『青くて痛くて脆い』@地元のシネコン(20/08/30(sun)鑑賞)
Netflix | 青くて痛くて脆い
https://www.netflix.com/title/81335232
本日の映画『青くて痛くて脆い』@地元のシネコンに劇場入りしました。『君の膵臓をたべたい』原作者の小説を元に、吉沢亮&杉咲花主演の映画。今回は意識高い系大学生サークルの拗らせミステリー?(^^;; #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月30日
『青くて痛くて脆い』観終わりました。調子に乗ってイキってる学内サークルに鉄槌を!……という話かと思いきや!というお話(以下、ネタバレなので秘密(^^;;)。まあ「男の子の成熟」という意味で、『僕膵』の延長線上の話だけど、今回は拗らせて暗黒面に堕ちちゃった子をどうするか、というか。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月30日
『青くて痛くて脆い』:予告編段階で意図的なミスディレクション(誤読)を誘う仕掛けが組まれているくらいなので、まともにあらすじを書くだけでネタバレになってしまうため、その辺は省くとして、非常に荒っぽく要約すると『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒとキョンとSOS団のその後のお話(^^;; #fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:『涼宮ハルヒの憂鬱』は、あれ、ハルヒよりキョンの方がよほど問題抱えてるんじゃないか、という視座というか。あるいは原作者の前作『君の膵臓をたべたい』が悲恋ものの枠組みでありながら、内向的な少年が外へと一歩踏み出すまでの成熟の物語だった、その続き。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:だから入り口は前作と似ていて、不思議ちゃんなヒロインに半ば強引に捲き込まれるように、安定はしていても孤独な世界から主人公の少年は引っ張り出される。そこから踏み出して、その不思議ちゃんなヒロインと一緒にやっていこうと思い出す。そこまではいいんだけど。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:本作のテーマは「その先」にあって、歩き出せば状況は変化するし、変化する状況に合わせて不断のアップデートが求められる。自分がついてないとダメな不思議ちゃんと思ってた女の子は、短期間で成長して(あるいは元から成熟していて)、どんどん先に進んでゆく。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:大人になったハルヒが別に自分がいなくてもやっていけると気づいたキョンは、どうするだろう、という話で、多分、自己正当化の内話を重ねつつ黙って身を引くだろう。しかし、それが魂のレベルで納得できてるかは別な話で、自分についた嘘は思いもかけない形で復讐する。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:それを称して世間は「拗らせる」というのだが、ああ、そうな。男の子はそうやって拗らせて、ダークサイドに転落しやすいよなー。まさしく『青くて痛くて脆い』話で、その正体を露呈した主人公をヒロインが「気持ち悪い」と称したのはまったく正しい。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:こういう拗らせちゃった男の子に絡まれた女の子が、そうやって切断処理して、さっさと次に進むのはまったく正しいのだが、しかし当事者としてその「気持ち悪さ」と向き合わねばならない男の子の側はどうすればいいのか。この作品の究極的なテーマはそこです。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:その意味で、この作品は徹頭徹尾、男の子の問題にフォーカスしていて、ヒロインやその他の女性キャラもそれぞれに問題や課題は抱えてるものの、間接的に仄めかされる範囲に留められる。まあ、主人公の一人称語りの映画だしね。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:でも前作との繋がりを考えると、「男の子の成熟」をどう為してゆくのか、が原作者の作家的なテーマなのかな。だから、前作もそうだったけど、お話に恋愛が絡んでいても、それが主題に感じられないんだよね。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:まあ、「男の子の問題」とはいえ、苦悩する吉沢亮は絵になるし(現実の拗らせて面倒なことになってる男の子は、大抵吉沢亮ほどイケメンではない(^^;;)、どんな女の子の内面にも「男の子」的な要素はあるので、女性客にもそこからの共感はあるのかな。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日
『青くて痛くて脆い』:美男美女の俳優を起用して今時の青春映画のパッケージを装いながら、「拗らせ」て「気持ち悪い」ことになってる男の子の魂を、どうやって成熟へ繋げてゆくのか、というテーマに割と真正面から向き合っている作品はそう多くないので、その意味で好感の持てる映画でした。#fr20_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月31日