『さがす』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(22/01/23(sun)鑑賞)
本日の映画2本目『さがす』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。『岬の兄妹』の片山慎三監督、佐藤二朗主演。失踪した父親と、その名前で働く殺人鬼の青年。父を探す女子高生の娘は、青年を問い詰めるが……というスリラー。各方面で評判も良いようですが、さて。#fr22_n pic.twitter.com/vuC9liMNGx
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年1月23日
『さがす』観終わりました。あらすじで言及された部分は、開始10分でささっとセットアップされ、そこから語られるのは、こちらの想定を2段階は上廻る闇の奥。ひと筋縄ではいかないとは思っていたが、ここまでとは。落ちもそこまで語り切るか。でも娘の「父親探し」として見事な落ち。完璧。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年1月23日
■追記:『さがす』@Amazon Prime(22/05/24(tue)鑑賞)(2回目)
『さがす』:「指名手配中の連続殺人鬼を捕まえたら、300万貰えるで」と言い残して失踪した父親・智を探す中学生の娘・楓。警察からも相手にされず、必死に父親の行方を探す内に、父の名で働く日雇い労働者の存在を知る。だが会って見れば、父とは似ても似つかない若い男。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:いったんは落ち込む楓だったが、その若い男の顔が、件の指名手配の連続殺人鬼とそっくりなことに気づく。楓はその男を追って離島に渡るが、そこで彼女が見たものは……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:冒頭、父親がスーパーの万引きで捕まり、娘が引き取りにゆく下りから始まり、佐藤二朗演ずる落ちぶれた父親像が強調されるのだけど、そこからして既にトラップで(^^;;、先の序盤のあらすじ後、殺人鬼目線、父親目線で語り手が変わるたびに、事態の様相がひっくり返ってゆく。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:序盤のあのあらすじまでだと、お父さん、殺人鬼に返り討ちにあったんじゃないか、とか、娘目線で本気でやきもきさせられるんですが……その後、解き明かされる「真相」は、そんな甘っちょろい次元の話ではなかった(吐血 #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:初見の観客には、是非、その辺の視点転換後の展開自体を楽しんで欲しいんで慎重にネタバレを避けつつ、周辺からレビューを進めますが、まず本作で清水尋也が演じる殺人鬼は、例の川崎で自殺志願者をSNSで誘い込んで殺しまくってたあの実在の殺人鬼がモデル。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:快楽目的で殺人繰り返すようなサイコパスなんだけど、それだけに対人コミュニケーションは上手く、人の心の隙間にすっと入り込んでしまう。なので、難病の妻の看病に疲弊していたお父さんの心に入り込んで、ごく自然に「変えて」しまう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:怖いといえば、そっちの方が怖い(^^;; あまりにスムーズに「あっち側」にシフトチェンジしてるんで、当人も娘も気づかない。まあ、そこから娘が愛した本当の「お父さん」を探し出すことができたのかどうかが、本作のクライマックスとなるわけですが。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:その意味で、この映画の柱は、変性してゆく佐藤二朗演じるお父さんで、流されるままに変転して最後に娘の前に「帰って」ゆく。福田雄一監督作品などでのコメディ俳優として有名な彼ですけど、それが優れた演技力の裏付けありきだったことが判ります。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:その中学生の娘役の伊藤蒼は、母の死後、急に身を持ち崩した父親に突然失踪されて強い不安と憤りにさらされながら、それを必死に堪えなて父親の行方を追って突き進む少女を見事に演じていました。今から将来の楽しみな女優さんですね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
『さがす』:「真相」が明らかになるに連れて、事態の深刻さは一層一層と増してゆき、救いのない地獄絵図が展開する。でもそこここに人のボンクラさが顔を出しもする(^^;; その演出の緩急の巧みさに導かれながら、少女の父親探しの道行の涯(はて)の哀切を見届ける。そんな映画でした。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月25日
■監督フィルモグラフィ:片山慎三(1981年〜)

![さがす [Blu-ray] さがす [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/416ingu9QGL._SL500_.jpg)



![岬の兄妹 [Blu-ray] 岬の兄妹 [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51w0b6SiJOL._SL500_.jpg)
