならなきゃ」と意識した瞬間にそこから離れてゆく。でもコズミンは最後まで変わらないまま。何かを目指す時間が彼にはなかったからだけど。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:しかし、「ハロプロが好き」なだけの男たちが月いちで集まって、箱借りてグダグダと特定アイドルグループの話をくっちゃべるだけの会が成立するというのも、不思議な話です。純粋な消費とコミュニケーションだけだもんな。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:アイドル親衛隊的な規律と統制の集団ではなく、オタク的情熱でアイドルについて熱く語るが、中学生男子がわちゃわちゃと連んでいるような関係性。主人公は元々それなりにモテるんだけど、この非モテ集団に傾倒する彼についてゆけず、いつの間にか周りから女の子がいなくなるw #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:コイツら本当にどうしようもねえな……と思いつつ、まあ自分の周囲の同人仲間たちも、程度の差こそあれ似たようなボンクラ集団だったし、人生でそこでしか得られないものもある。音楽で一度挫折した主人公が、この仲間たちとバンド組むのは彼的には再生のプロセスだしね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:ハロプロのカバー曲を野郎どもでがなるだけのバンドでも、やがて上京してスタジオ・ミュージシャンを目指すことになる主人公には、小さくないきっかけだったのだろう。多分、このサークルに所属していたそれぞれが、ここで何かの傷を癒して旅立っていったのだ。コズミン以外は。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:仲野大賀演じるコズミンだけが、成長することなく、旅立つこともなく、最後まで愛されるボンクラとして死に、永遠にそこにいる。この物語で、主人公が哀切をもって彼を思い出すのは、彼が大切な親友であり、「あの頃」の自分自身の写し絵で在り続けるからでしょう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:こういう若衆的コミュニティは、古今東西、いろんな形で存在して、村落共同体から離脱して都市生活を暮らす近代個人であるはずの僕らも、こうして端からはなんだかよく判らない理由で集まって、コミュニティを作って、やがて旅立ってゆく。本当は集まること自体が理由みたいに。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
『あの頃。』:不思議といえば不思議な話です。今日もこの街の、あるいはどこかの街の空の下で、こうやってわちゃわちゃと人は集まって、旅立ったり、そこに留まり続けたりするのです。僕の仲間たちとの「あの頃」を想い出しながら観た映画でした。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月22日
■監督フィルモグラフィ:今泉力哉(1981年〜)
Netflix | 街の上で
https://www.netflix.com/title/81511250
Netflix | his
https://www.netflix.com/title/81338785
Netflix | mellow (2022/6/16配信終了)
https://www.netflix.com/title/81278619
https://www.netflix.com/title/81336396
Netflix | 愛がなんだ
https://www.netflix.com/title/81406366