積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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義忠『マルス・ライナー』プロローグ#1&2:まえがき

 宇宙開発が進む22世紀半ばの太陽系を舞台に、テロと謀略の渦捲く世界で繰り広げられる少年と少女の物語(ボーイ・ミーツ・ガール)──
 
 前々からちょくちょくここのブログでも触れてきましたが、本作は今を去ること13年も前に一度トライして結局、放り出してしまった作品です。
 放り出してしまった理由は……まぁ、ここでくどくど書いても仕方がないのではしょりますが、冒頭のオープニング部分を抜き出し、いろいろ加筆修正して先日のコミティアで配布させていただきました。
 で、それからちょこちょこと修正したのが今回のバージョン。
 前回小出しにして最後まで辿りつけなかった反省があるので、次に公開するのは完成後のオフセット版となる予定なんですが、そこでも多少いじるかもしれません。
 
 さて、コミティア配布版にいろいろ突っ込みを受けて直したり、あえて直さなかったりしてるんですが、#2で健一の留学が博士課程コースだと触れておきながら、ボディーガードの陳から「学士」扱いされているのがおかしんじゃね、という点。
 ご存知の通り、現代での博士課程(ドクター・コース)というのは、大学院で2年かけて「修士」の資格を取った人を対象としているので、大学を出ただけの「学士」では資格がありません。これについては、今回公開しましたの本編中では特に言及していませんけど、健一は既に「修士」は取得しているということにしてください。
 ちゃんと2年間も大学院に通ったのかどうかは怪しいんですけどね。何せ人口10億人の中国を始めとして東アジア諸国が統合された世界の話ですから、人材の速成教育なんかも意識してやっているような気もします。
 陳から「学士」呼ばわりされたというのは、彼がその辺の制度をよく判ってなくて、「大学卒業=学士」と単純に判断して言っているだけということで。
 ……いや、まぁ、そもそも作者自身がよく判ってなかったってのが、発端ではあるんですけど(はは)。
 
 ちなみにお話自体は、火星へと向かう<天照(ティエンシャオ)>船内の中で出逢った少女と健一の、甘いラブコメ展開……で済むわけがなく、まぁ、いろいろと仕込んでおりますです、はい。
 全編完成後、一旦、オフセット版として公開後、こちらでもまた連載しようかな、と。
 完成は、たぶん来年になるかなぁ。
 そんなわけで、まだ先の長いお話ではありますが、おりおり進捗はご報告させていただきますでの、気長にお待ちください。
 
 では、また。