『ビースト』@kino cinéma 立川高島屋S.C.館(21/10/17(sun)鑑賞)
本日の映画1本目『ビースト』@kino cinéma 立川高島屋S.C.館に劇場入りしました。仏映画『あるいは裏切りという名の犬(2004)』を原作とする、猟奇殺人事件の捜査を巡り暴走して激突する野獣刑事2匹という韓国映画。フランスの現代ノワール映画って、もっと注目されてもいいんですけどね。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』観終わりました。女子高生をバラバラにする猟奇殺人鬼の犯行現場を押さえて「犯人」死亡で一件落着…とそこまでも充分面白い刑事ものなのだけど、本番はそこからで、ライバル刑事2人がもつれあうように怒涛の勢いで破滅へと転がり落ちてゆく。きりきり胃がいたむノワールの良作。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』:情報屋を守るために警察官としての境界を越えることも厭わない仁川市警察殺人課刑事ハンスと真面目なミンテは、それぞれ班長として部下を率いて競い合い、上司からも出世を餌に煽られている。そんな矢先、女子高生のバラバラ遺体が発見されて、合同で捜査に当たることに。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』:情報屋から情報と刑事としての直感力でハンスが先んじて容疑者を捕らえると、ミンテが捜査資料を精査して否定する。そうやって互いに足を引っ張りながら、犯人親子が潜む犯罪者が寄せ集まって暮らすアパートに目星をつけ、本部命令に逆らって強行突入するが……というお話。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』:オリジナルの仏映画版を観ていないので、どこから韓国版オリジナルなのかはよく判らないんですが、警察-犯人の対立関係に、ガンガン余計な連中が首を突っ込んできて収拾がつかなくなるのが暗黒小説(ノワール)らしくて素晴らしい。ノワールはこのカオス感あってこそですよ。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』:そもそも主人公の2人の関係性も、職場のライバル関係で片付けるには陰湿にこじれていて、「悪党を捕まえたい」という同じ目標に向かっているはずなのに、捜査と職場のサバイバルを理由に互いに警察官としての規範を逸脱してゆく。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』:作中で「犯人」は絶対的な「悪」として一切の感情移入の余地なく描かれているので、そこへまっすぐ対峙すれば判りやすい勧善懲悪の話になるはずなのに、そうはならない。どんどん、汚れて堕ちてゆく(^^;; 世知辛いね。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』:後半、ハンスが足掻けば足掻くほど、どん詰まりに嵌まり込んでゆく。思いつく最悪の事態がすべて現実化して、更なる厄災を招き寄せる展開は、社会人として観ててきりきり胃が痛んでゆくけど、まあ、これこそがノワールの醍醐味なので(^^;; #fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』:その意味で、楽しかった……と言って悪ければ、堪能しました(^^;; 後は、このあと観る映画も仏映画のクライム・ムービーが原作だったり、何げに最近のフランス映画のノワール/バイオレンス映画って、他国でリメイクされるケースが増えてるんですよね。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日
『ビースト』:日本のシネフィル一般の感覚では、フレンチ・ノワールって60〜70年代のアラン・ドロン映画辺りで止まってるんだけど、それ以降も現代に至るまでフランスでは作られ続け、進化しているんだよね。日本で紹介されないだけで。その辺も一度深掘りして体系化したいところなんですが。#fr21_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2021年10月17日